事業のはじめ方

知らないと危険!商標の意味、絶対に取るべき理由、事例を徹底解説!

こんな方に読んで欲しい!

  • 商標ってなんだろう?
  • 商標を取らないとマズイ?
  • 商標を取りたいけど、どうすれば良いかが分からない!

「商標」という言葉をご存知ですか?

ビジネスをしていると、自社製品や自社サービスを提供している場合はほぼ確実に「商標、取っておいた方が良いよ!」と言われることでしょう。

 

ただ「商標とは何なのか?」については学校では(少なくとも義務教育では)教わりませんし、それがビジネスにどう影響するかを知らない人がほとんどです。

今回の記事では、「商標」にスポットを当てて、「商標の意味」「商標を取得する必要性」などを徹底解説します!

1. 商標とは?

商標とは、あなたの提供する有形・無形の商品・サービスについて、それがあなたの商品・サービスであることを示す目印のことです。

目印をもう少し具体的に書けば、ビジネスにおいて使う「ネーミング(名称)」や「ロゴマーク(図)」がそれに当たります。

この「ネーミング(名称)」や「ロゴマーク(図)」を商標として国に出願すると、審査を経て国から「商標権」という商標法に基づく独占権が与えられ、その商標を独占的にビジネスで用い、守ることができます。

2. 商標の具体的な例

2-1. 商標例:カップヌードル

例えば「カップヌードル」はご存知ですか?

もちろん、知ってますよね。

これも登録されている商標です。権利者は日清食品ホールディングス株式会社。2001年6月に商標登録が出願され、2002年3月に登録、2022年3月まで商標の権利が存続します。

参考:Treru商標検索(カップヌードル)

 

商標は45区分に分けられていますが、30類で「ヌードル」が指定されています。

さらに詳しく!

商標45区分については、「3. 商標は45区分(商品34区分、サービス11区分)」で解説します。

つまり、あなたがもし何かしらのヌードル(つまり麺)の食品を開発し、それに「カップヌードル」と表示した場合、日清食品ホールディングス株式会社の持つ商標権を侵害することになり、最悪の場合、商標権侵害などで訴えられることになります。

誰だかよくわからない人が「カップヌードル」という名前で粗悪品を販売したら、買った人はどう思うでしょうか?

他人が作った粗悪品だと気が付かずに、

日清のカップヌードルは質が落ちたかな・・・?

と思ってしまったら・・・!「カップヌードル」というブランドイメージに大きな傷が付けられてしまうのです。

 

そのようなことが無いよう「商標」を取り、守りを強化しています。RPGで言えば、防具のイメージです。

日清食品ホールディングス株式会社は、創業者の安藤百福(あんどうももふく)が長い時間をかけて開発し、その後も世に送り出してきたさまざまな「カップヌードル」という商品、そして名称を守りたいのです。

2-2. 商標例:アイホン

「iPhone」は、言わずと知れたアップル社製のスマートフォンですね。

アップル社製「iPhone」を日本で発売する際、アップルが日本で「iphone」の商標を出願しました。

ただ、アイホン株式会社(東証一部上場、インターホン最大手)が1954年に出願した「アイホン」の商標と似ていることを理由に取り下げられたのです。

参考:Treru商標検索(アイホン)

ちなみにアイホン株式会社は「アイホン」を、「9類 電信機、電話機」で商標登録しているので、スマートフォンである「iphone」は思いっきり重複しています。

このように、もともと意図していなかった場合でも、その商標の権利が国によって守られるのです。

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ちなみに、この件は平和的に解決されています。アイホン株式会社が「iphone」を商標登録し、アップルがアイホン株式会社に「iphone」の商標使用料を支払うことで合意がなされています。

2-3. 商標例:楽天

こちらも、言わずと知れた楽天の新しいロゴマークです。

楽天は2018年6月にロゴのリニューアルを発表し、各サービスのロゴマークもそれに合わせて変更されました。

このロゴマークも、商標として登録の対象となります。

参考:Treru商標検索(楽天)

楽天は、9類、14類、16類、18類、20類、21類など11類で出願し、登録されました。また、これとは別に1類、3類、5類などでも出願中です。

さらに詳しく!

