- 外部リンクってなんだろう
- 似たような言葉があってわかりづらい
外部リンクはあなたのサイトと他者のサイトをつなぐリンクのことを言います。
外部リンクがそもそも何なのか、どう使えば良いのかわからないという人は多いでしょう。
この記事では、SEOに役立つ外部リンクについて解説します。
最後まで読めば質の良い外部リンクを獲得でき、SEO対策に役立つこと間違いなしです!
外部リンクとは
あなたのサイトと他者のサイトをつなぐリンクを外部リンクといいます。
あなたのサイトから他者のサイトへとリンクする「外部発リンク」と、他者のサイトからあなたのサイトへとリンクする「外部被リンク」の2種類があります。
- 外部発リンク:あなたのサイトに貼った、他者サイトのリンク
- 外部被リンク:他者サイトに貼られた、あなたのサイトのリンク
外部発リンク
外部発リンクの最大の目的は、情報の参照元を知らせることで掲載情報の信ぴょう性を高め、良質なサイトとの関係性を提示することでSEO効果を得ることです。
弁護士の〇〇先生が言ってたよ!
というように、信頼できる第三者の発言を引用することによって、自身のサイトの信ぴょう性を高めるのが狙いです。
そのため、国が管轄する「or.jp」ドメインのサイトや、上場企業や世間一般に名の知れた会社が運営するドメインの情報を引用するのが重要です。
逆に言えば、情報の信ぴょう性が低い個人ブログなどから引用するのは、SEO対策上は逆効果になる可能性があります。
外部被リンク
外部サイトからのリンクを取得することで、ウェブクローラーが簡単にサイトを巡回でき、ページが迅速にインデックスに登録されやすくなります。
このため、ページの評価までの時間が短縮され、結果的にウェブクローラーの巡回速度とインデックスへの登録が迅速化されるでしょう。
ただ単に被リンクを増やしただけでは、SEO施策として有効ではありません。
SEO評価を得るためには、より質の良い被リンクを獲得することが大切です。
また、良質な外部被リンクの獲得は、あなたのサイトのドメインパワーを高めることにもつながります。
外部リンクに関連する言葉
内部リンク
外部リンクと内部リンクには明確な違いがあります。
外部リンクはあなたのサイトと他者のサイトとのリンクで、他者のサイトにリンクを貼ってもらわないと被リンクを獲得できません。
外部被リンクが増えるとサイトのドメインパワーが高まり、検索順位が上がる可能性が高まります。
一方で内部リンクは、あなたのサイトにある同ドメイン別のページへのリンクです。
記事内の特定の項目について、詳しく書いたページに誘導したい場合などに使用します。
内部リンクはあなたのサイト上に自由に貼ることができます。
内部リンクもページ同士の関連性を重視して、適切にリンクを貼ればSEO対策として有用です。
サイテーション
サイテーション(Citation)は、日本語に訳すと「引用・学術論文の言及・引用」を表す言葉。
SEOに関連づける場合には、リンク以外で他のページを参照することを指します。
具体的には主に以下のようなものです。
- 企業名やサイト名・住所などが他サイトや他者のSNSなどに書かれること
- 自社の企業名やサイト名・住所などをSNSに掲載すること
- リンクしないテキスト状のURLをサイトやSNSなどに掲載すること
- 自社の商品やコンテンツについて言及されること
SNSや他サイトであなたの商品やコンテンツが、どのように見られているのかということを検索エンジンが判断し、検索順位を決める参考にしているのです。
上記のように外部被リンクと同様にSEO効果があるとられますが、大きな違いはアンカー要素がなくリンクからサイトに移動できないことです。
サイテーションは、Googleが規約に記載していないことから、被リンクほどの重要性はないと考えられます。
外部リンクのSEOへの影響
Googleはウェブサイトの検索順位を決定する際に、優れた被リンクの数を重要な評価要因の一つとして考慮していることは間違いないでしょう。
