こんな方に読んで欲しい!
- 「重複コンテンツ」とは何かを知りたい!
- 引用が重複にあたるのかを知りたい!
- 重複コンテンツを避けるべき理由を知りたい!
一言で「重複コンテンツ」と言っても、実は大きく「内部的な重複」と「外部的な重複」の2つに分けられます。
また、「重複コンテンツ」にはいろいろ問題があるのですが、一部だけ問題のない「重複」もあるんです。
今回は「重複コンテンツ」について徹底解説します!
あなたのブログに当てはまらないかどうか、考えてみてくださいね!
1. 重複コンテンツとは?
重複コンテンツとは、同じ内容の記事(もしくは同じような内容の記事)が存在する状態を指します。
自分のWebサイトの中で同じ内容の記事が存在する「内部的な重複コンテンツ」と、他のWebサイトで同じ内容の記事が存在する「外部的な重複コンテンツ」の2つに分けることができます。
1-1. 内部的な重複コンテンツ
自分のWebサイトだとしても、数百記事を書くと「こんな記事、書いたっけ??」と思うことがあります。
「書いてないと思って書いたら、ずっと前に書いていた」なんていうこともあります。
人的な理由による重複ですね。
また、
- URLに「www」があるかないか
- 自動的に入る定型文を設定している
など、システム的な理由による重複もあります。
1-2. 外部的な重複コンテンツ
他のWebサイトで同じ内容の記事が存在する理由は、
- 誰かが、あなたのWebサイトのコンテンツをコピーした
- あなたが、誰かのWebサイトのコンテンツをコピーした
のどちらかです。
ここに注意!
後者の「あなたが、誰かのWebサイトのコンテンツをコピーした」は論外なので、やめましょうね。
2. 重複コンテンツはどうしてダメなのか
内部的な重複コンテンツでも、外部的な重複コンテンツでも、それらが例え意図しない重複コンテンツであっても、次の4つの理由から避けるべきです。
2-1. 著作権で保護されているから
1つ目は著作権の問題です。これは「外部的な重複コンテンツ」が対象です。
当たり前ですが、他の人の書いた記事を無断でコピーすることは、著作権を侵害したことになります。
10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金が科せられる場合があります。
他の人の書いた記事を無断でコピーしてはいけません。
さらに詳しく!
Webサイトやブログのコンテンツ(記事)であれば、公開ボタンを押し、世の中に公開した瞬間、著作権法で保護されます。
あなたの記事がもしコピーされてしまった場合は、著作権を根拠に戦うこともできます。
著作権について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
[blogcard url=”https://iblab.net/copyright/”]
2-2. SEO上、不利に働く可能性が高いから
Google検索で何かを検索すると、たくさんのWebサイトが表示されます。
Googleはこの検索結果で、「同じ(もしくは、わずかに変えただけの)記事を同時に表示しない」ようにしています。
ここがポイント!
「内容が似通っている」というレベルではなく、「文末だけが違う」とか「記事内の順番が違うだけ」というような、類似点が多い記事が対象です。
Googleは、2011年あたりから「パンダアップデート」を行っています。
これは、低品質なコンテンツ(記事)の順位を下げることが目的のアップデートで、以下のようなコンテンツ(記事)はペナルティを受けることになります。
- Sites that copy and republish content from other sites without adding any original content or value
オリジナルのコンテンツや価値を追加することなく、他のサイトからコンテンツをコピーして再公開するサイト - Sites that copy content from other sites, modify it slightly (for example, by substituting synonyms or using automated techniques), and republish it
他のサイトからコンテンツをコピーし、それをわずかに変更して(たとえば、同義語を置き換えるか、自動化された手法を使用して)、再公開するサイト - Sites dedicated to embedding content such as video, images, or other media from other sites without substantial added value to the user
他のサイトからのビデオ、画像、または他のメディアなどのコンテンツを、ユーザーに実質的な付加価値を与えることなく埋め込むことに専念しているサイト
引用元:Google Search Central – Scraped content ※chromeの翻訳機能を使用しています
重複コンテンツがあった場合、どちらが先に公開されたかなどGoogleの基準で「オリジナルの記事」か「コピー」かが判定されます。
コピーと判断された方の記事は、そのままの状態ではまず検索上位への表示はされません。
2-3. 評価が分散してしまう可能性があるから
自分のWebサイト内で重複コンテンツがあった場合、Googleの評価が分散してしまう可能性があります。
例えば、ほとんど同じ内容で2つの記事(コンテンツ)があるとしましょう。
1つの記事だけなら100点の評価を貰えていたところ、2つの記事があるので40点と60点に分散してしまう可能性があるということです。
Webページの評価が高くないと、検索時に上位に表示されません。
お互いに足を引っ張りあう形になりますので、気が付いたタイミングでどちらかをリライトしましょう。
2-4. 読者の信頼と評価が下がるから
- 競合となるWebサイトや、競合となるブログが多いジャンルを選んだ
- ブログを長く続けている
と言った場合、他の人のWebサイト(ブログ)と似た内容のコンテンツ(記事)ができてしまう可能性が高まります。
オリジナル要素の少ないコンテンツ(記事)の場合、読者は
- どっかで読んだような記事だな
- 目新しさがないな
- 読んでも得るものがないだろう
と評価することでしょう。
そのように評価された場合、Webサイトを見た読者の「滞在時間」が短くなり、「直帰率」が高まります。
こうした読者の行動は、Googleの評価という形で 返ってきます。
つまり、読者が価値のないコンテンツ(記事)と判断した場合、Googleの評価も同様に下がり、結果として検索時に上位表示させることができなくなります。
以上のような理由で、「オリジナル要素」や「目新しい情報」のない劣化版の重複コンテンツは、作成するだけ無駄です。
むしろ、貴重な時間を無駄にしていますので、やればやるだけマイナスなのです。
3. 重複コンテンツの有無の調べ方と対処法
- 自分のブログで、意図せずに重複コンテンツを作成してしまっていないか??
