こんな方に読んで欲しい!
- CTRとCVRって何?どう違うの?
- 自分のサイトのCTRとCVRはどうやって確認するの?
- CTRとCVRが低いときは何をどうやって改善すればいいの?
サイト運営を始めると、CTR(クリック率)とCVR(コンバージョン率)という言葉を耳にするかと思います。
CTRとCVRはサイト運営に欠かせない知識であり、サイトの伸び悩みの原因や改善点を見つける上で非常に役立ちます。
実は一言でCTRやCVRといっても、使う場面によって意味合いが全く違い、サイト運営者でも理解していない方がけっこういます。
そこで今回は、そんなCTRとCVRの違いや、使う場面によって意味合いがどのように変わるのかについて解説します。
また、自身のサイトでCTR・CVRを調べる方法や、CTR・CVRの改善方法についても解説するので、サイト運営に役立ててください!
CTRとCVRの違い
CTRとCVRはどちらも、ページや広告が表示された回数に対して、何回アクションが起こったかを測る指標です。
CTRとCVRの分析はサイト運営に欠かせず、コンテンツの質を客観的に測ったり、どこを改善するべきかを見つける上で役立ちます。
CTRとは
CTRとは、Click through Rateの略で、対象がクリックされた割合を指します。
計算式は、クリック数(CT) ÷ 表示回数(IMP) = クリック率(CTR)の式で計算できます。
対象という曖昧な言い方をするのは、CTRは状況によって意味合いが以下のように変わるためです。
- Googleの検索結果に対して、ページがクリックされた率
- ページ訪問数に対して、ページに貼られた広告がクリックされた率
- ページ訪問数に対して、ページに貼った内部リンクがクリックされた率
上記は全てCTRと呼ばれますが、ページ・広告・リンクなどと対象が違うのがわかりますね。
CTRが高いほど、表示された回数に対してクリックされた回数が多いので、基本的にCTRは高い方が望ましいです。
CVRとは
CVRとは、Conversion Rateの略で、対象が最終的な成果(CV:コンバージョン)に至った割合を指します。
計算式は、コンバージョン数(CV) ÷ 訪問数 = コンバージョン率(CVR)の式で計算できます。
コンバージョンとは、メルマガ登録、アフィリエイトリンクからの申し込み、商品販売など目的とする成果です。
例えば、サイト訪問者10,000人のうち、800人が広告をクリックしたとします。この場合のCTRは8%です。
そしてその800人の広告に訪問した人の中から、100人が成果(CV)に至ったとします。
この場合、サイト訪問からみれば10,000人のうち100人が成果に至っているためCVRは1%です。
しかし、広告訪問をスタート地点にすれば、800人のうち100人が成果に至っているためCVRは12.5%となります。
このように、同じCVRでも立ち位置が変われば数値は大きく変わることは、誤ったブログ分析をしないために注意しましょう。
サーチコンソールでのCTRの調べ方・改善方法
Googleサーチコンソールでは、Googleの検索結果に対して「サイト全体」と「各ページ」がクリックされた率(CTR)を調べることができます。
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サーチコンソールでCTRを調べる方法
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」を開き、以下の赤枠内を見るとサイト全体の平均CTRが表示されます。
サーチコンソールでは、ページそれぞれのCTRを調べることもできます。以下のように調べたいページのURLを入力することでページそれぞれのCTRがわかります。
サーチコンソールのCTR目安と改善方法
CTRの目安は検索順位によってかなり幅があり、SISTRIX社が公開した2020年7月のデータによれば、1位28.5%から10位2.5%と10位までで10倍近い差があります。
検索順位 | クリック率(CTR) |
---|---|
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
引用:Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid – SISTRIX
10位以降のデータは公表されていませんが、2%台から1%台を推移することは予想できます。
少しでも高い検索順位を目指すことがCTRを上げるうえで非常に重要なことですが、順位に対してCTRが低ければ改善する必要があります。
目安と比較してCTRが低い場合は、「タイトル」と「メタディスクリプション」を改善するだけで改善できる可能性があります。
上位表示の記事タイトルやメタディスクリプションを参考にしながら、クエリを意識して作成してみるといいでしょう。
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アドセンスでのCTRの調べ方・改善方法
Googleアドセンスでは、ページに貼られた「アドセンス広告」がクリックされた率(CTR)を調べることができます。
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アドセンスでCTRを調べる方法
アドセンスの「レポート」を開き、以下の赤枠内を見るとページに貼られた「アドセンス広告」がクリックされた率(CTR)が表示されます。
アドセンス広告のCTR目安と改善方法
アドセンスのCTRの目安は、広告の貼り方によってかなり幅がありますが、目安が0.1%~1%と言われています。
かなりCTRが高い人でも2%台であり、5%や10%といった数値は基本的にはほぼあり得ないと思っていいです。
アドセンスのCTRが2%以下の場合は、主に4つの改善方法があります。
- アドセンス広告の掲載位置
- アドセンス広告の種類
- アドセンス広告のデザイン
- アドセンス広告の掲載数
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ASPでCTRとCVRの調べ方・改善方法
A8.netやafbなどのASPでは、ページに貼られた「アフィリエイトの広告」がクリックされた率(CTR)とコンバージョン率(CVR)を調べることができます。
主要ASPのA8.netとafbを例に、まずは調べ方をみていきます。
