URLリダイレクトを確実に行うプラグイン「Redirection」の設定方法やメリットを徹底解説!

URLリダイレクトを行う「redirection」プラグインを徹底解説!

こんな方に読んで欲しい!

  • 記事のパーマリンクを変えようとしている!
  • URLが変わってしまうことのデメリットを確認したい!
  • Googleのページランクを下げたくない!

あなたがGoogleで検索し、あるWebサイトを見たとき、

  • お探しのページは見つかりませんでした
  • Not Found
  • 404エラー

などの表示が出て、見たかった記事が開けなかったことはありませんか?

 

これは、次のような場合に表示されます。

  • WordPressのパーマリンク設定を変更した
  • 古い記事を消して新しい記事で書き換えた(URLが変わってしまった)

このエラー、とても印象が悪いんです。閲覧者は、Googleの検索結果にそのまま戻ってしまいます。

 

やむを得ずURLを変更する場合は、WordPressプラグイン「Redirection」を使いましょう。変更後のURLに自動的に転送することができるようになります!

 

今回は、そんなRedirectionの設定方法や使い方、またメリットを徹底解説します。

もくじ

1. WordPressプラグイン「Redirection」とは?

Question

簡単に説明すると、AというURLからBというURLに、自動的に転送することができるプラグインです。

  • WordPressの「パーマリンク」を変更したとき
  • 検索エンジン最適化として、古くなった記事をリライトして新しい記事を公開したとき

など、別のURLに転送したい時に役立ちます。

Redirectionを使えば、WordPressで記事が見つからないときに表示されることが多い「Not Found」や「記事が見つかりませんでした」という問題を回避することができます。

ココに注意

「リダイレクトループ」と呼ばれる状況だけは絶対に避けましょう!

たとえば、Redirectionに『「ページA」から「ページA」に転送する』と指示を出した(設定した)とします。

このように、同じページを開くような設定をしてしまうと、

  • ページAを見る
  • Redirectionプラグインの命令で「ページAへ移動」→「ページA」→「Redirectionプラグインの命令でページAへ移動」→

というように、画像のように繰り返してしまいます。

 

1-1. パーマリンクってなに?

パーマリンクとは、それぞれのwebページに設定したURLのことを指します。

「 パーマリンク = URL 」だと理解すればOKです。

パーマリンクとは、ブログの個々の投稿、カテゴリーなどの投稿一覧ページへの恒久的(半永久的)な URL です。パーマリンクは、他のブロガーがあなたの投稿やセクションにリンクを張るときや、投稿へのリンクを Eメールで送ったりするときに使います。

個別の投稿への URL は常に存在して決して変らないようにすべきです。そういう訳で、「perma」リンクといいます。

引用:WordPress Codex 日本語版

例えばこのページのパーマリンク(=URL)は、「  https://iblab.net/redirection-plugin/ 」です。特別なことをしない限り、このURLは恒久的(半永久的)にずっとこのままです。

 

WordPressの場合、「設定」>「パーマリンク設定」から、あなたのWebサイトのパーマリンクの設定ルールを変えることができます。

「パーマリンク設定」は、一度設定したら変えないのが基本です。

運用開始後、どうしてもパーマリンクを変更する必要が出た場合、パーマリンクを変更後、Redirectionプラグインを新URLに旧URLから転送することができます。

さらに詳しく!

実際のWebサイトお引越し時の操作方法は、こちらで徹底解説しています。

[blogcard url=”https://iblab.net/change-permalink/”]

1-2. ドメインってなに?

ドメインは、Webサイトごとに設定されている、インターネット上の住所のようなものです。

たとえば、このインターネットビジネスラボのドメインは「iblab.net」となっています。

このように、自分で名前を決めて購入したドメインを「独自ドメイン」と呼びます。

ドメインはWebサイトごとに決められ、他のWebサイトで使われることがありません。

 

さらに詳しく!

「サブドメイン」は、レンタルサーバーを契約する際、無料でもらえます。

このサブドメインは、「マンションやアパートの一室のようなもの」と理解してください。

例えば、エックスサーバーは契約する際、「あなたが決めた文字列.xsrv.jp」がもらえますが、「xsrv.jp」がエックスサーバーが持っている独自ドメインで、あなたが決めた文字列は「xsrv.jpの何号室か」を表しているのです。

「サブドメイン」は、独自ドメインを持っている人が許可している場合に限り、見ず知らずの人でも使うことがありえます。

ドメインについては、こちらでさらに詳しく解説しています!

