こんな方に読んでほしい!
- これからWordPressを立ち上げようとしている方
- Webサイトを「メンテナンス中」にしたい方
- これからwebサイトに大きな変更を加えようとしている方
WordPressで新しいwebサイトを作った時や、運用後にテーマの変更、ウィジェットの変更、サーバのお引越しなど、ドメインを変更する時など、webサイトを見せたくない(公開したくない)場合があります。
webサイトを作ったばかりだと内容が薄くて(もしくは無いので)、ある程度整うまでは非公開にした方が良いでしょう。
また、変更途中のwebサイトほど恥ずかしいものはありませんし、変更途中を見た人は悪い印象を持つ可能性もあります。そういったリスクを伴うのであれば、いっそのこと「メンテナンス中」の表示にしておいたほうが潔いですね。
今回は、使える機能が揃ってるメンテナンス中表示プラグイン「 WP-Maintenance-Mode 」を徹底的に解説します!
WordPressに必須のプラグインはこちらの記事で解説しています。
[blogcard url=”https://iblab.net/google-three-services/”]
1. 「 WP-Maintenance-Mode 」とは?
wordpressのプラグイン「 WP-Maintenance-Mode 」は、メンテナンス中の表示をすることができるプラグインです。
まずは見てみてください。あなたのwebサイトにアクセスした時、次のような画面が表示されます。
見出し、テキスト、カウントダウン、背景の設定、公開時の通知、SNSのリンク、お問合せフォームなどを表示することができます。いろいろなものを表示できますが、操作も簡単なので、初心者でも迷わず導入・運用できます!
2. 「 WP-Maintenance-Mode 」のインストール&設定
2-1. wordpressの管理画面からインストール
公式プラグインなので、wordpressの管理画面からインストールできます。左側メニューの プラグイン > 新規追加 をクリックします。
次に「キーワード」欄に「 WP-Maintenance-Mode 」をコピー&ペーストしてください。検索結果が表示されたら「今すぐインストール」をクリックします。
インストールできたら、「有効化」のボタンに変わりますので、クリックして有効化してください。
2-2. 「 WP-Maintenance-Mode 」の設定をする
wordpressの管理画面の「 設定 > WP-Maintenance-Mode 」をクリックし、設定画面を開きます。
一般、デザイン、モジュールなどのタブが並んでいますが、急いでいる場合は、①状態を「有効化」にして保存ボタンをクリックするだけでOK!超お手軽です。
時間に余裕があり、細かい設定をする場合は以下を参考に設定してください。
一般タブの設定
①状態
有効化を選択して保存するとメンテナンスモードに入り、訪問者にはメンテナンス中の画面が表示されます。
②検索エンジンボットをバイパスする
メンテナンスモード時の、Googleなどの検索エンジンのボットの扱いを設定します。検索エンジンのボットに限ってアクセスを許可し、インデックスさせる場合は「はい」を選択します。
例えば作成途中で内容が薄い場合は、「いいえ」にして中身を見せないように設定しましょう。
さらに詳しく!
