こんな方に読んで欲しい!
- 記事をリライトする目安を知りたい!
- なぜリライトが必要なのか知りたい!
- どのようにリライトすれば良いのか知りたい!
結論から言えば、執筆して1年以上経過したコンテンツ(記事)は、
- そのコンテンツ(記事)を手直しする
- 新しいコンテンツ(記事)として別に執筆する
のどちらかが必要です。これを「リライト(rewrite:書き直す、書き換える)」と言います。
「〇年版!おすすめアプリ10選」のようなコンテンツ(記事)は、1年ごとに新しく執筆した方が良いですね。
そうでなければ、その記事を最新の情報でリライトしましょう。
コンテンツ(記事)は、インターネット上にあなたの財産として残ります。
リライトすることでコンテンツ(記事)の質を上げ、上位表示させることも可能です。
今回は、リライトの方法と効果を徹底解説します!
1. なぜリライトが必要なんだろう?
リライトとは、「rewrite」と書き、「書き直す、書き換える」という意味です。
つまり、あなたがこれまでに公開したコンテンツ(記事)を、リニューアルしてより良いものにする、ということですね。
1-1. 目的①:さらに上位表示を狙う!
公開されているコンテンツ(記事)をリライトすると、検索エンジンに再評価され、結果として検索順位が変動します。
SEOを考えてリライトすれば、リライトによってより上位に表示させることができます。
(ただし、やみくもにリライトしSEOの観点で不利な状態になると、順位が下がる可能性もあるので要注意です。)
今のあなたは、1年前のあなたよりSEOに詳しいし、執筆能力も高いはずです。
今のあなたの知識をフルに活用し、記事の質を上げるリライトをしましょう。
さらに詳しく!
SEOについては「SEOは、ほぼGoogle検索エンジン対応!SEOの基本と勉強方法を徹底解説!」でまとめています。
[blogcard url=”https://iblab.net/about-seo-google/”]
1-2. 目的②:成約率(CV率)、遷移率を向上させる!
CV率とは? CVとは「conversion」の略です。直訳すると「変換」とか「転換」、「転化」という意味ですが、Webマーケティングにおいては、「商品の購入や申込み」がされた割合を示す指標です。 簡単に書けば、そのWebサイトの訪問者のうち、「商品の購入や申込み」をした割合です。 1,000PVで、10件の獲得 → CV率は1.0% ということになります。 ここに注意! 分母を、ページビュー(PV)数にするのか、ユニークユーザー(UU)数にするのか、セッション数にするのかは、商品や目的によって異なります。このあたりの話はまた別の機会に。
遷移率とは? 遷移率(せんいりつ)とは、あなたのWebサイトのあるページを見て、その後、あなたのWebサイトの別のページを見に行った割合です。 利益を出すには、最終的に「商品の購入や申込み」につなげる必要があります。 最初に見たページだけで離脱されにくく、ぐるぐると回遊しやすいWebサイト設計をするために必要な指標です。
あなたのWebサイトの収益は、CV率にほぼ比例します。CV率を上げれば、収益も上がります。
CV率を上げるための対策はいくつもありますが、遷移率を上げることも効果的な対策の1つです。
リライトしようとしているコンテンツ(記事)を執筆したあと、その内容に関連する関する記事を執筆していませんか?
そうした新しい関連コンテンツ(記事)に内部リンクをはりましょう。
より広く情報を網羅し、見に来てくれたユーザーに他のページも見てもらい、収益化用のページにも回遊してもらうことで、収益を上げることができます。
1-3. 目的③:情報を把握し、信頼度アップ!
