こんな人に読んでほしい!
- WordPressのカテゴリーの設定と使い方が知りたい
- WordPressのタグの設定と使い方が知りたい
- SEOに効果的な設定と使い方が知りたい
WordPressでは、記事ごとに「カテゴリー」と「タグ」を設定することができます。
この「カテゴリー」と「タグ」、しっかり理解し、使い倒している方は少ないと思っていて、この記事で徹底的に解説します!
SEOを意識したキーワードの選び方はこちらの記事で解説しています。
もくじ
1. そもそも、WordPressのカテゴリーとタグってなに?

まずはカテゴリーとタグがどういうものか理解しましょう。基本的には関連する記事をまとめるものだと思っていればOKです!
1-1. WordPressのカテゴリーとは
カテゴリーは、「グループ」とか「ジャンル」だと思ってください。
例えば、あなたがなんでも投稿するブログを立ち上げたとします。記事を作成するとき、ある記事は『子育て』、別の記事は『仕事』、また別の記事は『家事』など、ジャンルを設定しておけば、後から見返すときもわかりやすいですね。
また、もしかしたらあなたのブログにファンが付いて、仕事に関する記事を一気に読みたいなんていうことがあれば、カテゴリー(ジャンル)が設定されていれば読みやすくなります。
1-2. WordPressのタグとは
タグは、「キーワード」だと思ってください。
例えば子育ての記事として時短レシピを書いたとします。この場合は、ジャンルは『子育て』、タグは【時短】【レシピ】と設定すれば良いでしょう。
また別の記事では家事の記事として掃除の時短テクを書いたとします。この場合は、ジャンルは『家事』、タグは【時短】【掃除】と設定するでしょう。
つまりタグは、その記事に書かれたことをざっくり示す言葉です。
複数のジャンルをまたいで使っても良い点がポイントですね。
2. カテゴリー・タグのSEOを意識した使い方・考え方
カテゴリーもタグも、「人が見てわかりやすいかどうか」という点が重要です。
それと同じくらい、むしろそれ以上に重要なのは「検索エンジンが見てわかりやすいかどうか」です。
検索エンジンにとってわかりやすい(評価されやすい)ように作成することを「検索エンジン最適化」と言います。SEO(Search Engine Optimization)とも呼ばれます。
検索結果にきちんと反映され、より上位に表示されるようにするため、SEOを意識した設定・使い方が必要です。
2-1. カテゴリーの使い方・考え方
① 人と検索エンジンの「わかりやすさ」を考える
適切にカテゴリー分けすると、「人」も「検索エンジン」も理解しやすくなるので、結果としてSEOの効果が高まります。
例えば、仕事について書いた記事は『仕事』のカテゴリーにグループ分けしましょう。
もう1歩踏み込んで設定するのであれば、検索結果で上位表示したいキーワードをカテゴリー名に含めることで、やはりSEOの効果が高まり、上位の表示がされやすくなります。
例えば、「SEO」という単語で上位表示を狙いたいと考えたときは、カテゴリー名も『SEO』にすべきです。
子育て関連の時短テクで上位表示を狙いたいなら『時短テク』、より絞り込むなら『子育て時短テク』とかでしょうか。
ここがポイント!