- 自分の作成した文章を他サイトに使われていないか?
と心配になる方がいるかもしれません。
重複コンテンツの有無の調べ方はとても簡単!
1、調べたいコンテンツ(記事)の文字を数十文字(3~4行)、コピーします。
2、その文字列をGoogleで検索してみてください。
3、元々のページ以外が表示された場合、重複コンテンツが存在する可能性があります。
さらに詳しく!
Google検索以外にも以下のような類似度の判定をしてくれるWebサービスもあります。便利!
[blogcard url=”http://sujiko.jp/”]
[blogcard url=”https://ccd.cloud/”]
3-1. 重複しているのが自分のWebサイト(ブログ)の場合
重複しているのが自分のWebサイト(ブログ)の場合は、次のような理由で重複することが多いですね。
- パソコン用、タブレット用、モバイル用など、内容が同じで構成の違うページを作成している(自動作成されている)
- 同じの商品の紹介ページ、同じサービスの紹介ページ(主にアフィリエイト記事など)
重複した理由を探り、
- ページの統合
- リライト
- URLの正規化(wwwなしに統一するなど)
など、対策を講じてください。
3-2. 重複しているのが他人のWebサイト(ブログ)の場合
自分の書いた文章、作成した図などが無断で他サイトに掲載されている場合の対処法です。
まずそのWebサイトの運営者に、「自分のコンテンツ(記事)が、無断で使われていること」を知らせ、「削除すること」を求めましょう。
ライターを使って記事を書いているようなWebサイトの場合、ライターがコピーしたことを編集担当が気が付いていない可能性もあります。
こうした場合は、早い段階で対応してもらえます。
もし連絡を無視したり、誠実な対応がなかった場合は、Googleサーチコンソールからの削除申し立てをしましょう。
Googleサーチコンソールからの削除申し立てを行い認められると、Googleの検索結果に表示されなくなります。
[blogcard url=”https://transparencyreport.google.com/copyright/overview?hl=ja”]
今回の記事では割愛しますが、著作権法を根拠に法廷で争うこともできます。
ただ、時間とお金がかかりますので、個人のWebサイト(ブログ)では現実的でありません。
ここがポイント! 無断でコピーされたうえに、さらに不誠実な態度を取られると腹が立ちます。 何時間もかけて記事を書いているので、本当に腹が立ちます。 ただ、それでWebサイトで情報を公開したり、その運営者をSNSなどで悪く言うなどすると、また別の問題が起きます。 怒りを抑え、Googleに処置を任せるのが賢明なのです。
4. Googleが容認している重複コンテンツの範囲
Googleが容認している重複コンテンツの範囲と、NGとしているものを紹介します。
詳細はこちらのぺージで確認できます(英語)
[blogcard url=”https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/duplicate-content?hl=ja”]
4-1. 重複コンテンツのうち、Googleが容認していること
以下はGoogleが容認していて、SEOに悪影響を与えたりペナルティを受けたりする行為にはあたりません。
・他のコンテンツの一部を引用し、「参考」として引用元を記載する
・同じ情報を扱っているものであっても構成、言い回し、主張などが違う(類似率60%未満が最低ライン、できたら30%以下が望ましい)
・他サイトの情報を参考にしているものであっても、補足や修正などが取り入れられている
「引用元の表記」と「オリジナリティ」がカギになります。
たとえば、あるサプリメントをブログ内で紹介したとします。
メーカーのホームページに記載されている情報をもとに「こちらは70%以上の人に改善効果のあったサプリメントです」と書きたいのならば、データ元としてメーカーホームページのURLを表記しましょう。
また、サプリメントを紹介している記事が他にあったとしても「自分が使っ結た使用感は〇〇だった」というような主張がメインならば重複コンテンツには当たりません。
さらに、
- パッケージがリニューアルされた
- 成分がリニューアルされた
- お得なキャンペーンが始まった
- サプリメントを継続していたら以前記事を書いた時よりも体質が改善した
などの情報が追加された場合もオリジナル要素があるとGoogleは判断します。
4-2. 重複コンテンツのうち、NGなこととそのペナルティ
以下のことはSEOに悪影響があったりペナルティを受けたりする行為です。
- 参照元を表記しない引用
- 語尾を少しかえただけの文章
- 重複コンテンツだらけのサイト
コピペについては「ほら、ここの書き方が違うからコピペじゃないよ」などは通用しません。
容認されている範囲を超えるとGoogleからの評価は下がります。
また、悪質なものはスパムとみなされ、GoogleからペナルティとしてインデックスからあなたのWebサイトの情報が削除される可能性もあります。
Googleのペナルティとは別に、著作権が侵害されたと訴えられる場合もあります。
繰り返しになりますが、無断でコピーすることは絶対にしないようにしましょう。
5. まとめ:重複コンテンツに良いことはない!
重複コンテンツは、あなたが意図していても、意図していなくても、デメリットだらけです。
Google検索やツールなどを使って、チェックしてください。
あなたのWebサイト(ブログ)であれば、重複している理由を探してすぐに対応しましょう。
もしも他の人のWebサイトにあなたのコンテンツ(記事)が無断でコピーされている場合は、
- 運営者に対処を求める
- それでもダメな場合はGoogleサーチコンソールに申し立てる
など、冷静に対応していきましょう!
あくまでも冷静に。熱くなってさらに損をするのは、あなたなのです。