こんな方に読んでほしい!
- WordPress のバックアップを取っていない
- 無料で必要な機能な揃ったバックアッププラグインを探している
- 定期的なバックアップを取れるプラグインを探している
- もしもの時に簡単に復元できるプラグインを探している
想像してください。
- 今、頑張って作っているwebサイトが消えたとしたら・・・?
- 何十時間もかけて作ったwebサイトが壊れたとしたら・・・?
- アフィリエイトサイトで収益が上がってきたwebサイトが壊れたとしたら・・・?
- コーポレートサイト(企業公式のwebサイト)が壊れたら・・・?
恐ろしいですよね。泣き寝入り程度では済まない損害が発生する可能性もあります。
WordPressは自己責任。「もしも」を想定して自己防衛のために、バックアップを必ず取るようにしましょう!
今回は、自動バックアッププラグイン「 UpdraftPlus WordPress Backup Plugin 」を徹底的に解説します!導入必須ですよ!
WordPress標準機能でのバックアップについてはこちらの記事を参照してください。
[blogcard url=”https://iblab.net/wordpress-backup/”]
1. 「 UpdraftPlus WordPress Backup Plugin 」とは?
wordpressのプラグイン「 UpdraftPlus WordPress Backup Plugin」は、自動的にバックアップを取ることができるプラグインです。
ここがポイント!
プラグインの名前が長いので、この後は「 UpdraftPlus 」とします!
無料で使える範囲でも
- 定期的な自動バックアップ
- リモートストレージ(google ドライブ、Dropboxなど)へのデータ退避
- もしもの時に簡単に復元できる ← 重要
など、かなり高機能で一般的な運用では十分な機能を持っています。操作も簡単なので、初心者でも迷わず導入・運用できます!
バックアップの仕組み
無料機能で取れるバックアップは、一般的に「フルバックアップ」と呼ばれるバックアップ手法です。
バックアップを取得する時は、記事のデータなどが保存されているデータベース、テーマやプラグインなどのファイルの両方をまるっとぜーんぶバックアップします。
バックアップは「1日1回」、保持するバックアップの数(=世代数)を「2」、初めてバックアップを実施する日を月曜日として考えてみます。
step
1月曜日
バックアップを実施します。初日なのでバックアップの数は「1」。つまり世代数は1です。
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2火曜日
バックアップを実施します。2日目なのでバックアップの数は「2」。2世代保存されています。
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3水曜日
バックアップを実施します。3日目なのでバックアップの数は「3」になりますが、『保持するバックアップの数(=世代数)を「2」』と設定しているので、古いデータ(つまり月曜日のデータ)が削除され、火曜日、水曜日のバックアップデータが保存されます。
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4木曜日
バックアップを実施します。前日と同様に、木曜日の分のバックアップが完了したら、古いデータ(つまり火曜日のデータ)が削除され、水曜日、木曜日のバックアップデータが保存されます。
step
5金曜日
バックアップを実施します。この後の流れはずっと一緒ですね、金曜日の分のバックアップが完了したら、古いデータ(つまり水曜日のデータ)が削除され、木曜日、金曜日のバックアップデータが保存されます。
つまり何かあったら、いつでも前々回もしくは前回のバックアップ時点の状態に戻せます。これを「 UpdraftPlus 」で実現しましょう。
さらに詳しく!
バックアップ手法には、フルバックアップの他に差分(増分)バックアップというのもあります。月曜日にフルバックアップを実施し、火曜日は月曜日から増えた分だけ、水曜日は火曜日から増えた分だけ保存する、という方法です。
webサイトのデータ容量が膨大になったら差分(増分)バックアップへの変更を検討しないといけませんね。ちなみに「 UpdraftPlus 」では、有料機能の1つになっています。
2. 「 UpdraftPlus WordPress Backup Plugin 」のインストール&設定
2-1. wordpressの管理画面からインストール
公式プラグインなので、wordpressの管理画面からインストールできます。左側メニューの プラグイン > 新規追加 をクリックします。
次に「キーワード」欄に「 UpdraftPlus 」をコピー&ペーストしてください。検索結果が表示されたら「今すぐインストール」をクリックします。
インストールできたら、「有効化」のボタンに変わりますので、クリックして有効化してください。
2-2. 「 UpdraftPlus WordPress Backup Plugin 」の設定をする
wordpressの管理画面の「 インストール済みプラグイン > UpdraftPlus 」に進み、設定をクリックします。
設定画面を開くといかにも「今すぐバックアップ」ボタンを押したくなるようにポップアップが出ていますが、先にリモートストレージの設定するため「設定タブ」に進みましょう!
2-3-1, リモートストレージとは?
リモートストレージとは、googleドライブやDropbox、Microsoft OneDriveなどのことを指します。クラウド上にある、ファイルを置いとく場所と思ってください。
WordPressがインストールされているサーバーとは別の安全な場所にデータを保存することによって、サーバに何かあった時も復元できる環境を整えます。
今回はgoogleドライブを例に説明します。googleアカウントがあれば、誰でも15GBの保存領域を無料で使うことができます。googleさん太っ腹!googleアカウントは複数作成も可能です。プライベート用とビジネス用を分けることも可能!作成方法は以下の記事を参照ください!
