こんな方に読んで欲しい!
- 誤字脱字、改行位置の修正を簡単に行いたい!
- 投稿画面を開かずに、ちょちょいっ!と記事を修正したい
- 記事の修正を効率化したい!
記事を書いたら、
- 誤字脱字はないか
- わかりにくい表現はないか
- 1つの文が長くなっていないか
- 全体を見渡して、中学生でも理解できる内容、書き方になっているか
など、記事の確認をします。(・・・していますよね?)
WordPressの場合、「公開されるページ」のデザインと、「編集画面で表示される」デザインが違います。見出しやフォントサイズなど、デザインの多くは「似せる」ことは出来ますが、「完全に同じ」にはできません。
そのため、公開してから「やっぱり、ココを直したい!」と感じることが多いんです。
あります!今回は、公開ページでブログ記事の編集が直接できるWordPressプラグイン「WP Quick FrontEnd Editor」について徹底解説します!
1. 「WP Quick FrontEnd Editor」のメリット
「WP Quick FrontEnd Editor」は記事の編集画面を使わずに、公開ページ上で編集を可能とするプラグインです。
記事の修正は、
- 「管理画面 > 投稿 > 投稿一覧 > 対象となる記事(webログ)」の順で編集画面を開く
- 修正
- 「変更をプレビュー」で公開ページにプレビューを確認
- 問題なければ「更新」ボタンをクリック
という手順で行うため、手間と時間がかかっていました。
WP Quick FrontEnd Editor を導入することで、公開ページ上で文字の大きさや改行、画像と文字の兼ね合い等を確認しながら修正ができ、そのまま更新することも可能です。
手間なく簡単に修正が可能となります!
ここに注意!
とても便利ですが、「編集画面でできることが、なんでもできる」ということではありません。
- ショートコードやHTMLを書き込んでも反映されず、そのまま表示されてしまう
- ブロック単位で順番を入れ替える機能はない
- 高度な文字装飾はできない
など、できないこともあるので、あくまでも「ちょっとした修正」の時に使うと良いでしょう!
2. 「WP Quick FrontEnd Editor」の導入方法
「WP Quick FrontEnd Editor」はWordPress公式プラグインなので、WordPress管理画面>プラグイン>新規追加 から簡単にインストールできます。
右側のキーワード検索テキストボックスで「WP Quick FrontEnd Editor」と検索すると1番目にヒットしますので、「今すぐインストール」をクリックし、有効化します。
インストール済みプラグイン一覧に「WP Quick FrontEnd Editor」が表示されていればインストール完了です。
3. 「WP Quick FrontEnd Editor」の設定方法
下記は「WP Quick FrontEnd Editor」の設定画面の初期状態の画像です。無料版と有料版(PRO版)がありますが、無料版でもほとんどの設定が可能です。
3-1. 無料版の「WP Quick FrontEnd Editor」の設定方法
一番下の「Get Pro Version」から購入手続きをすればPRO版(有料)に変更できます。
逆に言えば、その操作をしなければずっと無料版として利用できます!
