- ブログ記事が検索上位にぜんぜん上がらない
- 自分のライバルチェックの仕方が合っているかわからない
- ブログのキーワードをなんとなく選んでしまっている
ブログ初心者が検索上位を取るためには、ライバルに勝ち目があるキーワードを見つけることが非常に重要です。
少しでも強いライバルのいないキーワードを見つけることで、意図的に上位表示が狙えるようになります。
ブログの成果は、キーワード選定の段階でほぼ決まってしまうので、具体的なライバルチェックの手順を5つのステップで解説します。
「ライバル不在キーワード」は、ほぼ無い
ひと昔前は、ライバルのいないブルーオーシャンのSEOキーワードを狙うことが、検索上位に表示するコツでした。
しかし、ここ最近はWebサイト、Webページの数が増え、ライバルが不在の「おいしいキーワード」は、もうほぼ残っていません。
現在、SEOという面で考えると、Google検索の上位表示の難易度が高い「ビッグキーワード」は、「強いドメイン」で占められています。
そのため、個人ブログやアフィリエイトブログはロングテールキーワードを狙う戦略をとっており、ロングテールキーワードはライバルが多くなる傾向にあります。
ロングテールキーワードを狙う戦略は間違っていません。
しかし、SEOに詳しい方や企業などもロングテールキーワードを狙っているので、上位表示のコンテンツは、それなりに質が高いコンテンツが揃っています。
もちろん、キーワードによっては十分勝ち目のあるWebサイトが上位に表示されていることもあるので、ライバルチェックを行い「勝ち目のあるライバルかどうか」を分析していきます。
ライバルチェックで確認する内容
インターネットビジネスラボが実際に行っているライバルチェックは、大きく分けて以下の3つです。
- 勝ち目のあるライバルかどうか
- キーワードと検索上位記事のタイトルは一致しているか
- ライバル記事の見出し構成や文字数、共起語を調べる
では、それぞれについて解説していきます。
勝ち目のあるライバルかどうか
キーワードの上位表示に、大手の企業やメディアがある場合は、戦いを避けるべきです。
以下のような大手の企業やメディアは、ドメインパワーがかなり強く、個人ブログで勝つことはかなり困難です。
- 国や地方公共団体のWebサイト
- 大手企業のWebサイト
- 公式サイト
- 有名なサービスサイト(食べログ、メルカリ、楽天市場等)
- ニュースサイト(Yahoo!ニュース等)や新聞社(日経新聞電子版等)のWebサイト
- ドメインエイジの古いWebサイト
Googleが検索順位を決めるうえで、コンテンツのE-A-T(専門性・権威性・信頼性)が評価基準として重要視されています。
上記のようなドメインパワーの強いWebサイトが検索1位の場合、権威性と信頼性がかなり評価されています。
そのため、個人ブログがいくら専門性の高いコンテンツを作っても、権威性と信頼性の高いドメインを抜けない可能性があります。
一方で、検索上位が個人ブログやはてなブログ、Amebaブログなどの無料ブログの場合は、ドメインパワーが弱いのでコンテンツの質だけで勝負できます。
コンテンツの質だけで勝負できるキーワードを選定することが、ライバルチェックでは重要です。
さらに詳しく!
ライバルの権威性を簡単に調べる手段として「MOZBar」が便利です。MOZBarは、ライバルサイトの権威性を数値化できるので、そもそも避けるべき相手を簡単に分析できます。
キーワードと検索上位記事のタイトルは一致しているか
狙っているSEOキーワードが、検索上位の記事タイトルに全て含まれていなければ、検索1位を狙える可能性があります。
記事タイトルにキーワードが含まれている方が、上位表示される可能性が高くなるからです。
例えば、月間検索ボリューム10~100件の「クレジットカード 高校生 親」で調べてみます。
上位表示の記事タイトルに、「クレジットカード」「高校生」「親」の3語が含まれている記事がなく、その3語をタイトルに含めると上位表示が狙いやすくなります。
検索上位の記事タイトルとキーワードが一致していないキーワードは、穴場のキーワードです。
ただし、検索ボリュ―ムがほぼ0のキーワードも存在するので、検索ボリュームもしっかりと調べましょう。
ライバル記事の見出し構成や文字数、共起語を調べる
検索上位のコンテンツは、Googleに評価を得ているため上位表示されています。
つまり、検索上位のコンテンツの見出しの構成や文字数を調べることで、どんな記事が上位表示されるかを分析することができます。
先ほどの「クレジットカード 高校生 親」で検索1位だった記事の目次を見てみます。
見出し1~3は、クレジットカードは何歳から持てるのか、親の同意が必要かどうかについて書いており、見出し4・5では、学生におすすめのクレジットカードと、20代にお得なクレジットカードが紹介されています。