[blogcard url=”https://iblab.net/xdomain-acquisition/”]

 

1ー3. Redirectionを使うメリット

Redirectionを使えば、次のようなメリットがあります。

  • 記事のURL(パーマリンク)を変えても自動で転送設定してくれる ※WordPressの設定にある「パーマリンク設定」で変更せず、個別の記事などのパーマリンクを手動で変更した場合
  • 記事やカテゴリー、タグなどのURL(パーマリンク)の転送設定が手動でもできる
  • 404エラーになったページの監視ができる
  • 検索エンジン対策になる
  • 読者が読みたかった記事がリンク切れにならない
  • 自サイト内の重複コンテンツを防げる

 

昔使っていたパーマリンクから、新しいパーマリンクに転送されても、読者は、リダイレクトされていることにほぼ気が付きません。

また、検索エンジン対策ができるのがリダイレクトのすばらしい点です。

今まで検索エンジンから評価を受けていたページのURL(パーマリンク)が変更された場合も、リダイレクトすることで、評価をそのまま引き継ぐことが可能です!

 

つまり、Redirectionを使ってリダイレクトを正確に行えば、検索上位に表示されているあなたの記事のパーマリンクが変更になっても、問題にはなりません。

2. Redirectionのインストール方法

Redirectionのインストールは、WordPressでほかのプラグインをインストールするのと変わりありません。

初めてプラグインをインストールする、というあなたは、これを見てゆっくり進めてみましょう。

2-1. Redirectionのインストール手順

まずは①と示した「プラグイン」をクリックしたあと、②と示した「新規追加」をクリックします。

「プラグインを追加」という画面で、③で示した右上のボックスに「Redirection」(カギカッコ不要)と入力します。

そのあとは、④「Redirection」のプラグインを探し、「今すぐインストール」のボタンをクリックします。

 

Redirectionのインストールが完了すると、「有効化」という青いボタンに変化しますので、⑤「有効化」をクリックして完了です。

 

「有効化」をクリックしたら、次で解説する設定方法で使いますので、画面はそのままにしておいてください。

ココがポイント

Redirectionはもちろん、ほかのプラグインでもインストールが完了すれば、WordPressにプラグインが入った状態になりますが、「有効化」をクリックしておかないと、プラグインが機能しません。

有効化する前にこの画面を閉じてしまった場合、「インストール済みプラグイン」のページを見てみましょう。

 

3. Redirectionの設定方法と正しい使い方

Redirectionの設定は自動で行ってくれる部分もありますが、あなたが使いたい方法に合わせて設定しなければならない点もあります。

ですが、Redirectionの細かな設定は最初に一度行うだけで、あとから何度も触る項目ではありません。

もちろん、設定を変えたくなれば変えることは可能です。

 

ここではRedirectionの細かな設定から、何度も触ることが多いリダイレクト設定まで、徹底解説します。

3-1. Redirectionの初期設定

Redirectionを最初にインストールした際、インストールし直した際、もしくはRedirectionプラグインの設定をリセットした際に行う項目です。

 

Redirectionを「有効化」したあと、このような「インストール済みプラグイン」の画面へ移動します。

画面の上の方に「Please complete your Redirection setup to activate the plugin.」と表示されていますので、リンクになっている「Redirection setup」の部分をクリックして設定開始です。

 

「Redirection setup」をクリックすると、以下画像の画面に進みます。

「セットアップを開始」のボタンをクリックし、Redirectionのセットアップを開始します。

 

すると、次のような基本セットアップの画面が現れます。

①と②にチェックを入れて、「セットアップを実行」をクリックすると、先に進むことができます。

翻訳

①Monitor permalink changes in WordPress posts and pages.

投稿(post)や固定ページ(page)のパーマリンクが変更されるのを監視します。監視していると、パーマリンクの変更があれば、自動で変更のためのリダイレクト設定が行われます。

②Keep a log of all redirects and 404 errors.

発生したリダイレクトと404エラーをすべて保存します。

ここに注意!