カテゴリー名と記事の内容が合っていることは大前提です。カテゴリーが『仕事』なのに、仕事先で見つけた美味しい和食屋さんのランチの話ががっつり書かれていたら、それは「人」にとっても「検索エンジン」にとってもわかりにくく、SEOの効果は高まりません。
② 似たカテゴリー名は避ける
意図的もしくは気が付かないうちに似たカテゴリーを作ってしまうことがあります。例えば「WordPress」と「ワードプレス」とかですね。
WordPressについて書いているのに、ある記事は「WordPress」、別の記事には「ワードプレス」のタグが設定されていると、検索エンジンは別のタグと判断して、評価が分散してしまいます。逆に言えば、「WordPress」に絞っていれば評価が分散せずに、それだけ上がるはずなんです。
カテゴリーは「グループ」や「ジャンル」なので、明らかに違うものを設定しましょう。
③ 1つの記事に設定するカテゴリーは、できれば1つ
ブログのようなシンプルな運用ができる場合は、1つの記事は1つのカテゴリーで運用するのが良いです。
シンプル イズ ベスト。「人」にも「検索エンジン」にもわかりやすいですね。
ただ、自治体のwebサイトやECサイトなど、大きなwebサイト(つまり、ページ数のより多い、より複雑な構造のwebサイト)は、1つの記事に複数のカテゴリーが登録されている記事もあります。同じカテゴリーでも異なる階層構造を持つ(もう少し細かく言うと、複数のパンくずリストがある)こともあります。
このような場合は、1番目のカテゴリー(1番目のパンくずリスト)が「検索エンジン」には採用されるようです。
さらに詳しく!
海外SEO情報ブログで、googleに直接質問した方の記事がありました。googleの回答動画と翻訳もありますので、気になる方はぜひ見てみてください。
この動画が公開された時点(2014年3月)では、複数のパンくずリストがあっても、1番目が採用されるようですね。
ただ、複数(2~3個程度)のパンくずリストがあるくらいであれば、"悪い影響を与えることはない"とのことなので、必要であれば設定しても問題ないでしょう。
ここがポイント!
最初にも書きましたが、シンプル イズ ベスト。「人」にも「検索エンジン」にもわかりやすいのが1番ですので、カテゴリーが1つだけで良いなら、それに越したことはないのです。
2-2. タグの使い方・考え方
① たくさんのタグをつけるのはNG
結論から言えば、たくさんのタグを付けるのはSEOの観点から避けることをお勧めます。
以下の動画ちょっと古くて2010年8月に公開されたものですが、google(Google Webmasters のアカウント)が削除せずに公開しているということは、現在も大きくは変わっていないものと思います。
googleのMatt cuts氏がタグクラウドが与える影響について語ったものですが、タグが多すぎた場合にどのような影響が出るか解説されています。40秒あたりからですね。
タグはリンクになっているのですが、検索エンジンのクローラー(webサイトを巡回して情報を収集するプログラム)がそのリンクを辿り、webページを評価するための情報収集を行います。
ただ、タグがたくさんあった場合(=リンクがたくさんあった場合)は、「そのリンクを信頼できないと判断する場合がある。」とのこと。
じゃー、タグは何個までOKなのか?と思ってかなり調べたのですが、公式な情報は出てきませんでした。動画でも1分20秒あたりで「It is small number of tags(少ない数のタグ)」としか言っていないので、数については言及していません。
「タグ 個数」などで検索すると個人的な見解の記事(発信元が記載されていない記事)ばかり出てきますが、「タグも1個のみ」と「タグは最大3~5個」という見解が多い印象です。
明確な答えはありませんが、タグ(=キーワード)は、5個までにしておきましょう。
ちなみにMatt cuts氏自身のブログは調べてみたら、タグを使っていません。カテゴリーで十分ということですね。
② カテゴリー名と重複させない
カテゴリーに『SEO』があり、タグにも【SEO】がある状態は、「人」にとっても「検索エンジン」にとってもわかりにくい。カテゴリーが『仕事』、タグに【SEO】とかいう記事があり、それとは別に『SEO』カテゴリーがあったら、人も混乱しますよね。
カテゴリーで使った言葉は、タグでは使わないようにしましょう。
3. まとめ
これまでカテゴリーとタグについてまとめてきましたが、改めてざっくり確認しましょう。
- カテゴリーは、グループやジャンルだと思えばOK!1記事1つまで(特殊な場合を除く)
- タグは、キーワードだと思えばOK!1記事につき最大5個まで
「人」にも「検索エンジン」にもわかりやすいことが1番!シンプル イズ ベストでカテゴリーとタグを使いましょう!