単なるロゴマークの変更でも、大企業にとってはさまざまな範囲に影響をおよぼすため、多額の資金を投入し、人員を配置し対応する一大プロジェクトです。特に商標について言えば、これまで取っていたロゴマークを含む商標は全て取り直しとなります。

 

3. 商標は45区分(商品34区分、サービス11区分)

3-1. 商標の区分ってなに?

簡単に言えば、カテゴリーだと思ってください。

全部で45種類のカテゴリーが作られていて、そのうち「商品」は34区分(1類~34類)「サービス」は11区分(35類~45類)に分けられています。

この区分や、その中に含まれる商品・役務(つまり細かい内容)は、特許庁が「類似商品・役務審査基準」として公開していますが、とんでもない情報量なので、ここでは区分だけ載せておきます。

3-1-1. 商品の区分(1類~34類)

第1類 – 化学品など

第2類 – 塗料・着色料など

第3類 – 洗浄剤、化粧品

第4類 – オイル・燃料

第5類 – 薬剤

第6類 – 卑金属(ひきんぞく)、卑金属製品

第7類 – 工作機械、原動機

第8類 – 手動工具

第9類 – 電気制御用の機械器具

第10類 – 医療器具

第11類 – 環境装置(照明・加熱・給水)

第12類 – 乗物

第13類 – 火器

第14類 – 貴金属、宝飾品、時計

第15類 – 楽器

第16類 – 紙、事務用品

第17類 – プラスチック材料

第18類 – 革製品・旅行品

第19類 – 金属以外の建築材料

第20類 – 家具、プラスチック製品

第21類 – 台所用品、ガラス・陶器製品

第22類 – 繊維、ひも、網

第23類 – 糸

第24類 – 織物、カバー

第25類 – 服、履物

第26類 – 裁縫用品

第27類 – 床敷物、壁掛け

第28類 – おもちゃ、遊戯・運動用具

第29類 – 動物性・農産物性食品

第30類 – コーヒー、調味料、菓子

第31類 – 穀物、魚、果実、種

第32類 – 飲料、ビール

第33類 – 酒類

第34類 – たばこ、喫煙用具

3-1-2. サービスの区分(35類~45類)

第35類 – 広告、事業、卸売

第36類 – 金融、保険、不動産

第37類 – 建設、工事、修理

第38類 – 電気通信

第39類 – 輸送、保管、旅行の手配

第40類 – 物品の加工、処理

第41類 – 教育、娯楽、スポーツ、文化

第42類 – 調査、分析、設計、開発

第43類 – 飲食、宿泊

第44類 – 医療、美容、農林

第45類 – 冠婚葬祭、警備、法律事務

ここに注意!

あなたの商品やサービスで指定するべき「区分」「商品・役務」は、正直に言えば素人ではよく分かりません

あなたの感覚で、「なんとなく」商標登録を出願した場合、

  • あとで追加出願をすることになる
  • 最悪の場合、他社に商品やサービスを取られてしまう

といった可能性もゼロではありません。専門家に依頼することを全力でおすすめします。

下の記事では、商標を自力で取った場合と、オンライン商標登録サービス「Toreru」で専門家に依頼して取った場合を徹底比較しています。

3-2. 商標は「区分」と「商品・サービス」をセットで考える

商標権は、区分と商標を利用する商品またはサービスとセットで出願し、審査され、登録されます。

例えば、さきほど出てきた日清食品ホールディングス株式会社の「カップヌードル」は、たくさんの区分で出願され、かなり細かく商品やサービスを指定しています。

逆に、指定されていない42類(調査、分析、設計、開発)や44類(医療、美容、農林)を指定すれば、「カップヌードル(42類)」や「カップヌードル(44類)」などの商標を取ることができる可能性はゼロではありません。

ここに注意!