②にチェックを入れると、さらに下の項目もチェックを入れられるようになりますが、IPアドレスまで保存するようになるため、チェック入れなくて問題ありません。

③の「セットアップを実行」して進むと、以下画像の画面に進みます。

 

REST API:」と書かれている横が「Good」の緑色になったら、「セットアップを完了」の青いボタンをクリックします。

 

すると、100%までバーが進み出すので、少しだけ待ってから「完了!」をクリックしましょう。

これで、Redirectionの初期設定は完了です。

 

さらに詳しく

すでにパーマリンクを変更している記事などが存在すると、以下のような画面になります。

①に入っているチェックは入れたまま、「Continue」の青いボタンをクリックして、Redirectioinの初期設定が完了になります。

 

3-2. Redirectionの詳細設定方法

Redirectionが自動でリダイレクトの設定を行ってくれるものは設定しました。

以下は、手動で細かな設定をしたい場合や、Redirectionの動作をより細かく設定したい場合の設定方法です。

ココに注意

あせって設定を間違えると、

  • 公開していたはずのページを見ることができない
  • WordPressが重くなる

などの原因になりますので、注意が必要です。

リダイレクトループさせないためにも、初期設定だけでなく、今後運用していく上での手動設定も間違えないよう行いましょう。

 

3-2-1. 転送ルール

リダイレクト(URLの転送)を行うために、一番重要な設定項目です。

「ツール」>「Redirection」と順に選び、以下のページを開きましょう。

パーマリンクを手動で変更した場合など、自動で追加されたリダイレクトルールが表示されます。

 

画面下部の①~④は、以下の通りです。

①ソースURL
リダイレクトを必要とする、昔のURLです。

②Query Parameters
クエリーパラメーターの処理方法を選択します。意味がわからない場合は、そのままの設定で十分です。

③ターゲット URL
リダイレクトさせたい、新しいURLです。

④グループ
Redirectionの中で使う、リダイレクト設定を保存するグループです。数が多くなるのであれば、グループごとにわけて管理しましょう。

 

マークをクリックすると、より詳細な設定を開くことができますが、あとでまとめて解説します。

 

3-2-2. グループ

グループは、フォルダわけのようなものです。

グループを追加する場合には、「名称」に名前を入れ、「WordPress」となっている部分は変更せず、「Add」の青いボタンをクリックすると追加されます。

ココに注意

グループ追加時にWordPress以外の選択を選ぶと、ApacheやNginxといった設定となり、管理が難しくなります。

間違いのもとになるだけで、設定を変えても良いことは特にありません。

 

3-2-3. Site

Siteの項目は、ほぼ触ることがありません。

Relocate Siteの項目は、WordPressで表示させているサイトを、ドメインまるごと転送するときにだけ使います。

普段はドメインを入力しません。

 

Canonical Settingsは、Webサイト全体を「http」から「https」に移行する際に使用します。

「https」対応でないのにチェックを入れて更新してしまうと、あなたのサイトが正常に表示できなくなる恐れがあります。

  • SSLサーバー証明書が適用されて、正常に「https」対応のサイトになっている場合
  • かつ、「http」で運用されている

の場合のみチェックを入れて使います。

SSLサーバ証明書は、ウェブサイトの「運営者の実在性を確認」し、ブラウザとウェブサーバ間で「通信データの暗号化」を行うための電子証明書で、グローバルサインなどの認証局から発行されます。

SSLサーバ証明書には、ウェブサイトの所有者の情報や、暗号化通信に必要な鍵、発行者の署名データが含まれています。

引用元:GMOグローバルサイン

 

3-2-4. ログ

ログの項目では、「いつ」「どの元URLから」「どの新URLへ」「どんなブラウザでアクセスされて」転送されたのかを確認できます。

設定によってはこれに加え、「IPアドレス」も表示できます。

ログを保存しない設定の場合や、ログの保持期間内に誰もリダイレクトされていない場合は、表示がありません。

 

3-2-5. 404エラー

404エラーは、「いつ」「どの元URLで」「どのブラウザでアクセスされたときに」ページが見つからなかったエラーになったのか確認できます。

ログと同様に、設定によっては「IPアドレス」も表示され、何も表示されないこともあります。

ソースURLと書かれている中から、リダイレクトが必要なURLを抜き出し、手動でリダイレクトの追加がしやすくなる一覧ページです。

 

3-2-6. インポート / エクスポート

Redirectionの設定を、バックアップ(エクスポート)したり、追加(インポート)したりできる項目です。

上級者向けのため、初心者のうちはあまり使いません。

 

3-2-7. 設定

Redirection本体の細かな設定が行える項目です。重要な設定項目は3つだけです。

①転送ログ
ログの項目にあったデータをいつまで保持するか選択します。「ログなし/1日/1週間/1ヶ月/2ヶ月/永久に」の6パターンから選べます。長く保持すると重くなるため、デフォルトの1週間以下がおすすめです。