では、リモートストレージの設定を行いましょう!
2-3-2. リモートストレージを設定する
「設定タブ」を選択します。
※バックアップスケジュールはとりあえず後回しです。
リモートストレージのアイコンをクリックして選択してください。今回はgoogleドライブを例に解説していきます。
設定項目は後でも変更可能です。ひとまず変更せず、下部の「変更を保存」ボタンをクリックします。
ポップアップで以下のように表示されます。
選択したリモートストレージサービスの認証を行うため、2段目の「Follow this ~」のリンクをクリックしてください。
翻訳
You have selected a remote storage option which has an authorization step to complete:(認証ステップがあるリモートストレージを選択しました:)
Follow this link to authorize access to your Google Drive account (you will not be able to backup to Google Drive without it).(Googleドライブアカウントへのアクセスを許可するには、このリンクに従ってください(これがないと、Googleドライブにバックアップできません)。)
googleドライブのアクセスリクエストの承認画面が開きます。下部の「許可」ボタンをクリックしてください。
「許可」ボタンをクリックすると、UpdraftPlus プラグインとgoogleドライブが連携されます。連携されると以下のような画面が表示されますので、「Compiete setup」ボタンをクリックします。
翻訳
To complete setup for Google Drive press the button below.(Googleドライブのセットアップを完了するには、下のボタンを押してください。)
This will take you back to your UpdraftPlus settings on the site https://iblab.net.(これにより、サイトhttps://iblab.netのUpdraftPlus設定に戻ります。)
You will then be able to send backups to Google Drive.(その後、バックアップをGoogleドライブに送信できるようになります。)
Please read this privacy policy concerning use of our Google Drive authorisation app (none of your backup data is sent to us)(Googleドライブ認証アプリの使用に関するこのプライバシーポリシーをお読みください(バックアップデータは私達宛には送信されません))
WordPressの画面に「成功:Google Drive アカウントを認証しました。名前~」と表示されたら設定完了です。次に手動バックアップに進みましょう!
3. 「 UpdraftPlus WordPress Backup Plugin 」の使い方
3-1. 手動バックアップを行う
「今すぐバックアップ」ボタンをクリックします。
ポップアップが表示され、チェックボックスが表示されます。上の3つにチェックが入っていればOKです。「今すぐバックアップ」ボタンをクリックします。
ここがポイント!
4つ目の「Only allow this backup to be deleted manually」は、自分で消さない限りずっと取っておくバックアップデータを作成する時にチェックを入れます。
翻訳
Include your database in the backup(バックアップにデータベースを含める)
Include your files in the backup(バックアップにファイルを含める)
Only allow this backup to be deleted manually (i.e. keep it even if retention limits are hit).
(このバックアップは手動でのみ削除できます(つまり、保持制限に達した場合でも保持します))
バックアップが実行されます。webサイト全体のデータ容量に比例して時間がかかります。つまり運用が進めば進むほど時間はかかるようになります。
今回は初回なので手動で実施しています。気長に待ってください。
バックアップが完了すると、次のようなポップアップを表示し、完了を知らせます。
ただ、時間が経つとこのポップアップは勝手に消えるので、
消えていたら、画像の中程にある「最後のログメッセージ」で無事完了したことを確認してください。
3-2. 手動バックアップの結果をgoogleドライブで確認する
googleドライブのリンクをクリックし、googleドライブを開きます。「Googleドライブにアクセス」ボタンをクリックします。
「 UpdraftPlus 」というフォルダをクリックしてください。
バックアップを実施した日時のファイルが並んでいます。実施した日時のファイルが存在すれば、
- WordPress 上でのバックアップ
- googleドライブへの保存
が成功していることになります。
3-3. 自動バックアップを設定する
設定タブで「ファイル」「データベース」のバックアップスケジュールと、保存する世代数を決めるだけでOKです!
ファイル(テーマやプラグインなどのファイル)のバックアップスケジュールは1週間ごと、データベース(記事などのデータ)のバックアップスケジュールは1日ごとで良いでしょう。
保持するバックアップ(=世代数)は2世代としています。
ここに注意!
保持するバックアップ(=世代数)は任意に設定できますが、それだけ保管する容量が大きくなります。仮に1世代あたりのバックアップデータ容量が1,000MBの場合、5世代も保管したら5,000MB(5GB)の保管場所を必要とします。
googleドライブの無料で使える容量は15GBなので、これに余裕を持って収まる世代数を設定するようにしてください。
4. まとめ
バックアップは必ず取るようにしてください!
以前はIT企業の自治体営業を担当していたのですが、自治体でもバックアップは軽く見られがちなんです。でも、実は何よりも優先して設定・確認すべきことなんです。
例えばwebサイトが軌道に乗り、月に数十万の収益があったとして、そのサーバーやWordPressが壊れ、復元できない状態になったら、どうなりますか?もしそのwebサイト1本だけで生きていたら、明日から無収入になる恐ろしい未来しかありません。
WordPressでwebサイトを作ったら、まずはバックアップ設定。「 UpdraftPlus 」を使えば簡単です。必ず行いましょう!
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