こんな人に読んでほしい!
- WordPressのカテゴリーとタグは何が違うの?
- カテゴリ―とタグを設定するのに注意点はある?
WordPressでは、記事ごとに「カテゴリー」と「タグ」の設定ができますが、いまいち違いがわからないですよね。
どう違って、どうやって使えばいいのか迷っている方もいるでしょう。
そこで本記事では、カテゴリーとタグの違いについて、以下を解説していきます。
- カテゴリ―とタグの違い(構造、SEO効果、設置個数)
- カテゴリ―とタグを使う時の注意点
結論からいえば、ブログ初心者のうちはカテゴリ―だけ使いこなせれば問題ありません。その理由も、この記事を読めばわかるように解説しています。
ブログ運営をする上では重要な知識なので、ぜひ参考にしてみてください!
WordPressカテゴリーとタグの違い
WordPressにおいて、カテゴリーとタグは関連する記事をまとめるものです。
しかし、役割やSEO効果は全く異なり、以下のように整理できます。
カテゴリー | タグ | |
必須/任意 | 必須 | 任意 |
目的 | 階層構造で分類 | 横串構造で分類 |
SEO観点 | 重要 | 重要度は低い |
個数 | 1記事に1つ | 1記事に0~5つ |
簡単に整理すると、カテゴリーは必ず1つ設定しなければならず、SEOの観点からも重要です。ブログ全体の階層構造を作り、記事を整理するのが目的です。
一方でタグは、そんなカテゴリ―を補完し、別の観点で記事を整理するのが目的(横串構造)です。SEO観点からみても重要度は低く、ブログ初心者の方は使わなくても問題ありません。
カテゴリ―とタグを構造で比較
カテゴリ―の階層構造とタグの横串構造は、以下の図のようになっています。
この図の例のように、サイト全体のテーマが「ファッション」で考えてみます。
カテゴリ―は、パソコンのフォルダ分けのように、記事がどこに所属しているのかを分類するために使います。
第一、第二、第三カテゴリ―と階層構造が作れるため、第一カテゴリーを「トップス」「ボトムス」に分類、第二カテゴリーで「トップス」を「Tシャツ」「Yシャツ」のように分類していきます。
一方でタグは、SNSのハッシュタグのイメージです。
カテゴリ―で分類できなかった観点で記事を分類したい場合に使用します。
ここでは、「春服」「夏服」「秋服」「冬服」といったカテゴリーとは別の観点で分類してみました。
タグで横串分類されていると、カテゴリーでは拾いきれない読者のニーズに応えることができるためユーザーの利便性が上がります。
カテゴリ―とタグをSEO効果で比較
SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、検索されて、検索結果の上位に表示されるように工夫することです。
SEOの観点からいえば、カテゴリーは重要度が高く「必須」といっても過言ではありませんが、タグはそれほど強力ではなく、うまく使えればベター程度です。
カテゴリ―で階層構造をつくると、Googleなどの検索エンジンもサイト全体の構造が理解しやすくなり、サイトを認識してもらいやすくなります。
タグのSEO効果は、タグをうまく使うことで、読者が他の記事を読むきっかけになるということです。
例えば、読者が読んでいる記事の最後に、以下のようにカテゴリ―とタグのリンクがあれば、読者が他の記事を読む確率はあがります。
1人の読者が複数の記事を閲覧することはSEO上でプラスとされているため、タグにもSEO効果があります。
しかし、タグをうまく設置したからといって劇的に複数記事が読まれることはないので、タグの運用に時間をかけるくらいなら無視した方がいいでしょう。
タグはカテゴリ―と違って、1記事に複数つけられるため、うまく管理できないと1記事・2記事など記事数の少ないSEO上マイナスになるタグが増えてしまいます。
カテゴリ―とタグを設置個数で比較
ブログのようなシンプルな運用ができる場合は、1つの記事は1つのカテゴリーで運用するのが良いです。
ただ、自治体のwebサイトやECサイトなど、大きなwebサイト(つまり、ページ数のより多い、より複雑な構造のwebサイト)は、1つの記事に複数のカテゴリーが登録されている記事もあります。同じカテゴリーでも異なる階層構造を持つ(もう少し細かく言うと、複数のパンくずリストがある)こともあります。
このような場合は、1番目のカテゴリー(1番目のパンくずリスト)が「検索エンジン」には採用されるようです。
さらに詳しく!
