こんな方に読んで欲しい!
- どんなビジネスを立ち上げれば良いのだろう?
- 自分に合うビジネスってなんだろう?
- 趣味や得意なことをビジネスにしてもよいの?
2019年、政府が副業の解禁を発表しました。終身雇用が一般的だった日本とは思えない、異例な方針転換です。
2020年、新型コロナウィルスの影響で自宅など職場以外で仕事をする機会が増えました。「会社員」であることに不安を覚え、自分で事業(副業・本業に関わらず)を始めた方も多いです。
こうした方針転換や社会情勢を受け、大手の企業でも副業を許可する事例が増えてきています。
あなた自身、もしくはあなたの周りの方はいかがでしょうか?

そうです。実はここが1番大事。
「どんなビジネスを始めるか?」によって、
- あなたの時間のかけ方(使い方)
- お金のかけ方(使い方)
- 自分の気持ちのかけ方(使い方)
- プライベートも含めた、他の物事との時間などの配分
が決まります。1度決めて始めると、途中で止めるのは難しいことが多いので、始める前にしっかり吟味しましょう。
この記事では、今あなたが持っている「武器」と「武器になり得るもの」の確認方法を徹底解説します!
1. 「あなたに合うビジネス」=「継続できるビジネス」
1-1. はじめの一歩は、自身に問いかけること
副業・本業に関わらず、事業を起こそう(起業しよう)と考えた時、いくつかのアイディアが浮かんだと思います。
- 趣味を仕事にしたい!
- これまでの経験を活かしたい!
- 初めての事にチャレンジしたい!
なにごとも願望から始まります。「起業は願望なくして、成功なし」と言っても過言ではありません。
でも、どんなに素晴らしい願望でも、そのまま突っ走るのではなく、一度止まって考えてみてください。
今、思い浮かんだアイディア、あなたが本当に続けることができるビジネスになりますか?
あなたの思いを決して否定するわけではありません。ただ、考える時間を作って欲しいのです。
なぜなら、「アイディアの素晴らしさ」と「あなたができるかどうか」は別の話だから。
利益を出し続けてこそのビジネス。継続できないなら意味がありません。
たくさんの可能性があるからこそ冷静に見極めて、あなたが続けられるビジネスを探します。
1-2. 自己分析してみる
多くの人が、本やWebサイトで情報収集を行っています。
大きな本屋さんに行けば「起業」関係の本がズラッと並んでいますし、Googleで「起業」と調べれば618万件(2020年8月時点)くらいヒットします。
それだけ情報が溢れている状況です。
しかし読めば読むほど、「あれも良い!」「これも良い!」「これはダメ」「これはいけそう」と目移りすることでしょう。読むたびに選択肢が増え、結局どれが最良なのかが分からなくなることはよく聞く話です。
そこで「自分ができるのか?」という1つの軸を作って欲しいのです。
- あなたは何ができるのか?
- あなたは何ができないか?
これを明確化しましょう。「できそうか?」ではありません。「できるか?」です。
これを「自己分析」とか「キャリアの棚卸」と言ったりします。
さらに詳しく!
あなたが飲食店を経営する会社で働いたことがあって「調理」「接客」「発注や在庫」「アルバイトの募集や雇用」などの知識と経験があるのであれば、それらに関することは「できる」と考えます。
逆に、「システム構築」とか「アプリ開発」などの経験がなければ、それらは「できない」と考えます。
簡単な例で示しましたが、いつのまにかブレることがあります。いつのまにか「自分でもできそう」と思い始めてしまいます。「できそうか?」ではありません。「できるか?」です。
数あるビジネスの中から「できないこと」を除外していけば、自ずとあなたができるビジネスが残ります。それは自分の能力を考えながらの取捨選択なので、自分に合った無理のないビジネスの洗い出しができるようになっているのです。
1-3. 目的と手段を見失わない
副業・本業に関わらず「起業」する目的はなんですか?その手段はなんですか?
2019年にタピオカが流行りましたね。
例えば、Webデザイナーのあなたが、副業としてタピオカ屋さんを開こうと考えたとします。
当然のことながら、保健所の検査や消防法への対応などの「店舗の作り方」を知りません。「調理の仕方」を知りません。「店舗経営」をしたこともありません。「仕入れ先」も知りません。「アルバイトを募集」したこともありません。起業までの道のりは障害だらけです。
本来、多くの起業の目的は「利益を出す」ことです。
その目的が達成できるかどうかも分からない(たぶん無理)状態のままに「タピオカ屋を開く」のでは、「利益を出す」という目的は達成できません。
これは目的が「利益を出す」ことではなく、手段であるべき「タピオカ屋を開く」に、いつのまにかなってしまっているのかもしれません。
Webデザイナーのあなたなら、他の「自分にできる」ビジネスで起業する方が、利益が出せてコストも少なくてすむ可能性が十分にありますよね?