検索エンジンはボット(webページの情報を収集する仕組み)で、世界中の莫大なページの内容をチェックし、検索エンジンのデータベースに分類や内容を保存します。この保存されている状態を、「インデックスされている」と言います。
インデックスされていると、検索結果として表示される可能性があります。
③ 管理画面にアクセス可能な権限
メンテナンス中、管理画面を開くことができる権限を選択します。複数の人で運用している場合に有用な機能ですが、1人で運用している場合は、あなたが最上位の権限を持っているので、気にしなくて大丈夫です。未設定の場合は、管理者権限のあるユーザのみ管理画面を開けます。
ちなみに、管理画面は「バックエンド」と呼びます。
④ フロントエンドにアクセス可能な権限
管理画面を「バックエンド」と呼ぶのに対し、公開画面を「フロントエンド」と呼びます。
この項目では、メンテナンス中にフロントエンド(公開画面)を表示することができる権限を選択します。未設定の場合は、管理者権限のあるユーザのみ公開画面を表示し、他ユーザはメンテナンス画面(一般の方と同じ画面)を表示します。
⑤ Robots Meta タグ
メンテナンス画面のrobotsメタタグの設定です。メンテナンス中の画面を検索エンジンのボットにインデックスさせる意味はありませんので、noindex,nofollowを選択しておいた方が良いでしょう。
⑥ リディレクション
③で設定した権限に該当しない(権限を持たない)ユーザがログインした後、他のURLにリダイレクト(転送)させる場合に、そのURLを入力します。
⑦ 除外
メンテナンス中でも公開しておきたいページがあれば、スラッグやIPを指定します。メンテナンス中もログイン画面を表示できるのは、ここで指定して除外しているからですね。
⑧ 通知
「はい」を選択すると、有効化されていること(メンテナンス中であること)を管理画面の上部に通知してくれます。webサイトの準備ができたのに、「無効化」して公開するのを忘れることがありますが、常に表示しておけば忘れることはないですね。
⑨ ダッシュボードリンク
「はい」を選択すると、メンテナンス画面にダッシュボード(管理画面)へのリンクが表示されます。わざわざ管理画面へのリンクを表示する意味はないので、これは「いいえ」で良いでしょう。
最後に「設定を保存」をクリックして保存してください。
デザインタブの設定
【コンテンツ】
① タイトル (HTML タグ)
② 見出し
メンテナンス画面の1番上に表示される見出しです。「メンテナンスモード」のままだと違和感があるので、「メンテナンス中です」とか言葉を変えると良いかもしれません。色も変更できます。
③ テキスト
メンテナンス画面に表示されるテキストです。英語を日本語に訳しているので不自然ですね。「ご迷惑をお掛けし申し訳ありません。現在、メンテナンス中です。」などのように、良い感じで修正してください。
【背景】
④背景の種類を選択 ⑤背景を選択
「カスタムカラー」「アップロードされた背景画像」「規定の背景画像」から選択できます。カスタムカラーは、色を一色だけ選択できます。アップロードされた背景画像は、背景にする画像をアップロードできます。
規定の背景画像は、あらかじめ準備された画像から選択できます。背景が一色だと寂しいので、こだわりがなければ「規定の背景画像」を選択し、画像を選ぶと良いでしょう。
モジュールタブの設定
① カウントダウン
「開始日」は公開日時のことです。公開日時を設定すると、そこまでの時間を逆算してカウントダウンします。また、残り時間を指定してカウントダウンさせることも可能です。(両方一緒に設定もできますが、意味が無いです。)文字の色の変更も可能です。
ちなみに、カウントがゼロになっても自動的に公開される機能はありません。
② 登録
メールアドレスを登録するフォームを準備することができます。ただ、公開された時に自動的に通知される機能はありません。管理画面の「統計情報」の欄からCSVがダウンロードできるので、手動で通知メールを送ってください。
③ ソーシャルネットワーク
利用しているSNSへのリンクを貼っておくことができます。facebookページやtwitterのページのURLを各欄に貼ってください。メンテナンス画面にロゴとリンクが表示されます。
④ 問い合わせ
簡易的な問い合わせフォームを設置できます。こちらに入力した問い合わせ内容は、WordPressに登録したメールアドレス宛に通知が送られます。
⑤ Google Analytics
Google Analytics を使う場合はこちらにトラッキングコードを入力してください。わからない場合は、とりあえず使わなくて良いです。
「Manage Bot」「GDPR」タブは使う頻度が低いと思いますので、この記事では解説しません。
3. まとめ
急ぎの場合は、有効化にチェックを入れて保存するだけでOKです!超お手軽!
必要に応じて、見出しやメッセージを変えたり、通知や問い合わせフォームも設置できます。
ただ、短期のメンテナンスだったら通知や問い合わせフォームは必要ないでしょう。テキストで「◯日ころリニューアル公開予定」と書いておくだけで良いと思います。