- Google AdSense(アドセンス)の広告を、サイドバーの追尾エリアに設置しても良いのか確認したい!
- Google AdSense(アドセンス)の収益を上げたい!
- 追尾広告で気を付けるべきことを確認したい!
アドセンス広告を、サイドバーの追尾エリアに設置しても良くなったの?
はい、良くなりました!
これまではポリシー違反だったのですが、実は2019年7月頃にポリシーから削除されました。
ということで、今回はポリシーの変更でOKになった、「Google AdSense(アドセンス)を追尾広告にすること」について徹底解説します!
Google AdSense(アドセンス)の基礎知識、仕組みについては、こちらで徹底解説しています。あわせてご覧ください。
サイドバーの追尾エリアって?
WordPressテーマによっては、Webページをスクロールしても表示され続けるサイドバーがあり「追尾サイドバー」と呼びます。
その追尾サイドバーに、次の画像のとおりGoogle Adsenceの広告を掲載することができます。
WordPressテーマによっては、追尾サイドバーが実装されていませんが、有名ブロガーが使うWordPressテーマでは、基本実装されています。
例えば、インターネットビジネスラボでも利用している「SWELL」は、最初から実装されています。
サイドバーの追尾エリアに、アドセンス広告を表示できるようになった!
以前、Googleに許可された場合を除き、基本的にアドセンス広告は追尾エリアに表示させてはダメでした。
当時のポリシーには、以下のように書かれていました。
安全で快適なユーザーエクスペリエンスを提供するため、ユーザーがページをスクロールしたりページ間を移動したりする際に、広告が「固定」位置または「フローティング」位置で表示されるような配置方法は禁止されています。
引用:Googleポリシー
この表記が2019年7月に消され、それまで一部の許可された人だけが行っていた「追尾エリアでの広告表示」が、一般に開放されました。
現在(2021年6月時点)は、「追尾広告の実装に関するガイドラインと制限」が整備され、追尾広告が認められています。
追尾広告のメリット
追尾広告はメリットとして、
- 長い時間、広告をユーザーに見せることができる
- 長い記事など、サイドバーに何も表示されない場所に広告を表示することができ、有効活用できる
ということがあげられます。
自社サイトのデータではないので真偽はわかりませんが、クリック率が90%も上昇したという情報もあります。
90%が平均値という訳ではありませんが、少なくともクリック率が上昇するでしょう。
アドセンス広告を追尾エリアに表示する際に気を付けること
アドセンス広告を追尾エリアに表示する際に気を付けることがいくつかの資料に書かれています。
ポリシー違反とならないよう、確認しておきましょう。
追尾広告の実装に関するガイドラインと制限(2018年?)
作成日時は不明ですが、「追尾広告の実装に関するガイドラインと制限」というタイトルでまとめられています。
広告のサイズ・量を適切にする
広告が占めるページ領域をできるだけ小さくします。追尾広告を含め、すべての広告が占める割合が、画面上の表示領域(ビューポート)のコンテンツ量を上回らないようにします。
引用:追尾広告の実装に関するガイドラインと制限
表示領域(ビューポート)は、あなたが今、画面で見ている範囲のことです。
「画面上の表示領域(ビューポート)のコンテンツ量を上回る」という言い回しが抽象的ですが、
- 広告が大きすぎること
- 広告がコンテンツ(あなたの書いた記事)だと勘違いされること
- 広告の割合がコンテンツ(記事)より多いこと
がNGだと解釈してください。
例えば、こんな感じの配置はNGです。
- コンテンツ量よりも広告部分が多い
- タイトル下にすぐ広告が表示され、コンテンツと広告を見間違う可能性がある
Googleは広告で利益を出していますが、あくまでもユーザーファースト。
ユーザーが勘違いするような広告の使い方はNGだと言っているわけです。Googleらしいですね。
意図しないクリックを避ける配置にする
ページ上の他のコンテンツを覆ったり他のコンテンツの下に隠れたりしないようにします。また、コンテンツ、サイトのナビゲーション要素(スクロールバーを含みます)、他の広告に近づきすぎてもいけません。レスポンシブ デザインのページに表示されるケースも想定します。また、ウィンドウのサイズ変更時に問題が起こらないように注意します。
引用:追尾広告の実装に関するガイドラインと制限
他の要素(画像や文字、ボタン、他ページへのリンクなど)と重なっている場合、例えばボタンをクリックしたつもりでも、広告をクリックしたことになってしまうかもしれません。
重なっていなくても、あまりにも近すぎる場合も同様です。
意図しないクリック(誤クリック)しないような配置にする必要があります。