いつの間にか目的と手段が入れ替わってしまっているのです。
事業は継続することが必要で、軸がブレてしまえば、経営は難しいものになっていきます。
利益を出す目的でビジネスをする。起業はそのための手段であり、目的ではないことを忘れないようにしなければなりません。
2. 専門性と経験は武器になる
「自己分析」「キャリアの棚卸」をして、「できることが少ない!」と嘆く方がいます。
「キャリアが足りない」「知識が足りない」など、不安になってくる方も多いでしょう。
結論を先に書けば、大丈夫です。全く問題ありませんので安心してください。
多くの場合、自己分析をマイナスに捉え「できないこと探し」をしています。
起業は誰でもできます。天才や秀才である必要はなく、他人よりもどこかしら少しでも優れているところがあれば、それは武器にできるのです。
自己分析でつまずく前に、以下のような視点で考えてみてください。
専門性や経験を問う質問
- 他の人と比べて、長く続けたことはあるか?
- 他の人と比べて、多く知っていることはあるか?
- 他の人と比べて、自分だけできることはあるか?
もちろん仕事でも良いですが、それに限定する必要はありません。
例えば、
- 小学生の時に始めた登山を今も続けている
- 趣味のDIYに関することは、かなり詳しい
- アニメに関しては一晩語れる
- 5年間引きこもっていて、ずっとゲームをやっていた
- レゴであれば、教えたりワークショップを開くことができる
- Webサイトは企画から構築、運用までできる(自分でも行っている)
- 新卒から経理畑を歩いてきたので、年間の経理関係の流れは把握している
- こどもと遊ぶことが好きだ
- 「怒らない子育て」を実践してきた
- 教育に対して強い想いがある
- 欲しい商品を最安で手に入れる方法を知っている
など、長く続けたり、人より詳しいことがあれば、起業に使えるスキル(専門性の高いスキル)となります。
ポイントは他の人より少しでも優れているところを徹底的に探すことが大切です。
どんな些細なことでもかまいません。「これかな、、、?」くらいでも良いのです。
他の人と違うところは十分長所、魅力になり、あなただけの強みになるのです。
3. 趣味や得意なことが一番の武器に
「自己分析」や「キャリアの棚卸」をして、他の人との違うところを客観視していくと、あなた自身の得意・不得意分野が分かってきます。
やはり、得意な分野を中心としたビジネスで起業することが、目的(利益を出すこと)を達成するための1番の近道です。
3-1. すでに知識や経験、道具が十分ある
趣味や得意なことは、成功例・失敗例も含めて経験が豊富にあります。
例えば、イラストを描くこと(イラストライター)で起業したい場合は、イラストを描いた経験があれば当然かなり有利になります。
- 描くための様々な道具はすでにある
- 材料費などの経費や受託の相場などを知っている
- 何より作品の善し悪しが分かる
など、少し考えただけでも有利なことばかりです。
ノウハウをすでに持っているということは、起業の負担を大幅に減らすことに直結します。
3-2. 利益を出すまでの時間が少なくて済む
ある程度の知識や経験があるおかげで、勉強や準備期間は少なくて済みます。
少ない労力・コストで起業でき、事業に取り組む時間が十分に取れます。
そうなれば、早い段階から利益を追求することができます。ゼロから始めるビジネスではこうはいきません。
趣味や得意なことなどをそのまま起業に生かせば、十分なスタートダッシュを切ることができるのです。
3-3. 楽しくて、ストレスがなく、自信を持って取り組める
もともと趣味や得意な分野、これまでの経験した分野なので、一から始めるわけではなく、習得の辛さはありません。
むしろ好きな分野で進んで伸ばしていきたいところが多いはずですよね。
楽しみながら事業を行えるのであれば、業務自体はストレスにはなりません!
また、起業で最も重要な「継続すること」も、自分にとって好条件な事業を作り出せるので実現できます。
さまざまなビジネスがあり、たくさんの選択肢があり、あなたに合うものも答えも一つではありません。
得意なことや趣味は起業をする上でメリットが多く、ハードルも低くなるので、ぜひ候補として考えてみてください。
4. まとめ
あなたが起業するビジネスの選び方についてお話してきました。
- ビジネスを決める時は、自己分析とキャリアの棚卸を行うべし
- あなたができること、できないことをまず考えるべし
- 専門性や趣味や得意な分野こそ、あなたにふさわしいビジネスチャンスがある
起業関係の本やWebサイトを読んでいると、事例を多く読み、自己分析やキャリアの棚卸は疎かになりがちです。
ですが、あなた自身のためにも必要なので、面倒くさがらずに行ってみましょう。丁寧に確実に確認していけば、あなたのビジネスモデルを見つけ出せる可能性が高まります。
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