Web業界の進歩・変化はかなり早いです。執筆した時に最新情報だったとしても、時間が経てば古くなります。
- 廃盤になった商品や案件の入れ替え
- 新しく判明した事実
- 古い情報の削除、入れ替え など
こういった点を考えながらリライトし、ユーザーからの信頼度を上げましょう。
必要に応じて、リライト前の情報を残すのも効果的です。
ユーザーは「きちんと最新の情報を追っている」「常に情報を把握し、更新している」という印象を受け、あなたをより信頼するでしょう。
2. リライトの流れとコツ
ただやみくもリライトしても、効果は限定的です。
なんのためにリライトするのか、その記事をリライトする目的を明確にすることで、効果的にリライトを行うことできます。
リライトする目的は、
- ユーザーに、より価値を提供できる記事にすること
- より上位に表示させること
- 収益性を上げること
基本的に、リライトの目的はこの3つです。
この3つを常に考えながら、リライト作業を進めましょう。
2-1. リライトする記事を選ぶ
まず、コンテンツ(記事)ごとに「キーワード」を設定していますか?
キーワードとは?
キーワードとは、その記事にどんなことが書かれているか、端的に表す言葉です。
同時に、Googleなどで検索した時に、上位に表示させたい言葉として設定する言葉です。
詳しくは「ロングテールキーワードの調べ方を解説!ブログのSEO戦略に効果絶大」で解説しています。
[blogcard url=”https://iblab.net/longtailkeyword/”]
狙った「キーワード」で検索した時、その記事は何位に表示されるでしょうか?
その順位によって、優先順位が決まります。
- 検索結果の1ページ目(1位~10位)に表示されるものは、優先順位は2番目。
- 検索結果の2ページ目(11位~20位)に表示されるものは、優先順位が1番目。
- 検索結果の3ページ目以降(21位~)に表示されるものは、後回し。
検索結果の1ページ目に表示される場合と、2ページ目に表示される場合を比べると、圧倒的に前者(1ページ目に表示される場合)が見てもらえます。
そのため、検索順位が11~20位のコンテンツ(記事)特に狙い目。リライトして、1ページ目の表示を狙いましょう。
それが終わったら、検索結果の1ページ目(1位~10位)に表示される記事をリライトします。
検索順位が既に高い場合、今のままでもGooglからある程度、評価されています。そのためリライトの優先度は低いですが、より完成度を上げることができれば、ユーザーニーズをさらに満たすことができます。
より上位に表示させることを目的にリライトしてみてみましょう。
3ページ目以降の記事はその後です。
検索順位が低いコンテンツ(記事)や、そもそも検索ボリュームが少ないものは、Googleから評価されていません。リライトしても大きな効果は期待できず、後回しにすることをおすすめします。
さらに詳しく! 検索順位の調査はGoogleサーチコンソールの利用が便利です。 [blogcard url=”https://iblab.net/google-search-console/”]card url=”https://iblab.net/google-search-console/”]
2-2. 競合記事・ユーザーニーズの調査
あなたの記事が上位に表示されていないということは、逆に言えば、より評価されている記事があるということです。
同じ検索キーワードで表示されるコンテンツを「競合」と呼びます。
この競合を調査・比較すれば、あなたのコンテンツ(記事)に足りないもの、把握しきれていなかったユーザーニーズを見つけることができます。
- 記事タイトル
- 構成(内容と項目)
- 記事の長さ
の3点に注目しましょう。
検索上位に食い込むヒントがあります。
2-3. 構成を考える
競合を調査し、足りない情報、追加すべき情報、いらない情報(古い情報)などを把握したら、それをもとに記事の構成を考えます。
情報が古い部分は、最新の情報に書き換えるか、思い切って削除してしまいましょう。
また、執筆時点ではなかった新しい情報、これまでは扱っていなかったトピックなどを入れ、再構成案を考えていきます。
2ー4. リライト・内部リンクを入れる
再構成案をもとに、執筆(リライト)をします。コンテンツ(記事)を書く際の基本ですが、
- ユーザーニーズに沿った内容にする
- 読みやすい文章を心掛ける
- 独自性を出す
- 適切なキーワードを選ぶ
- E-A-T(専門性・権威性・信頼性)を示す
- 著作権を侵害しない
などに気を付けてリライトしましょう。
文章にリズムをつけるために、画像も適宜、入れていきます。
さらに詳しく!