下記の設定項目を一通り設定し終えたら、下部にある「Save Settings」ボタンを押して、設定内容を更新してください。
3-1-1. Enable Button Position(有効化ボタンの位置)
公開ページ上で編集の有効無効を切り替える「編集有効化」ボタンをどこに配置するか決定する項目です。
公開ページのどこに編集ボタンを配置するか下記のリストから選びますが、無料版「WP Quick FrontEnd Editor」を使う場合は、画面の最上部にあるツールバーへの配置しか選べません。
- On Toolbar … ツールバー上
- Above Content … コンテンツ上(プロ版の機能)
- fixed With Scroll … スクロールバー横(プロ版の機能)
3-1-2. Enable Button Text(「編集有効化」ボタンの名前)
編集を有効にするボタンに表示されるテキストを入力します。日本語でも英語でも構いませんが、空白のままでは機能しませんので、何でもいいので文字を入力する必要があります。
公開ページで、ご自身で決めた名前のボタン を押すことで、編集が可能になります。
以下は、『「編集有効化」ボタン』と表記しますね。
3-1-3. Disable Button Text(「編集無効化」ボタンの名前)
公開ページで編集を終了するための、無効にするボタンに表示されるテキストを入力します。「編集有効化」ボタンと同様に空白のままでは機能しませんので、何か文字を入力する必要があります。
公開ページで「編集無効化」ボタンを押すことで、編集した内容が保存されます。
以下は、『「編集無効化」ボタン』と表記します。
3-1-4. Who Can Edit?(編集可能な権限グループ)
公開ページから編集できる権限グループを下記から選択します。すべての権限グループを選択することも可能です。
- Administrator … 管理者
- Editor … 投稿者
- Author … 編集者
- Contributor … 寄稿者
PRO版では、WordPressに設定されたすべての権限グループから選択できます
3-1-5. Post Types to be Edited(編集可能にする投稿タイプ)
公開ページから編集を許可する投稿のタイプを選択します。無料版では「投稿」の編集のみ可能です。
3-1-6. Allow User to Add Post?(公開ページからの投稿の追加)
ユーザーが公開ページから投稿を追加できるようにします。
3-1-7. Who Can Add Post?(投稿の追加ができる権限グループ)
公開ページから投稿を追加できる権限グループが選択できますが、無料版では管理者のみ選択可能です。
- Administrator … 管理者
- Editor … 投稿者
- Author … 編集者
- Contributor … 寄稿者
3-2. 「WP Quick FrontEnd Editor」のPRO版はさらにこんなことが可能
「WP Quick FrontEnd Editor」のPRO版でできるようになることは下記のとおりです。
- 公開ページの編集有効化ボタンの配置変更
- 公開ページからのアイキャッチ画像の追加
- AJAXへの切り替え
- 公開ページからのビデオの埋め込み
- 公開ページからの画像のアップロード
- リストオプションの変更
- 更新の高速化
- 12時間以内を保証する技術サポート
「WP Quick FrontEnd Editor」のPRO版の価格は26ドル(日本円にして約3000円)です。プラグインの下の部分「Get Pro version」から購入手続きができますので、ご関心のある方は一度覗いてみてはいかがでしょうか?
4. 「WP Quick FrontEnd Editor」の使い方
「WP Quick FrontEnd Editor」の使い方は非常にシンプルです。WordPressに編集可能なアカウントでログインして公開ページにアクセスすると、まず上部にあるWordPressツールバーに「編集有効化」ボタンが現れるので、それをクリックします。すると、タイトルと本文が編集可能な状態となります。
その後、編集用のツールバーが画面上に現れるので、そこで簡単な文字の装飾が可能となります。編集が終わったらWordPressツールバーにある「編集無効化」ボタンをクリックすれば、記事が上書き保存されます。
編集用ツールボックスの位置が上部に固定されているので、下の方へ画面をスクロールすると編集用ツールボックスが隠れてしまいます。ちょっと使いにくいと感じました。ここでの高度な文字の装飾はできません。
ここに注意!
「WP Quick FrontEnd Editor」は高度な文字の装飾や、複雑な操作には向いていないので、あくまで修正ツールとして、簡単な文字の編集のみにとどめておくのがよさそうです。
5. まとめ
「WP Quick FrontEnd Editor」は、公開ページから直接ブログ記事の編集ができる、ユニークなWordPressプラグインです。
ここがポイント!
記事をはじめから執筆するには向いていませんが、画像や広告など、CSSが有効な公開ページでの改行や、文字間隔を見ながら編集するには最適です。
「WP Quick FrontEnd Editor」はWordPress公式プラグインなので導入が簡単です。しかも無料でも使えますので、プレビュー画面を多用しながら編集されている方は一度使ってみてはいかがでしょうか?