- ブログ記事を削除するとSEO上マイナスなのか?
- ブログのアクセスが全然増えずに試行錯誤している
- 記事をリライトするべきか削除するべきか迷っている
ブログ運営を続けていると、アクセスのない記事を削除した方がいいのか?と悩むことがあります。
先に結論をいえば、低品質な記事は削除したほうがSEO的にメリットがあります。
今回は、削除対象の記事の条件や、逆に削除してはいけない記事の条件、記事を削除するときの手順について解説します。
ブログ記事は削除はSEO的にもメリットあり
ブログがなかなか伸びないときには、思い切って記事を削除するのも手です。
ブログ記事を削除するとSEO的にマイナスなのでは?
と考える方もいるかもしれませんが、結論を言うと、ブログ記事を削除してもSEOに悪い影響はありません。
むしろGoogleに低品質と評価されている記事をそのまま残しておくと、サイト全体のSEO評価が下がります。
ブログが伸び悩んでいる場合は、新しい記事を追加することも大切ですが、ブログ全体の評価を見直すのも重要です。
本来は記事数が多い方が良い
記事を削除してSEO評価を上げることができますが、本来は記事数が多い方が間違いなく良いです。
まずは前提として、本来は記事数が多い方が良い理由を2つの観点でみていきます。
- サイト全体のアクセス数(PV)が増える
- サイト全体の専門性評価を上げる
サイト全体のアクセス数(PV)が増える
ブログ全体の記事数が増えると、たしかにブログ全体のアクセス(PV)が増える可能性があります。
例えば、1記事から毎日1PVでもあれば、100記事で100PVになります。最近は、ロングテールキーワードを狙った戦略が一般的のため、アクセスの少ない記事にも価値があります。
サイト全体の専門性評価を上げる
Googleで上位表示を狙うには、サイトのE-A-T評価を高めるのも重要な要素です。
E-A-Tは「専門性」「権威性」「信頼性」の3つの単語の頭文字で、3つの要素を高めることでサイトが上位表示しやすくなります。
例えば、サイトテーマを「納豆」にした場合、「納豆 効果」「納豆 レシピ」「納豆 成分」など、サイトテーマに沿って網羅的に記事を作ることで専門性評価が高まります。
納豆にまつわる記事を、戦略的に50記事・100記事と増やしていけば、納豆関係のキーワードで上位表示を狙いやすいでしょう。
参考:SEOの原則とは?E-A-TとYMYLの正しい知識と対策方法を解説
削除対象の記事
本来は削除しない方がサイト全体にとってプラスですが、それでも削除したほうが良い記事もあります。
削除した方がいい記事は、以下のような記事です。
- インプレッションが1桁・2桁で、0PVの記事
- 専門性評価を下げる記事
インプレッションが1桁・2桁で、0PVの記事
掲載してから数か月間、0PVだったり、インプレッションが1桁・2桁の記事は、Googleに質が低い記事と評価されているので、サイト全体の評価がマイナスになります。
記事を公開しておくことにメリットはないので、早目に手を打つのが賢明です。
PV数やインプレッション数は、サーチコンソールで確認します。
参考:【最新版】Googleサーチコンソールの使い方を解説!
例えば、以下のような記事は削除対象といえます。3ケ月間で0PV、132インプレッションで記事の質が低いとGoogleに判断されています。
記事を削除するか、リライトするか迷うこともありますよね。その判断方法は後ほど解説します!