検索上位の記事の目次を分析することで、このキーワードを検索するユーザーの知りたい情報が何か目処が立ちます。
もちろん全てのユーザーのニーズを完璧に満たしているコンテンツは存在しないので、ライバルのコンテンツよりも良質なコンテンツを作れるようであれば狙い目です。
具体的なライバルチェックの手順5ステップ
ライバルチェックを行うための具体的な手順は、5つのステップにわかれます。
一度覚えてしまえば難しくはないので、こちらで手順を覚えてしまいましょう。
- Googleキーワードプランナーで検索ボリュームを調べる
- ラッコキーワードでサジェストキーワードを調べる
- ラッコツールズでライバルサイトを分析する
- allintitle:を使いキーワードを分析する
- aramakijake.jpで詳しい検索ボリュームを調べる
それぞれ順に解説していきます。
Googleキーワードプランナーで検索ボリュームを調べる
「Googleキーワードプランナー」は、キーワードの「月間平均検索ボリューム」を調べるのに役立ちます。
2016年より広告費を支払っていないユーザーは「0~10」「100~1,000」といった幅を持たせた検索数しか表示されなくなりましたが、候補キーワードが絞り込めていない段階ではこのレベルで問題ありません。
インターネットビジネスラボの場合は、検索ボリューム「100~1,000」のキーワードを最優先で書いています。それ以上に検索ボリュームが増えると、ライバルが強力になる傾向があり、100以下の検索ボリュームはアクセス自体が大して見込めないためです。
また、「10~100」の検索ボリュームも、ライバルが弱い可能性が高いため、初心者でも十分に上位表示が狙えます。
検索ボリュームが小さいキーワードは、よりユーザーのニーズが具体的なため、検索意図に沿ったコンテンツをつくりやすいのもメリットです。
初心者の方は、「10~100」「100~1,000」のキーワードを中心に狙うといいでしょう。
1,000以上の検索ボリュームでも、競合が弱いキーワードもあるので、狙えるキーワードがあれば積極的に狙うべきです。
ラッコキーワードでサジェストキーワードを調べる
キーワード選定に悩んだら、「ラッコキーワード」でサジェストキーワードを調べるといいでしょう。
ラッコキーワードは、検索するキーワードのサジェストキーワードを一覧で表示するツールです。
また、ラッコキーワードで表示されたサジェストキーワードは、以下のように「全キーワードコピー」ができます。
「全キーワードコピー」したキーワードを、キーワードプランナーに貼り付けると、一気に検索ボリュームを確認することができるため、非常に便利です。
以下のように、キーワードプランナーの「検索ボリュームと予想データを確認する」に貼り付けができます。
サジェストキーワードの中から、検索ボリューム「10~100」「100~1,000」のキーワードを選定します。
ここまでの作業で、キーワードを仮確定させて、ステップ3に進みます。
ラッコツールズでライバルサイトを分析する
SEOキーワードが仮確定したら、「ラッコツールズ 見出し(hタグ)抽出」でライバルサイトの分析を行います。
ラッコツールズは、検索するキーワードの上位10コンテンツの見出し構成と、文字数がわかります。
Google検索で1記事ずつ見出しの構成を分析すると、あまりにも時間がかかってしまうので、ラッコツールズを使うと効率的です。
文字数はあくまで参考程度ですが、上位10コンテンツと比較して、あまりにも文字数が少ないと上位検索するのは難しいといえるでしょう。
コンテンツの文字数が多ければいい訳ではありませんが、上位表示のコンテンツは内容が充実していて、相応の文字数があります。
それよりも文字数が明らかに少なければ、内容が不足しているので上位表示は難しくなります。
allintitle を使いキーワードを分析する
必須ではありませんが、Googleの検索窓に「allintitle: キーワード」と入力することで、狙ったキーワードが全てタイトルに入っているコンテンツ数を調べることができます。
先ほどの例で、「クレジットカード 高校生 親」で検索数を調べると、6件と非常に少ない検索数です。
allintitleで表示されるコンテンツ数が少なければ、全てのキーワードを使っているライバルが少ないといえます。
そのため、全てのキーワードを使ったコンテンツをつくれば、上位表示される可能性が高くなるでしょう。
aramakijake.jpで詳しい検索ボリュームを調べる
こちらも必須ではありませんが、「aramakijake.jp」を使えば、キーワードプランナーよりも詳しい月間平均検索ボリュームを調べられます。
キーワードは1つしか入力できませんが、Yahoo!とGoogleの検索ボリュームが別々で表示されます。