外部被リンクについて、Google が掲げる 10 の事実の中では次のとおり書かれています。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。また Google では、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進むオープンソース ソフトウェア開発にも力を入れています。
外部被リンクは雑誌などの読者投票のようなものです。
他のサイト管理者もあなたのサイトを訪れて読者として見たとき、あなたのサイトを「読みやすいか」「内容がわかりやすいか」などの指標で評価をしてリンクを貼ってくれます。
検索エンジンは、その読者投票の結果からあなたのサイトが有用なページであるかどうかを判断するのです。
基本的に、Googleの主要な目的は、ユーザーが検索結果から有益で役立つ情報を見つけることです。
この観点から見ると、多くの信頼性の高い被リンクを持つウェブサイトが高い評価を受けることは、重要だということがよくわかります。
ただし、外部リンクのすべてが良い影響を及ぼすとは限りません。
SEOに良い外部リンク(ナチュラルリンク)
SEOに良い影響を及ぼすリンクとは、他サイトから自発的・自然に貼られたリンクをいいます。
上記のようなリンクはナチュラルリンクと呼ばれ、Googleが推奨リンクであるためSEOの効果が高いです。
ナチュラルリンクは、他サイトの管理者などがあなたのサイトを情報元として引用したり、商品やサービスを紹介したりする際に設置されます。
つまり、ナチュラルリンクを獲得すると言うことは、あなたのサイトが良い評価を受けている証拠なのです。
SEO評価が下がる外部リンク(スパムリンクなど)
SEO評価を下げる外部リンクとして、スパムリンクなどが挙げられます。
スパムリンクとは、主に意図的な自作自演の被リンクや、多くのサイトからリンクだけを集めたサイト・ブログからの被リンクのことです。
また、内容がほとんど無いものや、他のサイトからのコピーで構成されるサイトやブログからの被リンクも該当します。
外部リンクとGoogle検索アルゴリズムアップデートの影響
SEOに大きな影響を及ぼす主なGoogle検索のアルゴリズムアップデートに、パンダアップデートとペンギンアップデートの2つがあります。
パンダアップデート
パンダアップデートは、コンテンツの質に対する評価を決定するアルゴリズムの更新のこと。
2012年に初回のパンダアップデートが実施される以前は、上位表示目的のキーワードを多く盛り込んだだけの低品質なコンテンツが上位に表示されていました。
そこで、Googleは良質なコンテンツが上位に掲載され、検索利用者の利便性を高めるためにアルゴリズムを更新しました。
これがパンダアップデートといわれるものです。
パンダアップデートは、主に質に関するアルゴリズム更新であるので、外部リンクへの影響は間接的であるといえます。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートは、低品質なリンクを受けているサイトの評価を下げるアルゴリズムの更新です。
ペンギンアップデートがなされた目的は、Googleの品質ガイドラインに違反するようなSEO施策「ブラックハットSEO」を用いたサイトの評価を下げることです。
ブラックハットSEOとは、主として自作自演で被リンクを増やし検索順位を上げる手法です。
2012年にペンギンアップデートが実施される以前は、低品質なサイトでも被リンク数が多いほど検索順位が上位になりました。
しかし、ペンギンアップデートの実施により、ブラックハットSEOへの対応がなされたわけです。
ペンギンアップデートは、外部リンクのSEOへの影響を直接的に及ぼすアップデートといえます。
外部リンクを獲得する方法5選
前項で外部被リンクがSEO対策に有用であることを述べました。
では外部リンクを貼ってもらうにはどうすれば良いのか、外部リンクを貼ってもらう方法を5つに絞って紹介します。
- 質の高いコンテンツを提供する
- 専門性・独自性の高い情報発信
- SNSを活用して拡散を促す
- ゲスト投稿や寄稿記事の提供をする