スクロール時は常に表示する
広告はスクロール開始時にビューポートに表示され、スクロール終了時にビューポートから消えるようにします。スクロールの途中で広告が現れたり消えたりすることのないようにします。
引用:追尾広告の実装に関するガイドラインと制限
スクロール時は、広告が常に表示されるようにしましょう。
急に現れたり隠れたりすることは、過剰に目立つのでNGということでしょう。
追尾広告は縦スクロールのみ
広告は、横方向にスクロールせずに、縦方向にのみ移動するようにします。縦長の追尾広告ユニットをページの他の場所でフローティング表示したり、カーソルに合わせて移動したりすることはできません。
引用:追尾広告の実装に関するガイドラインと制限
Webサイトで横スクロールは非常に見にくいので、あえて横スクロールで表示させる人はいないでしょう。
WordPressのテーマも基本的に縦スクロールが前提ですので、あまり気にする必要はありません。
また後半について、「フローティング」は「浮く」と解釈してください。
サイドバーや画面の上部もしくは下部以外の場所に表示させること、カーソル(マウスを動かすと動く矢印)にくっついて移動することはNGです。
追尾広告は動かない、切れない、遅れない
追尾広告は、ユーザーがコンテンツをスクロールしても、動いたり切れたり遅れたりせずに画面上の同じ場所に表示されている必要があります。
引用:追尾広告の実装に関するガイドラインと制限
追尾なので当たり前ですが、スクロールしても同じ場所に表示されることが前提条件です。
また以下の画像のように、広告が途中で途切れるのもNGです。
アドセンス広告の設定を行う際に、幅と高さを指定しましょう。
導入に関する注意事項(2020年4月18日)
「Google AdSense 収益向上施策シリーズ 現状媒体者様が実行すべき収益改善ポイントの整理」というGoogleの公式動画の中で、追尾広告に関して注意事項が示されています。
日本語で解説されていますので、見てみてください。
追尾広告の注意事項については、10分42秒あたりからです。
以下は、動画内の注意事項を文字起こししたものです。
ご利用可能な広告サイズ
a. 160×600、300×600、300×250、300×50、120×600(横幅が300px以下の広告のみ)
実装規定
a. 広告がコンテンツに被ったり、配置位置が近すぎないように実装ください。(ナビゲーションバーやスクロールバーを含む)また広告が全て表示されるように実装ください。
b. 掲載場所は、縦のスクロールのみにご利用可能です。マウスのカーソルを追尾するような実装は禁止ですので必ず固定して広告が表示されるように実装ください。
c. 原則として、余白部分での実装となります。コンテンツやナビゲーションリンクの下に追尾広告が表示されるようにしてください。
d. 広告をユーザーのスクロール以外の動作で非表示にする実装は禁止されています。
e. スクロールの際、広告はスムーズに追尾されるようにしてください。断続的な動きを避けましょう。
f. 追尾広告の表示は、1ページにつき1枠までとなります。
g. 追尾広告はデスクトップのみ使用できます。モバイル対応をされてない場合でも、モバイルやタブレット端末上に追尾広告が表示されないようにしてください。
さきほどのガイドラインと重複する点もありますが、重要な点は「f」「g」です。
f. 追尾広告の表示は、1ページにつき1枠までとなります。
g. 追尾広告はデスクトップのみ使用できます。モバイル対応をされてない場合でも、モバイルやタブレット端末上に追尾広告が表示されないようにしてください。
追尾広告をベタベタとたくさん表示させるのはNGです。
また「追尾広告の実装に関するガイドラインと制限」には書かれていませんでしたが、「モバイルやタブレット端末上での追尾広告はNG」なんですね。
覚えておきましょう。
追尾広告NGがポリシーから削除されたころ、資料に「追尾は広告のみ」「他の要素(項目)と一緒に追尾させるのはNG」と書いてあったように記憶していますが、この記事を書いている時点(2021年6月)では、その内容は見つけることができませんでした。
まとめ
Google AdSense(アドセンス)の広告を追尾広告にする際の注意点を解説しました。
大まかに書くと、特に以下の4点について注意しながら設定しましょう。
- サイドバーの余白を利用する
- 縦スクロールのみ
- 目立つ動き(現れたり消えたり、断続的な動き、マウスカーソルの追尾)などは禁止
- 追尾広告は、1ページにつき1つまで
サイドバーの追尾エリアは、テーマによっては初期から実装されています。
例えば、インターネットビジネスラボで使用している「AFFINGERシリーズ」の場合は、テーマの機能として実装されています。
実装されていないテーマを使う場合は、「Q2W3 Fixed Widget」というプラグインを利用して、実現しましょう!