平均セッション時間の目安とは?改善方法やSEO効果についても解説

こんな方に読んで欲しい!

  • アナリティクスの平均セッション時間の目安はあるの?
  • 平均セッション時間が短い場合はどう改善すればいいの?

アナリティクスには、ユーザーがサイトにどのくらいの滞在したのかを表す「平均セッション時間」と、特定のページにどのくらいの滞在したのかを表す「平均ページ滞在時間」の2つの滞在時間の指標があります。

どちらの滞在時間も、サイトやページの質を評価するために重要な指標で、基本的に滞在時間が長い=ユーザー満足度が高いサイトと評価されます。

今回はこの滞在時間について次のトピックをまとめています。

  • 「平均セッション時間」「平均ページ滞在時間」の違い
  • 平均滞在時間の目安
  • 平均滞在時間を伸ばすための改善方法やコツ
  • 平均滞在時間のSEO効果

それでは、本編をどうぞ!

もくじ

アナリティクスの「平均滞在時間」とは?

まずは、アナリティクスでみる「平均滞在時間」の基本的な情報について解説していきます。

平均滞在時間は2種類ある

前述のとおり、googleアナリティクスの「平均滞在時間」は次の2種類があります。

  • 平均セッション時間
  • 平均ページ滞在時間

ざっくり解説すると、平均セッション時間はユーザーがサイトにどのくらいの滞在したのか、平均ページ滞在時間は特定のページにどのくらいの滞在したのかを計ります。

文章で説明すると似ていますが、アナリティクスで見てみると数値が全然違くて驚きますよ。

似ていてわかりづらいと思うので、それぞれについて詳しく説明していきます。

平均セッション時間とは

平均セッション時間は、ユーザーがそのサイトに訪れていた滞在時間を表す数値です。

特定のページにどのくらいの時間滞在していたかを表すものではなく、ユーザーがサイトに訪れてから離脱するまでの一連の時間を表します。

平均セッション時間の計測は、閲覧したページの開始時間と、次に閲覧したページの開始時間の時間差で計測されています。

そのため、最後に離脱したページのセッション時間は計測できません。

Googleアナリティクスでは、「ユーザー > 概要」から調べることができます。

細かい計測方法は、アナリティクスのヘルプページをご覧ください。

平均ページ滞在時間とは

平均ページ滞在時間とは、ページごとの滞在時間の平均です。

平均セッション時間がサイト全体の平均滞在時間を表すのに対して、ページそれぞれの滞在時間をもとに計算するのが特徴です。

Googleアナリティクスでは、「行動 > サイトコンテンツ > すべてのページ」から調べることができます。

平均セッション時間と平均滞在時間が違う理由

平均セッション時間と平均滞在時間は、どちらもユーザーの滞在時間を表す数値です。

しかし、アナリティクスを見ると、大抵の方は「平均セッション時間」のほうが小さく「平均ページ滞在時間」のほうが大きい傾向があります。

その理由について解説していきます。

値の差は「離脱」時の計測が異なるため

平均セッション時間と平均ページ滞在時間の値が違うのは、離脱したアクセスのカウントが異なるためです。

離脱時の扱い
  • 平均セッション時間:離脱時の滞在時間は計測される
  • 平均ページ滞在時間:離脱時の滞在時間は計測されない

平均セッション時間は離脱時の滞在時間を計測する

平均セッション時間は、離脱したアクセスを0秒としてカウントします。

例えば、1万セッション(SS)あるサイトのうち、9,000SSが直帰した場合、9,000SSは0秒として計測されます。

全ての滞在時間が4分(240秒)だったとしても、9,000SSは0秒としてカウントされるため次のような結果になります。

平均セッション時間の計算

( 9,000SS × 0秒 + 1,000SS× 240秒 )÷ 10,000SS = 24秒

平均ページ滞在時間は離脱時の滞在時間を計測しない

一方で、平均ページ滞在時間は、離脱したアクセスは計測対象外になります。

同じように、1万ページビュー(PV)あるサイトのうち、9,000PVが離脱した場合、1,000PVしか滞在時間を計測されません。

全ての滞在時間が4分(240秒)だった場合でも、1,000PVぶんの平均値を計算するため次のような結果になります。

平均ページ滞在時間

1,000PV × 240秒  ÷ 1,000PV = 240秒

平均ページ滞在時間は離脱したページの滞在時間を計測しないので、ユーザーが離脱した場合は平均滞在時間を知ることができません。

アナリティクスで見て、ページビューが0でないのに平均ページ滞在時間が0秒という現象が起こるのはこれが理由です。

平均セッション時間・平均ページ滞在時間の目安

最初に結論を言いますが、平均セッション時間は1分~2分、平均ページ滞在時間は3分~5分が目安です。

ただし、これはあくまでブログページの目安であり、ECサイトや企業ホームページ、LPなどは該当しません。

あくまで目安としているのは、正確な答えがGoogleから提示されている訳ではなく、トップブロガーの数値をもとに算出したにすぎないからです。

実績のあるトップブロガーに近い数値であれば、ユーザーにページをじっくりと読んでもらえていると判断するひとつの材料になります。

滞在時間は基本的には長い方が良いとされています。しかし、あくまで「基本的には」であって、そうではないケースもあります。そのあたりは後半に書いています。

平均セッション時間・平均ページ滞在時間を改善する方法

平均セッション時間や平均ページ滞在時間が短い場合、どのように対策をすればいいのでしょうか。

改善方法としては、離脱を防ぐ方法・滞在時間を延ばす方法がありますが、重要度の高い離脱を防ぐ方法からみていきましょう。

リード文に対象と価値を示す(最重要)