- プレスリリースの配信
質の高いコンテンツを提供する
相互リンクの提案を受けることは、自分のウェブサイトが評価されていることを示します。そのため、提案を受けた運営者は一般的に機嫌を損ねることはありません。
もちろん、提案を受ける運営者が信頼性の低いウェブサイトを運営している場合、話は異なります。
また、自分のウェブサイトが新しくてまだ充実したコンテンツが不足している場合、相手は相互リンクのメリットを感じない可能性があります。充実したコンテンツを提供しつつ、適切なタイミングで提案を出すことが大切です。
質の高いコンテンツを提供し続けることにより、他のサイト管理者が良いコンテンツと認めることでリンク獲得につながります。
他のサイトの管理者は信頼性のある情報源にリンクを張って、自分のサイトを信頼性の高いものに見せようとします。
良いコンテンツというのは、人々に役立つ情報を提供するだけでなく、正確性と信頼性が重要です。
質の高いコンテンツは他のサイトからのリンクを引き寄せやすく、SNSなどでコンテンツをシェアされれば他のウェブサイトからのリンクが増えることがあります。
他の方法でいくら外部被リンクを獲得しても、サイトのコンテンツの質が低ければ長期的に見れば読者が離れる可能性が高くなります。
外部被リンクを獲得するために、質の高いコンテンツの提供を心がけましょう。
他のサイト管理者に依頼する
優れたコンテンツを提供し、自分のウェブサイトのテーマと関連性の高いウェブサイトを見つけた場合、そのサイトの運営者に直接連絡して「ページ間のリンクを提案する」という方法です。
こういった相互リンクの提案を受けることは、自分のウェブサイトが評価されている状態なので、提案を受けたほとんどの運営者は悪い気持ちはしないものです。
もちろん、提案を受ける運営者が信頼性の低いウェブサイトを運営している場合、話は異なります。
また、自分のウェブサイトが新しくてまだ充実したコンテンツが不足している場合、相手は相互リンクのメリットを感じない可能性があります。
充実したコンテンツを提供しつつ、適切なタイミングで提案を出すことが大切です。
専門性・独自性の高い情報発信
専門性のある独自のコンテンツは、SEO評価が高くなる傾向があるからです。
SEO評価が高くなることで上位に表示され、露出が増えるため被リンクを獲得する機会を多く得られます。
逆に、コピーコンテンツや独自性の低い情報に対しては低い評価をされます。
他のサイトのコピーは検索結果に反映されないこともあり、著作権の侵害で訴訟になる可能性もあるので注意が必要です。
あなたの専門性を活かした一次情報を盛り込んだ、独自性の高い情報の提供を心がけましょう。
SNSを活用して拡散を促す
外部被リンクを獲得するためにSNSを活用して、あなたのコンテンツの拡散を促しましょう。
あなたのコンテンツへの流入は、検索エンジンからだけではありません。
TwitterやInstagramなどのSNSに、あなたが設置したリンクからサイトを訪れる人もいるのです。
特にサイト運営を始めたばかりの場合、検索結果に表示されないことも多く検索エンジンからの流入は難しいでしょう。
そこでSNSを活用して読者をあなたのサイトに誘導するのです。
もし、あなたのサイトが良いコンテンツであれば、更にリツイートなどで拡散してくれることでしょう。
近年ソーシャルメディアの普及により、SNSマーケティングがますます注目を集めており、SNSはマーケティング戦略において不可欠な要素として位置づけられています。
直接的なSEO効果をもたらすわけではないのですが、サイトやコンテンツのブランディングとして上手く活用することができるので最大限活かしましょう。
SNSを上手く活用して、あなたのサイトに読者を誘導し外部被リンクを獲得しましょう。
ゲスト投稿や寄稿記事の提供をする
ゲスト投稿や寄稿記事を提供して、外部リンクを獲得するのも1つの方法です。
企業や個人が他のサイトやブログに記事を提供するコンテンツマーケティングの手法を、ゲストブロギングまたはゲストブログといいます。