海外SEO情報ブログで、googleに直接質問した方の記事がありました。googleの回答動画と翻訳もありますので、気になる方はぜひ見てみてください。
複数のパンくずリストを1つのページに設置することはSEOにおいて問題ないか?
この動画が公開された時点(2014年3月)では、複数のパンくずリストがあっても、1番目が採用されるようですね。
ただ、複数(2~3個程度)のパンくずリストがあるくらいであれば、”悪い影響を与えることはない”とのことなので、必要であれば設定しても問題ないでしょう。
ここがポイント!
最初にも書きましたが、シンプル イズ ベスト。「人」にも「検索エンジン」にもわかりやすいのが1番ですので、カテゴリーが1つだけで良いなら、それに越したことはないのです。
一方タグは、たくさんの付けるのはNG。
2010年8月、googleのMatt cuts氏がタグクラウドが与える影響について語ったものですが、タグが多すぎた場合にどのような影響が出るか解説されています。40秒あたりからですね。
タグはリンクになっているのですが、検索エンジンのクローラー(webサイトを巡回して情報を収集するプログラム)がそのリンクを辿り、webページを評価するための情報収集を行います。
ただ、タグがたくさんあった場合(=リンクがたくさんあった場合)は、「そのリンクを信頼できないと判断する場合がある。」とのこと。
明確な答えはありませんが、タグは最大5個までにしておくのが理想です。
ちなみにMatt cuts氏自身のブログは調べてみたら、タグを使っていません。カテゴリーで十分ということですね。
カテゴリー・タグを使う時の注意点
カテゴリ―とタグに共通する4つの注意点があります。
この注意点を守らないと、効果が半減どころか、SEO上マイナスとなることもありますよ。
カテゴリ―とタグの注意点
- シンプルな言葉を使う
- スラッグは英語にする
- サイト全体のテーマから外れない
- カテゴリ―とタグ名を重複させない
シンプルな言葉を使う
カテゴリ―とタグのどちらも、最大で英単語2語で表せるシンプルでわかりやすい言葉を使いましょう。
例えば、「ブログの上位表示」よりは「SEO」、「発酵食品を食べて痩せる」より「発酵食品ダイエット」のようにします。
言い回しが複雑になるほど、読者にとっても検索エンジンにとっても理解しにくくなります。
スラッグは英語にする
カテゴリ―やタグを日本語のまま設定すると、URLの末尾の文字列(スラッグ)が非常に長い英数字や記号を含むURLに変換されます。
URLが長い文字列だと、例えばSNSで宣伝したり拡散されるときに邪魔くさかったり、怪しいサイトではないかと変な勘違いをされる可能性もあります。
スラッグの変更は簡単にできるので、英単語、もしくはローマ字表記にしましょう。
サイト全体のテーマから外れない
カテゴリ―とタグは、サイト全体のテーマを分かりやすくするために使う要素です。
そのため、サイト全体のテーマから外れたカテゴリ―やタグは、SEO上もマイナスになります。
例えば、サイト全体のテーマが「ダイエット」に関することなのに、カテゴリーに「旅行」の話があったら混乱しますよね。
サイト全体のテーマから外れることを書きたくなっても、ぐっとこらえましょう。
カテゴリーとタグ名を重複させない
カテゴリーに「SEO」があり、タグにも「SEO」があると、読者も検索エンジンも混乱しますよね。
カテゴリーで使った言葉は、タグでは使わないようにしましょう。
まとめ カテゴリ―は必須、タグは余裕があれば使う
これまでカテゴリーとタグの違いについてまとめてきましたが、改めてざっくり確認しましょう。
- カテゴリーは、グループやジャンルだと思えばOK!1記事1つまで(特殊な場合を除く)
- タグは、キーワードだと思えばOK!1記事につき最大5個まで
「人」にも「検索エンジン」にもわかりやすいことが1番!シンプル イズ ベストでカテゴリーとタグを使いましょう!