②404ログ
404エラーの項目にあったデータをいつまで保持するのか選択します。転送ログと設定する期間を合わせると良いでしょう。

③リダイレクトキャッシュ
301リダイレクト設定は、読者のブラウザにどれほどの期間保持させるのか指定します。「キャッシュしない/1時間/1日/1週間/永久に」の5パターンから選べます。

頻繁にパーマリンクを変更しない限りは、1週間を選べば問題ありません。

設定ミスを考慮するならばキャッシュしないを選んでもいいですが、サイトの表示速度が落ちてしまいます。

考え方やサイトのアクセス数によっても変わる部分のため、一概に「どれが正解」というものはありません。

ココに注意

設定が終わったら、最後に忘れず、ページの下の方にある「更新」の青いボタンをクリックして保存しましょう。

クリックし忘れると、設定が保存されません。

 

3-2-7. サポート

Redirectionプラグインに問題が発生した際に使う項目です。普段は使用しないため、設定も変更しません。

すべての項目が「Good」の緑色になっていれば、Redirectionは基本的に問題なく動作しています。

 

3-3. リダイレクトの方式を指定する方法

Redirectionで設定できるリダイレクト(URLの転送)設定では、いくつかの方式が選択できます。

もちろんプラグインを使わずに設定する際にも選択はできるのですが、Redirectionではより簡単に設定が可能です。

3-3-1. 新しくリダイレクトを追加する

新しく手動で転送ルールを追加するとき、歯車マークをクリックすると、リダイレクトの方式が選択できます。

 

のマークをクリックしたら、「新しい転送ルールを追加」にある項目が増えます。

①タイトル
設定する転送ルールにつける名前です。入力はしなくても平気ですが、入力する場合には、わかりやすい名前にしましょう。

②一致条件
どのような条件でリダイレクトを発生させるか、という設定です。いろいろ出てきますが、デフォルトの「URLのみ」で問題ありません。URLさえ一致していれば、リダイレクトされます。理解できる場合のみ、ほかの項目も使いわけましょう。

③マッチした時
②の一致条件にマッチしたときに、どのような動作をするのか、という設定です。基本的に、デフォルトの「URLへ転送」を使います。

④リダイレクトの方式
方式によって用途が異なります。

301:永久にリダイレクトさせるときに使う
302:メンテナンスなど、一時的にリダイレクトさせるときに使う
303:リダイレクト先の内容がまったく異なるときに使う(非推奨)
304:パーマリンクが誤っていないときに使う(リダイレクトしない)
307:302とほとんど同じだが通信方法が異なる(非推奨)
308:301とほとんど同じだが通信方法が異なる(非推奨)

非推奨のものは、環境によっては正しく動作しない可能性があるため、ほとんどの場合で301か302を使います。

入力や選択が終わったら、最後に忘れず「転送ルールを追加」のボタンをクリックして保存しましょう。

設定されたリンクが、転送ルールの一覧に追加されます。

ココがポイント

301もしくは302でリダイレクトさせると、リダイレクト元となる昔のURLの評価を引き継げます。

 

3-3-2. 保存済みの転送ルールを編集する

保存済みの転送ルールを編集して、リダイレクトの方式を変更することも可能です。

まずは、「ツール」>「Redirection」とクリックして進み、Redirectionの転送ルールのページを開きます。

 

変更したいルールがあるエリアに、マウスカーソルを合わせると、「編集」「削除」「無効化」「Check Redirect」の項目が現れるため、「編集」をクリックします。

 

編集をクリックすると、作成済みの転送ルールが表示されます。

これは先ほど手動で追加したものですが、301リダイレクトになっています。

 

今回は、302リダイレクトに変更してみましょう。

変更が完了したら「保存」の青いボタンをクリックして終了です。

 

これで、301リダイレクトから302リダイレクトに、リダイレクトの方式を変更できました。

ただ、あまり使う機会はないかもしれません。

 

4. まとめ

リダイレクトは、SEOにも深くかかわる非常に大切な要素です。

Redirectionが正しく設定されていれば、パーマリンク(記事のURLなど)を変更しても、プラグインが自動で転送ルールに追加してくれます。(WordPress本体のパーマリンク設定を除く)

また、正しく追加できなかった場合や一時的なメンテナンスの設定などの場合は、手動でルールの追加ができます。

 

なかなか設定する機会が少ないプラグインですので暗記する必要はありません。

ただ、きちんとリダイレクト(URLの転送)がされないと、読者がたどり着けない場合もありますので、Redirectionを活用してメンテナンスを十分に行いましょう!

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