こんな方に読んで欲しい!
- 強調スニペットを狙って表示させたい
- 強調スニペットはCTRが上がるのか知りたい
- 強調スニペットのクエリは狙うべきか知りたい
強調スニペットは、ユーザーにとって非常に便利な仕組みですが、Webサイト運営者からすればアクセスや収益に関わるポイントです。
強調スニペットはメリットが大きいように思うかもしれませんが、実は大きなデメリットが存在しています。
この記事では、「強調スニペットのメリット・デメリット」と「強調スニペットの狙い方」について解説します。
最後まで読むと、強調スニペットを狙ったコンテンツの作り方がわかりますよ。
結論としては、強調スニペットに表示されるページは、クエリに対して端的にわかりやすく回答しているとGoogleが評価したページのため、良質なページ作りが、そのまま強調スニペット対策にも繋がります。
それでは、本編をどうぞ!
強調スニペットとは?
強調スニペットは、検索結果画面の最上部に強調表示され、Webページを開かなくてもクエリへの回答が得えられるユーザーにとって非常に便利な仕組みです。
ページの中で検索クエリへの回答となる部分が自動的にピックアップされ、強調スニペットとして表示されます。
強調スニペットは、テキストでは100~200文字程度で表示され、箇条書き、表、画像、動画などが表示される場合もあります。
全てのクエリで強調スニペットが表示される訳ではなく、「●●とは」「●● おすすめ」などのクエリで比較的表示される傾向が強い印象です。
強調スニペット表示のメリット
Googleに評価されるコンテンツ作成に繋がる
強調スニペットに表示されるページは、クエリに対して端的にわかりやすく回答しているとGoogleが評価したページです。
つまり、強調スニペットに表示される時点で、Googleから一定のSEO評価を受けていることになります。
具体的に、強調スニペットの掲載候補となるのは、ほぼ1位~10位のページで、中でも3位以内のページがほとんどです。
強調スニペットの対策をすることは、同時に良質なコンテンツを作成することにも繋がるため、一石二鳥です。
検索順位が低くても1位になる
強調スニペットは、検索1位のような見え方をするため、本来は検索10位のようなギリギリ1ページ目のコンテンツは、CTRが増える傾向にあります。
以下に検索1位付近と、10位付近のCTR(クリック率)を比較してみます。 1位はインプレッション(表示回数)が少ないコンテンツもありますが、平均すると50%前後のクリック率です。
一方で、検索10位付近では、平均すると2~3%台です。 これはあくまで当サイトの結果でしかありませんが、検索1位と10位で15倍~25倍の差が生じています。
検索順位が低い場合は、強調スニペットに表示されるメリットは大きいといえるでしょう。
強調スニペット表示のデメリット
通常の検索1位よりCTRが低い
通常の検索1位と強調スニペットを比べると、強調スニペットのCTRは低くなる傾向にあります。
例として、検索スニペットに表示されているコンテンツは、CTR28.8%となっており、通常の1位と比較すると20%ほどCTRが低くなっています。
強調スニペットは、クエリに対して端的にわかりやすく回答するため、その時点でユーザーの悩みが解決して、ユーザーがページを表示しない可能性が高くなります。
また、強調スニペットのあるクエリでは、強調スニペットを除いた1位のページ(検索2位のページ)のCTRが高くなる傾向があります。
通常の検索結果に表示されなくなる
検索スニペットに表示されると、通常の検索結果に表示されなくなるのもデメリットでしょう。
2020年の1月までは、強調スニペットに表示されても通常の検索結果に表示されていましたが、アップデートにより仕様がかわりました。
さきほど「強調スニペットのCTRは低い」と説明したとおり、強調スニペットに表示されることでCTRが下がる可能性があります。
強調スニペットの狙う方法
強調スニペットに表示する具体的な方法が知りたいところですが、残念ながら強調スニペットに表示する方法はありません。
しかし、強調スニペットを狙うテクニックはいくつか存在しますので、そちらについて解説していきます。
強調スニペットに表示されるページは、クエリに対して端的にわかりやすく回答しているとGoogleが評価したページのため、良質なページ作りが、そのまま強調スニペット対策にも繋がります。
- 検索クエリを見出しに入れる