ゲストブログでは無料で記事を提供する代わりに、自分の意図する形であなたのサイトへのリンクを貼ることができます。
ドメインパワーが高いメディアに寄稿することで、あなたのサイトの露出を増やしSEO対策に有効な手段となります。
ただし、記事の品質が悪い場合、寄稿元のメディアに寄稿を断られる可能性もあります。
他のメディアに提供する記事は、品質の良いものを用意しましょう。
プレスリリースの配信
プレスリリース自体は、企業やサービスの認知度をあげることが主な目的としています。
しかし、プレスリリースは多くのメディアにより拡散される可能性が高いです。
プレスリリースに貼ったリンクは、SEOに影響を与えない設定になっていることが多いので、SEOの効果は期待できません。
しかし、他のサイトに引用・転載されることでSEO施策として有効な外部被リンクとなるのです。
外部被リンクの獲得のために、プレスリリース配信後にあなたのSNSなどでシェアすることが重要になります。
そして、プレスリリースの内容が魅力的であれば、更に拡散されサイトへの流入と外部被リンクの獲得が期待できます。
外部被リンクを獲得するために、まずは品質の高いプレスリリースを配信しましょう。
外部リンクの調べ方
Googleサーチコンソールなどのツールを使って、外部リンクの状況が調べられます。
外部リンクをチェックして取るべき対策を以下で2つ紹介します。
- 質の悪い外部被リンク対策をする
- リンクの状況をこまめに確認する
質の悪い外部被リンク対策をする
まずGoogleサーチコンソールを使って、低品質なリンクを洗い出しましょう。
洗い出す際には、Googleのリンクプログラムを参考にしてください。
質の悪い外部リンクがあることで、SEOに悪影響を及ぼす可能性があります。
次に問題のあるサイトからのリンクを可能な限り削除しましょう。
相手のサイトの管理者に連絡が取れないなどの理由で削除できない場合があります。
その場合にはサーチコンソールのヘルプを参考に、否認申請のページで相手サイトからのリンクを否認申請してください。
削除または否認する際には、しっかりと相手のサイトに問題があるかをチェックしましょう。
誤って有用なサイトからの外部リンクを否認してしまうと、SEO評価が下がってしまう可能性があるからです。
リンクの状況をこまめに確認する
外部リンクの状況はこまめに確認をしましょう。
こまめな確認を怠ると、不自然な外部被リンクに気づかずSEO評価を下げることになりかねません。
最悪の場合、身に覚えのない被リンクでペナルティを受ける可能性もあります。
こまめにリンク状況の確認をし、適切な対応をしましょう。
自分で被リンクする場合ペナルティに注意!
本記事の「外部リンクと被リンク」でも触れたように、ドメインが違えば自分で作った別サイトからのリンクも外部リンクとして扱われます。
しかし、被リンクのためだけに無料ブログなどで1記事だけ書いて、リンクを貼るような行為はペナルティを受ける可能性が高いです。
あなたのサイト同士で被リンクしたいなら、どちらのサイトも関連性のあるテーマで相互にリンクできるくらい良質な記事を書き、しっかりとした運営をしましょう。
まとめ|SEO対策のために良質な外部リンクを獲得しましょう!
外部被リンクを獲得する目的は、SEO対策のため出ることを忘れないようにしましょう。
外部リンクを貼ってもらう方法は以下の通りです。
- 質の高いコンテンツを提供する
- 他のサイト管理者に依頼する
- 専門性・独自性の高い情報発信
- SNSを活用して拡散を促す
- ゲスト投稿や寄稿記事の提供をする
- プレスリリースの配信
ただし、リンク数を獲得することが目的となってしまうことで、低品質なリンクを放置してはいけません。
外部リンクをチェックして取るべき対策は以下の2つです。
- 質の悪い外部被リンク対策をする
- リンクの状況をこまめに確認する
本記事で紹介した方法で、リンク数は増えるはずです。
リンクを獲得したらこまめにリンク状況を確認し、低品質なリンクは削除や否認してください。
しっかり外部リンクの管理をし、良質な外部リンクを獲得してSEO対策をしましょう。