また、検索順位ごとの予想クリック数も同時に表示されるのもメリットです。
インターネットビジネスラボでは、キーワードプランナーでだいたいの月間検索ボリュームを調べて、キーワードが絞り込めたらaramakijake.jpを使って、細かな数値を計測しています。
応用編「ずらしキーワード」を使ってライバルと差別化する
サジェストキーワードに基づいてキーワード選定をすると、どうしても狙うキーワードがライバルと被りやすくなります。
ラッコキーワードで表示されるサジェストキーワードは、検索したキーワードに紐づくサジェストキーワードです。
検索キーワードが「ブログ」であれば、「ブログ 〇〇」とブログにまつわるサジェストキーワードしか表示されず、キーワードに広がりがありません。
そこで応用として「ずらしキーワード」を使い、ライバルの少ないキーワードで記事を書くことがおすすめです。
ずらしキーワードとは、ユーザーの検索意図が同じ、別のキーワードを指します。
ユーザーの検索意図が同じでも、検索キーワードは一つとは限らず、ユーザーによって様々なため、ずらしキーワードは有効な手段です。
キーワードを絞り込む
キーワードを絞り込むと、ライバルの少ないキーワードが見つかることがあります。
例えば、「ダイエット」といったキーワードを「ウエスト 測る」と絞り込むと、ライバルの多いキーワードを避けることができます。
キーワードを絞り込むことで、検索意図が具体化するため、ユーザーの求めるコンテンツが作りやすくなります。
「ダイエット」というキーワードは、悩みが健在化していて緊急度が高い層である一方、「ウエスト 測る」というキーワードは「ダイエット」よりも、ダイエットの緊急度が高くない層だと考えられます。
キーワードをずらすことで、ユーザーの検索意図が変わるため、コンテンツの構成も大きく変わる可能性があります。
類義語・同義語を使う
類義語や同義語に言い換えることも、ずらしのテクニックです。
「ダイエット」であれば「減量」といった同じ意味の言葉を使うと、検索ボリュームはかなり減ります。
ただし「ダイエット」と比較して「減量」は、ボクシングのイメージもあるため、筋トレに近い印象がありますね。
ダイエットは簡単に痩せる方法、減量は身体を絞る方法といったように、類義語でも検索意図が変わることがあります。
感情をそのまま使う
ユーザーは検索する際に、そんなに難しく考えません。
そのため、検索窓に感情を直接いれることもよくあり、感情をキーワードとして選定する戦略もありです。
「ダイエット」であれば「痩せたい」といった感情がずらしキーワードで使えます。
他にも「面白い 映画」「会社 辞めたい」なども感情を使ったワードです。
ずらしキーワードのリサーチ方法
ずらしキーワードを見つける有効な手段は、Yahoo!知恵袋やTwitterでリサーチすることです。
Yahoo!知恵袋などやTwitterには、悩みが投稿されており「悩みワード」を見つける手段として便利です。
試しに「ダイエット」で検索をかけてみると、以下の様な「悩みワード」がでてきます。
- 筋トレ 続かない
- お菓子 やめられない
- 二の腕 痩せない
これらの「悩みワード」は、検索ボリュームが「1,000~1万」と比較的ボリュームの多いキーワードです。
ここから更に細分化していくために、ラッコキーワードを使ってサジェストキーワードを探す方法や、上記のキーワードで更に「悩みワード」を見つける方法があります。
試しにYahoo!知恵袋で「お菓子 辞められない」のキーワードを深ぼりしてみると、以下のようなワードが出てきます。
- お菓子 やめられない 体重
- お菓子 やめられない カロリー
- お菓子 やめられない 深夜
- お菓子 やめられない 生理
- 砂糖 依存
- ジュース やめられない
キーワードの深堀を繰り返すと、ダイエットしたいユーザーの潜在的なキーワードが見えてきます。
深堀ができたら、改めてキーワードプランナーで検索ボリュームを調べて、ライバルチェックをしていきます。
「4」で解説した手順に沿って、キーワードを確定しましょう。
まとめ
この記事では、ライバルチェックで確認する内容と具体的な5つの手順を解説してきました。改めてみてみます。
- Googleキーワードプランナーで検索ボリュームを調べる
- ラッコキーワードでサジェストキーワードを調べる
- ラッコツールズでライバルサイトを分析する
- allintitle:を使いキーワードを分析する
- aramakijake.jpで詳しい検索ボリュームを調べる
ロングテールキーワードのライバルですら強力になっているため、ブログ運営には適切なキーワード選定とライバルチェックが求められます。
ブログで成果が出るかは、キーワード選定の段階でほぼ決まってしまいます。
時間がかかっても手順に沿って丁寧にキーワード選定するといいでしょう。