専門性評価を下げる記事
サイトで扱うテーマが広がるほど専門性が失われます。
先ほどの例で「納豆」をテーマにしたサイトの場合、「豆腐」に関する記事を書くと、サイト全体のテーマが広がってしまいますよね。
そのように専門性を失うような記事は、サイト全体にとってマイナスです。
できるだけテーマは狭く、超特化サイトにした方がSEO効果も高まります。
削除してはいけない記事の条件
削除対象の記事を見つけても、以下の2つに当てはまる場合は削除してはいけません。
記事を削除する場合は、ブログ全体にとって悪影響がある場合です。以下の場合は悪影響があるか判断しきれないので削除は思いとどまりましょう。
- 公開済み記事が50記事になるまでは削除しない
- 記事を公開してから3ヶ月間は削除しない
公開済み記事が50記事になるまでは削除しない
公開済み記事が少ないと、そもそも記事数が少なくてSEO評価が低い可能性があります。
扱うテーマによってまちまちですが、最低50記事公開するまでは、記事を削除する必要はないでしょう。
記事を公開してから3ヶ月は削除しない
記事を公開してから3ヶ月は順位が安定せず、3ヶ月目以降に落ち着き始めます。
記事公開から3ヶ月目以降の評価が正しい評価になるので、そこまでは削除せずに待ちましょう。
ブログ記事を削除する手順
WordPressで記事の「非公開」作業を行うと、ブログ上からは記事が消えます。
しかし、それだけではインデックスはされたまま、内部リンクエラーを起こすなどの問題があるので、記事を非公開にしたら、以下の2点をすぐに対応しましょう。
- 記事の削除をGoogleに知らせる
- 内部リンクのエラーを修正する
記事の削除をGoogleに知らせる
しかし、Googleに記事を消したことをお知らせしないと、検索エンジンのインデックスから消えないことがあります。
そのままだと、読者がクリックしても「その記事は存在しません」とエラーメッセージが出てしまうので、検索インデックスに残ってしまった記事を削除します。
手順1. サーチコンソールで「削除」を開く
インデックスから削除するには、サーチコンソールのタブにある「削除」を開きます。
手順2. 「新しいリクエスト」をクリックする
画面が切り替わるので、「新しいリクエスト」という赤いボタンをクリックします。
手順3. 「URLを入力」欄に削除記事のURLを入れる
新しいリクエストのポップアップ画面がでてくるので、「URLを入力」欄に、該当のURLを入力して「このURLのみを削除」にラジオボタンを合わせて「次へ」を押します。
手順4. リクエストを送信する
最後に「リクエストを送信」ボタンを押せば、インデックスから削除されます。
内部リンクエラーを修正する
削除記事の内部リンクを貼っている他の記事から、リンクを削除することも忘れずに行います。
とはいえ、どの記事に内部リンクを貼っているか覚えておくのも大変でしょう。
そこでおすすめは「Broken Link Checker」プラグインを使うことです。
Broken Link Checkerは、リンク切れを起こしているページを見つけ、一覧で表示してくれます。表示されたぺージは、削除した記事の内部リンクを貼っている可能性があるのでリンク削除しましょう。
削除するかリライトするかの判断基準
低品質の記事を残しておくことに意味はありませんが、なかなか削除に抵抗がある方もいるでしょう。
低品質な記事を見つけたら、本来優先してほしい選択はリライトです。
それでも削除した方が良い場合もあるので、判断基準を解説します。
書き直した方が速いかどうか
下の2つの画像は、ここ3ヶ月間のサーチコンソールの結果で、片方はリライト対象で、もう片方は削除対象です。
1枚目の画像は、インプレッションが2.48万に対して、クリック率(CTR)が1.8%で若干低いです。平均検索順位も8位なので、リライトすればもっと上位に食い込めそうです。
一方2枚目の画像は、インプレッションが132、CTRも0%、掲載順位72.1位と、箸にも棒にも掛かっていません。
この記事をリライトすると、0から記事をつくり直す勢いで修正しなければいけません。それであれば、同じテーマで0から記事をつくり直す方が速いでしょう。
1つの目安として、3ヶ月でクリック0、インプレッション300以内、平均掲載順位70位以降の記事は明らかに質が低い記事になるので削除対象にしたほうがいいでしょう。
それよりも数字が良い記事で、リライトして伸びそうな記事であればリライトを優先しましょう。
リライト記事を選ぶ際は、こちらが参考になります。
参考:リライト記事の選び方を解説!最速で検索1位を狙う効果的なリライト方法
全記事リライトする時間があるか
一気に低品質のサイトを改革したい場合は、リライトや削除の対象記事が50記事、100記事と大量になります。
それだけの数の記事を速やかに全てをリライトするのは、現実的には難しいです。
そんな場合は、リライトする記事と削除する記事を選別ことがおすすめです。
インターネットビジネスラボの場合は、280記事公開しているタイミングで、150記事近くをリライト・削除対象の記事にしました。
そのうち、約6割をリライト対象、4割を削除対象に振り分け、削除は先に全て行いました。
結果として、削除が済んでリライトが済んでいない段階でも、ドメインパワーが上昇し、サイトのパフォーマンスも上がっています。
まとめ ブログ記事の削除はSEO的に有効
ブログは、本来記事が多い方がアクセス(PV)が増え、専門性評価も高まります。
しかし、Googleに質が低い記事と評価されている記事をそのまま残しておくのは逆効果です。
本来は、記事をリライトして検索上位を狙うのが理想ですが、全く評価されていない記事は書き直すよりも削除した方がいいでしょう。
記事を削除する場合は、インデックスや内部リンクが残るとリンクエラーを起こすので、記事を削除したタイミングで必ずリンクエラー対策も行いましょう。