即離脱してしまう理由は、次の2つが主な原因です。

  1. タイトルで興味を持ったが、記事を少し読んで求めていた答えがなさそうで辞めた
  2. 記事を少し読んだら解決した

特に1つ目は、ユーザーが記事をリード文あたりまで読んで「なんか違う。」と離脱しているため改善すべきです。

リード文の最大の役割は「誰に・どんな価値があるか(どんな悩みを解決するか)」を示すことです。

せっかくタイトルを読んで興味を持ってくれたユーザーをリード文で直帰させるのはあまりにも勿体ないです。

「自分にとって価値がある!」とユーザーが思うリード文を意識して作成しましょう。

それだけで離脱率はかなり改善しますよ。

見出しだけで要点がわかる

ユーザーは欲しい情報に、素早くたどり着きたいと思っています。

そのため、見出しだけでどこに欲しい情報があるのか示すことで即離脱を防げます。

見出しは、完結に「問題提起」か「結論」を書くことがおすすめです。

見出しは小まめに入れる

見出しを小まめにいれることで、ユーザーは欲しい情報に素早くたどり着けるようになります。

勘違いしてはいけないのは、大半のユーザーは記事を頭から全て読まないという点です。

特に、スマホでブログを読むユーザーも増えているため、見出しが少ないとスマホ画面では、文字だらけになり非常に読みづらいです。

次の画像くらいの文字量でも、スマホでみると文字が多いようにみえますね。

文字装飾を適度に行う

赤字やラインマーカーなど、文字装飾を適度に使うのも滞在時間を長くするために重要です。

画面上が真っ黒な文字でいっぱいになったら、読むのが面倒くさそうですよね。

面倒くさそうと判断されたら、せっかく訪ねてくれたユーザーがすぐに離脱してしまいます。

カラフルすぎるのもポイントがわかりづらくて読みづらくなってしまうため、適度に色を使うといいでしょう。

1つの見出しの中で1個か2個のポイントを作るのが目安です。

要点を表・箇条書きでまとめる

表や箇条書きは、要点をまとめるのに有効でユーザーの目にも留まりやすいです。

何度か説明している通り、ユーザーは素早くほしい情報に辿り着きたいと思っています。

最悪、文章を読まなくても表や箇条書きだけで要点がわかると、ユーザビリティが高いページになります。

漢字3:ひらがな7の黄金比を意識する

難しい漢字や表現を使うと、ユーザーに面倒くさいイメージを植え付け離脱の原因になります。

読みやすい文章の黄金比は「漢字3:ひらがな7だと言われています。

なるべくひらがなを使いながら、中学生が読んでも理解できる漢字や表現を使いましょう。

Youtube動画を挿入する

いままでは離脱を防ぐための方法でしたが、滞在時間を延ばす方法として有効なのは自身のYoutube動画を記事に挿入することです。

自身のYoutubeチャンネルに動画を投稿する作業はかなり大変ですが、効果はかなり高いです。

ページを開いて動画を見ている間も時間は計測されるため、滞在時間を延ばすのには有効です。

特に、教育系ブログの場合は相性がいいですよ。

滞在時間のSEOにおける重要性

滞在時間は基本的に長い方がSEO的にも評価されます。

Googleの検索順位を決定する200以上のランキングアルゴリズムの中で、滞在時間を含む「ランクブレイン」は3番目に重要な要素とされています。

順位決定アルゴリズムの重要度

  1. 被リンク
  2. コンテンツ
  3. ランクブレイン

詳しくは「ランクブレインとは?仕組みと対策方法をまとめて解説」に書いていますが、ランクブレインは「クリック率」「直帰率」「滞在時間」によって推測されるため、滞在時間がSEOに与える影響は大きいといえます。

滞在時間が短くてもいい場合

滞在時間は基本的に長い方と説明していますが、短いからといっても必ずしも悪い訳ではありません。

矛盾しているような話ですが、滞在時間はあくまでコンテンツの質を数値的に判断するひとつの要素でしかないからです。

例えば、滞在時間が短い理由が「記事を少し読んだら問題が解決した」場合は、コンテンツの質は高いですよね。

極端な例を出せば、英語翻訳サイトはわからない単語を打ち込んだら、即効で問題が解決します。

滞在時間は短いものの、ユーザビリティが高いため、多くのキーワード検索で翻訳サイトは上位表示されています。

このように、ユーザーの悩みを速攻解決できるのであれば、滞在時間が短くてもGoogleは評価してくれる訳です。

順位決定アルゴリズムの重要度でも書いた通り、滞在時間よりも「被リンク」や「コンテンツ」のほうが重要度が高いです。

ユーザーの悩みが「わかりやすく・正確に解決される」サイトであれば、滞在時間が短くても評価はされます。

滞在時間はあくまで指標の1つでしかないので、ユーザーが満足するコンテンツに仕上げることだけに集中するべきでしょう。

まとめ

今回は平均滞在時間について解説しました。

  • 平均セッション時間は1分~2分、平均ページ滞在時間は3分~5分が目安
  • 平均滞在時間は「リード文」「見出し」「文字装飾」等で改善できる
  • 平均滞在時間はあくまで指標のひとつで重要なのはコンテンツ

滞在時間はあくまで指標のひとつですが、サイトやページの質を数値的に分析するのに役立つのも事実なので、アナリティクスを見てサイトを分析してみましょう。

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