ただし、実際はそんなことをしてはいけません

あくまでも「商標権」に限った話しで、『「区分」と「商品・サービス」がセット』であることを伝えたいがための例です。

仮に44類で登録されたとしても、使用した場合は「不正競争防止法上の著名表示冒用行為(著名表示の名声や信用にただ乗りすること)」に当たる可能性があります。

ここがポイント!

商標権は、その商品やサービスの生命線とも言えますので、権利者は全力で侵害を阻止または排除しようとします。

自分で考えた商標で、自分に必要な権利だけを出願し、何かあった時のための「防御力」として使うための権利だと覚えておいてください。

4. なぜ商標を取るべきなのか

4-1. 商標を取らなかったプリン屋さんの例

例えば、あなたが「八王子プリン」という名前でプリンを開発・販売したとします。

その美味しさがSNS等で広まり、テレビの取材が入り、全国から注文が殺到するようになりました

あなたの作る「八王子プリン」は、ネット通販ランキングで1位を獲得!増員もし、味を落とさないように細心の注意を払いながら提供を続けています。

 

ところが残念なことに商標に関する知識がなく、「八王子プリン」の商標は取っていませんでした。

それを知った悪徳業者A社が、「八王子プリン」を商標区分30類(コーヒー、調味料、菓子)で出願し登録されました。

 

ある日、悪徳業者A社があなたの店に来店します。

あなたの販売する『八王子プリン』は、我が社のもつ商標権を侵害している。『八王子プリン』の商標を使いたければ、年間使用料1億円を支払え!

 

さぁ困りました。商標権は先願主義(先に出願した方が優先)が基本。あなたに残された道は、

  • 「八王子プリン」の商標を使うためA社と契約し、使用料を払う
  • 「八王子プリン」の名称を捨てる

の2つに1つ。

使用料は、とても払える金額ではありません。しかし「八王子プリン」の名称を捨てれば、同じ物でも売上の大幅減は避けられません。

結局「八王子プリン」の名称を捨て、プリンも捨て、別のお菓子を改めて開発することにしました。

 

その間、A社は「八王子プリン」の名称を使い、質の悪いプリンを売り、短期間で莫大な売上を上げます。

A社は商標に「思い入れ」はありません。質の悪いプリンはすぐに売れなくなりますが、A社にはそんなことは関係ありません。莫大な売上を上げたので粗悪プリンの販売を終了し、A社は次の獲物を狙いに行きます。

さらに詳しく!

今回の例では、あなたの商標「八王子プリン」が、A社の出願時に「需要者の間に広く認識されていること」という要件を裏づけられるかもしれません。その場合には、先使用権が認められる可能性もわずかながらあり得ますが、今回の例では割愛しています。

4-2. 自分を、自社を、ブランドを守るために商標を取るべき

上記の例は、かなり書き換えていますが実際に似たようなことが起きています。

ブランドが乗っ取られ、思い入れのある名称が使えなくなり、粗悪品を売られ、傷つくのは自分・自社ばかり

有名になればなるほど「それを乗っ取ってやろう!」「便乗してやろう!」と考える人は、残念ながら出てくるのです。

そうした状況から、自分を、自社を、ブランドを守るためには「商標」を取りましょう。何度も書きますが、商標防御力。何かあった時に守ってくれる鎧や盾なのです。

5. まとめ

商標の重要さがご理解いただけましたでしょうか。

大事なので、もう1回書いておきます。商標権は防御力です。何かあった時に守ってくれる鎧や盾です

決して商標権を悪用して攻撃力にしてはいけません。

 

この商標権は、その取り方にもコツがあります。

記事中にも書きましたが、素人が安易に手を出すと二度手間になる可能性もありますし、防御力が半減する可能性もあります。ここは専門家に任せましょう。

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