- リード文かh2のすぐ下に結論を書く
- Googleが好きな構造にする
それぞれについて解説します。
検索クエリを見出しに入れる
「●● とは」「●● おすすめ」などの検索クエリを見出し(特にh2)に設定することで、強調スニペットに表示されやすくなります。
強調スニペットは、クエリに対する解決策を、わざわざページを読まずに提示するのが目的です。
そのため、検索クエリと同じ見出しを使うことで、Googleにページでクエリの内容を話題にあげていることを伝えることができます。
リード文かh2のすぐ下に結論を書く
強調スニペットには、リード文か見出し(特にh2)のすぐ下に書いた文章が使われやすい傾向があります。
そのため、見出しからはじまる最初の文章に結論を100~200文字程度で解説するといいでしょう。
そのうえで、それを補足するように詳細な文章を続けて書くと、強調スニペットに表示されやすくなります。
また、結論は「と思う」などの曖昧な表現ではなく、「ですます調」などの言い切る形式にしてください。
Googleが好きな構造にする
「箇条書き」や「表」を使って整理すると、強調スニペットに表示されやすくなります。 Googleは「箇条書き」や「表」を好む傾向があり、正しい形式で挿入することで評価されやすくなります。
- 段落は<p>タグを使う
- 順序を考慮しない箇条書きは<ul><li>タグを使う
- 順序を考慮する箇条書きは<ol><li>タグを使う
- 表形式は<table>タグを使う
強調スニペットの表示されるクエリは狙うべきか
強調スニペットが表示されるクエリと、表示されないクエリは、場合によってどちらがおすすめか変わります。
基本的には、強調スニペットに表示されるとCTRが下がる傾向にあります。
そのため、検索1位を狙えるクエリであれば、強調スニペットに対応していないクエリを狙う方が優先です。
一方で、上位検索のドメインが強すぎて検索1位が狙えないようなクエリを狙わないといけない事情があるなら、強調スニペットの表示があるクエリを狙うのも作戦のひとつです。
とはいえ、強調スニペットは狙って表示されるものではないのと、検索1位を狙えないクエリでコンテンツを作成する意味があるのかを考えると、やはり強調スニペットが表示されないクエリで1位を狙うのが優先でしょう。
注意点「強調スニペットに関するポリシー」に準拠する
「強調スニペットに関するポリシー」に違反してしまうと、強調スニペットに表示されることはありません。
注目すべきは、「公共性の高いトピックにおいて合意が得られている内容と反しているコンテンツ」は強調スニペットに表示されないということです。
強調スニペットがすべてのユーザーにとって便利な機能となるよう、Google では Google 検索の全般的なポリシーやこのような検索機能に関するポリシーに違反しているスニペットを表示しないようにするシステムを構築しています。
- 危険なコンテンツ
- 不正行為
- ハラスメント コンテンツ
- ヘイト コンテンツ
- 操作されたメディア
- 医療のコンテンツ
- 露骨な性的描写を含むコンテンツ
- テロに関するコンテンツ
- 暴力や残虐行為
- 下品な言葉や冒とく的表現
強調スニペットには、以下の機能固有の追加ポリシーもあります。
- 公共性の高いトピックにおいて合意が得られている内容と反している: 多くの社会問題、医療問題、科学論争、歴史認識などの公共性の高いコンテンツについては、専門家が広く合意している内容や十分に確立された意見と反している場合、強調スニペットに含めることはできません。
注: 以上のポリシーは、強調スニペットの表示に関して適用されます。ウェブ検索のリスティングには適用されず、削除も行われません。 引用:Google の強調スニペットの仕組み
まとめ
この記事では、強調スニペットについて解説しました。
強調スニペットは、検索順位が低くても1位が狙えるメリットはありますが、通常の検索1位よりもCTRが低くなる傾向があります。
もちろん、メリットもあるので、強調スニペットを狙う場合は、以下を意識してコンテンツを作るといいでしょう。
- 検索クエリを見出しに入れる
- リード文かh2のすぐ下に結論を書く
- Googleが好きな構造にする
そもそも強調スニペットを狙うには、SEO対策したコンテンツ作成に準ずるところがあるので、以下の記事でSEO対策の重要なポイントを掴んでください。