また遷移率を上げるために、内部リンクも再検討します。
さらに詳しく!
記事の内容、ユーザーニーズに沿った内部リンクは効果的ですが、関連性の低い内部リンクはかえって評価を下げる(つまり順位を下げる)可能性があるので、適切にリンクをはりましょう。
内部リンクの確認は、「SEOにも!内部リンクをマインドマップのように表示するプラグイン『Show Article Map』」で徹底解説しています。
[blogcard url=”https://iblab.net/show-article-map/”]
2-5. 効果を検証する
リライト後は効果を確認します。Googleサーチコンソールを使用すると便利です。
検索エンジンがリライト記事を再評価して検索順位に反映させるのには、少なくとも1~2週間はかかります。
少し待ちましょう。
もしリライトしても順位が上がらなかったら、記事の質が上がっていない可能性があります。
競合記事やユーザーニーズの精査、SEOなどを行い、更なるリライトで検索順位UPを狙ってください。
3. リライトの注意点とリスク
なんでも書き換えれば良い、というわけではありません。
リライトには注意すべき点とリスクもありますので、以下に書いておきます。
3-1. リライトする目安は「100記事」
10記事しかないWebサイトをリライトし続けても、効果はかなり限定的です。
リライトはある程度、コンテンツ(記事)が揃ってから行うものでと考えてください。
その目安は、おおよそ100記事。
それよりが少ないのであれば、リライトよりも新記事の執筆に力を入れて対応してください。
3-2. ユーザビリティが低下すると、検索順位も下がる
SEOはたしかに大事。SEOなくして検索順位を上げることはできません。
しかし、SEOを意識するあまり、
- 過剰にキーワードを詰め込み、文章が読みにくくなった
- リライトにより、タイトルや記事の内容、設定したキーワードにズレが生じてしまった
- ユーザーニーズを無視した内部リンクが多い
など、ユーザビリティ(使いやすさ・使い勝手)が低くなると、ユーザーに不利益と判断され、その記事の評価が下がり、結果として検索順位が下がります。
リライトした記事は、ユーザーが「こんな記事を求めていた!」と言える記事ですか?
というように、常に自問自答しましょう。
3-3. 重複ページがないか確認する
いろいろ書いていると、過去に書いたコンテンツ(記事)の内容を忘れている可能性があります。
忘れたまま似た記事をまた書いてしまうことが、筆者もまぁまぁあります。
キーワードや記事の内容が重複している記事があると、検索エンジンの評価が分散してしまいます。
またユーザーはどちらを見れば良いのか迷い、ユーザビリティが低下する場合があります。
もし重複ページがあれば、統合してリライトするのがおすすめです。
なお、記事を消すと「Not found」のページが表示されてしまいます。これはWebサイトにとって不利益。
統合する際、消す記事から残す記事に対し、忘れずに「301リダイレクト」の設定を必ず行いましょう。
さらに詳しく!
301リダイレクトについては「簡単な操作で301リダイレクトできるプラグイン『Simple 301 Redirects』」で徹底解説しています。
[blogcard url=”https://iblab.net/simple-301-redirects/”]
4. まとめ:効果的なリライトで検索順位を上げよう!
リライトは、
- 検索結果のより上位に表示させること
- ユーザビリティの向上
を目的に行います。
順位が上がり、ユーザーが増え、記事の信頼度が上がれば、収益増加に繋がります。
検索順位からリライト効果の出そうな記事を選定し、最新情報や競合サイトの調査結果、ユーザーニーズなどを織り込んでリライトを行いましょう。
検索エンジンから再評価されるまで少なくとも1~2週間かかるので、他の記事をリライトしながら反映されるのを待ちます。
再評価されて検索順位が改善されたら。その記事に関してはひとまず完了です!