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ASPでCTRとCVRを調べる方法
A8.netの「レポート > 新レポートβ版」を開くと、「アフィリエイト広告」がクリックされた率(CTR)が表示されます。
また、同じ表の「click」とアフィリエイト報酬の「確定件数」からコンバージョン率(CVR)を計算することができます。
afbの場合はCTRとCVRがそのまま表示されます。ASPによって仕様はさまざまといえます。
アフィリエイト広告のCTR・CVR目安
アフィリエイト広告は、サイトのテーマや扱う広告によってかなりCTR・CVRは変わります。
アフィリエイト広告のCTR目安
アフィリエイト広告は、あくまで包括した目安となりますがCTRは2%~5%が目安、平均3.17%です。
アフィリエイト広告は記事の内容にあった広告が貼れ、広告のクリックを促すように記事の導線が作れるためアドセンス広告と比較するとCTRが高くなる傾向があります。
なお、参考までにASPアフィリエイトとGoogleアドセンスの業界別CTRをまとめたのが、以下の表です。
業界 | アフィリエイトCTR | アドセンスCTR |
B2B | 2.41% | 0.46% |
消費者サービス | 2.41% | 0.51% |
デート&パーソナルズ | 6.05% | 0.72% |
Eコマース | 2.69% | 0.51% |
教育 | 3.78% | 0.53% |
雇用サービス | 2.42% | 0.59% |
金融と保険 | 2.91% | 0.52% |
健康と医療 | 3.27% | 0.59% |
家庭用品 | 2.44% | 0.49% |
産業サービス | 2.61% | 0.50% |
法的 | 2.93% | 0.59% |
不動産 | 3.71% | 1.08% |
テクノロジー | 2.09% | 0.39% |
旅行とホスピタリティ | 4.68% | 0.47% |
引用:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry
アフィリエイト広告のCVR目安
アフィリエイト広告のCVRは、2%~10%が目安で、平均3.75%です。
例えば、広告を10,000回表示した場合、10,000(IMP) × 3.17%(CTR) × 3.75(CVR) = 11.88(CV)の式で、11件の成約が目安になります。
しかし、案件の内容や金額などによってCVRは大きく変わるので、あくまで目安としてとらえておきましょう。
業界 | アフィリエイトCVR | アドセンスCVR |
---|---|---|
B2B | 3.04% | 0.80% |
消費者サービス | 6.64% | 0.98% |
デート&パーソナルズ | 9.64% | 3.34% |
Eコマース | 2.81% | 0.59% |
教育 | 3.39% | 0.50% |
雇用サービス | 5.13% | 1.57% |
金融と保険 | 5.10% | 1.19% |
健康と医療 | 3.36% | 0.82% |
家庭用品 | 2.70% | 0.43% |
産業サービス | 3.37% | 0.94% |
法的 | 6.98% | 1.84% |
不動産 | 2.47% | 0.80% |
テクノロジー | 2.92% | 0.86% |
旅行とホスピタリティ | 3.55% | 0.51% |
アフィリエイト広告のCTR・CVR改善方法
アフィリエイト広告のCTR・CVRが低い原因は、大きくわけて3つあります。
- コンテンツ(記事)の質が低い
- 広告を貼るタイミングが悪い
- 広告が目立たない・目立ちすぎる
それぞれについて改善方法を解説していきます。
セールスライティングを駆使してコンテンツを作成する
アフィリエイト記事を書くには、セールスライティングを駆使して記事を作成する必要があります。
アフィリエイト記事に求められるのは、ユーザーが広告をクリックを商品を購入するまでの導線づくりです。
アフィリエイト記事のCTRが低い場合は、セールスライティングを学びなおすと改善される可能性がかなり高いです。
なお、セールスライティングには「PASONAの法則」「AIDCASの法則」といった基本の型があるので、まずは型に沿ってライティングすることをおすすめします。
広告は動機付けした導線の後に貼る
ユーザーに動機付けができていないタイミングで広告を挿入しても、CTRは上がりません。むしろ胡散臭くなり離脱に繋がります。
広告を掲載するタイミングは「続きが気になるタイミング」「問題解決するタイミング」「記事を読み終えたタイミング」の3つがベストです。
また、広告を何度もべたべたと貼ると、押し売り感が強くなるので、コンテンツの中で1・2回に留めましょう。
バナー広告は使わない
広告っぽさが強いと、ユーザーは毛嫌いします。そのため、広告色の強いバナー広告はなるべく使わない方がいいでしょう。
あくまで自然にクリックしてもらうために、ベースはテキストリンクを使うことをおすすめします。
テキストリンクを文章の中に自然に入れることで、気になる読者は広告だと認識せずにリンク先のページへ飛びやすくなります。
ただし、テキストリンクは文章を読み込まないと飛ばされてしまう恐れもあるので、フォントサイズを上げる、太字にするなどで視認性を高めるのもいいでしょう。
また、ボタンリンクもバナー広告と比較すると、かなりクリックされやすいので、使ってみるといいでしょう。
まとめ CTRとCVRを正しく分析してサイト改善に役立てよう!
今回は、クリック率(CTR)とコンバージョン率(CVR)の違いと見方、改善方法について解説してきました。
本記事の要約
- クリック率(CTR)は対象がクリックされた割合、コンバージョン率(CVR)は、対象が最終的な成果に至った割合
- サーチコンソールで表示するCTRは検索順位によって幅がある。CTRが低い場合は「タイトル」「メタディスクリプション」を改善
- アドセンスで表示するCTRは目安0.1%~1%、高い方で2%。CTRが低い場合はアドセンス広告の掲載位置、種類、デザイン、掲載数を改善
- ASPで表示するCTRは目安2%~5%、CVRは2%~10%。CTR・CVRが低い場合はセールスライティングを駆使したコンテンツ作成、動機付け後の広告掲載、テキスト広告を使う等を改善
CTRとCVRに注目してサイト運営すると、伸び悩みの原因や改善点が見つかりますので、是非定期的にチェックしてくださいね!