こんな方に読んで欲しい!
- Googleの掲げる10の事実について知りたい
- WEBサイトやブログのアクセスを増やしたい
- WEBサイトやブログを収益化したい
WEBサイト(以下、サイト)は企業や個人にとって、顔であると同時に、広告媒体として売上に貢献する大切な資産です。
しかし、SEO対策の基本がわかっていなければ、サイトをうまく活用できずに、つくっただけのサイトになってしまいます。
そこで重要になるのが「Googleの掲げる10の事実」であり、この記事ではSEOに絡めて解説していきます。
結論からいえば、ユーザーにとって価値がある(悩みが解決する、便利など)のサイトが評価される仕組みになっています。
それでは、本編をどうぞ!
検索順位が決まる仕組み
まず検索順位を誰が決めているかを知ることが重要です。つまり誰がルールを作っているかということです。
インターネット上で、情報を検索するシステムのことを検索エンジンといいます。
日本で一般的に使われている検索エンジンは、GoogleとYahoo!でしょう。一部Bingの検索エンジンを利用している方もいますが、Bingの国内シェアは4%ほどと言われており、ほぼGoogleとYahoo!に二極化しています。
さらにYahoo!もGoogleの検索エンジンを使っており、国内で90%以上はGoogleの検索エンジンを使っていることになります。
つまり、Googleの考えるルールをもとに検索順位がほぼ決まっており、SEO対策とはGoogleのSEO対策とほぼ同じ意味だということです。
iPhoneやMacなどのApple製品でインターネット検索する際に「Safari」をよく使います。
Safariは検索エンジンではないの?と思うかもしれませんが、Safariも標準設定ではGoogleの検索エンジンを使っています。わかりやすくいえば、検索するための脳みそはGoogleで、見た目がSafariといった具合です。
Googleの掲げる10の事実とは?
Googleが検索順位を決めるルールのもとになるのは「Googleの掲げる10の事実」です。
検索順位を決める細かなアルゴリズムは、200以上もあると言われており、更にアルゴリズムは企業秘密で公開がされていないため正確にはわかりません。
しかし、ベースとなる考え方は「Googleの掲げる10の事実」であることは変わりません。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
これはGoogleが提供するサービスに関して、その指針となる10個の考え方を記したものです。
つまり、Googleの検索エンジンに関しても、この考え方がもちろん適用されており、この10の事実を読み解くことがSEO対策にとっても重要なのです。
「Googleの掲げる10の事実」をSEOの観点で分析する
「Googleの掲げる10の事実」について、ひとつずつSEOの観点でみてみましょう。
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
事実1の説明文に「Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。」という補足文章があります。
これは言い換えるならば、ユーザーにとって利便性の高いサイトや記事を最優先で評価するということです。
では、この情報が膨大に溢れるインターネットで、利便性の高い情報とはどんな情報でしょうか?
その答えは「どのような目的で検索エンジンを使うのか」を考えれば簡単です。例えば[新宿 居酒屋]と検索する人がいるとします。その人は、何故そのような検索をするのでしょう?
・・・・
おそらく「新宿駅周辺でどこかいい居酒屋を探している。」から検索する、と考えるのが妥当でしょう。
つまり、「悩みごと」や「知りたいこと」があって、それの「答え」を瞬時に導くために検索をするのです。この場合は「新宿周辺のおすすめの居酒屋が知りたい」が大多数のユーザーが求めている答えなのです。
では例えば[新宿 居酒屋 飲み放題 格安]などと検索する場合はどうでしょうか?
「新宿駅周辺で安くて飲み放題のある居酒屋が知りたい」がニーズの可能性が高いですね。
[新宿 居酒屋 飲み放題 格安]の検索ワードで検索した場合、以下のような検索結果がでました。
検索ワードに対して求めている答えに、たどり着きそうなタイトルが並んでいます。特に検索1位のホットペッパーグルメは、お店の詳細が見れたり、ネット予約が瞬時にできたりと大変便利です。
この瞬時にという点も大切で、サイトを読み進めないと欲しい情報に辿り着かないのでは利便性が高いとはいえません。
ユーザーにとって利便性の高いサイトや記事とは、ユーザーの「悩みごと」や「知りたいこと」(検索ワード)に対して、適切な回答が瞬時に見つかる状態であることを指します。
1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
このGoogleの考え方は、サイトの構築に対しても同じことがいえます。
ゲーム・食べ歩き・ブログ運営・音楽、、など全く毛色が違うジャンルの記事が雑多に書いてあるサイトがあるとします。雑多なサイトは、ユーザーからすれば何の専門性があるのかわかりづらいですね。
どんなにゲームに精通していたとしても、雑多なブログというだけで、自ら価値を下げてしまいます。それはユーザ―目線だけではなく、Googleから見ても同じです。
サイトを運営する際には、テーマを1つに絞り込むことが大切です。そこに関連するようなテーマであれば最大3つの子テーマまでに絞り込めばいいでしょう。(例えばテーマとして「サイト運営」を選んだら、関連する「SEO」「プログラミング」と「SNSマーケティング」のように、3つを子テーマにする様な具合です。)
実際に、Googleは「検索品質評価ガイドライン」という検索エンジンの評価基準としてもE-A-Tと呼ばれる「専門性」「権威性」「信頼性」を評価すると定義されています。
遅いより速いほうがいい。
一見すると、事実3「遅いより速いほうがいい。」はGoogle社の企業努力の話で、サイト運営者には関係ない様に思えます。しかし、Google社が遅いよりも早いことを目指しているのであれば、サイト運営者も同じ方向を目指すべきです。
事実3の補足文には「自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう。Google は、Google のサイトのページから余計なビットやバイトを削ぎ落とし、サーバー環境の効率を向上させることで、自己の持つスピード記録を何度も塗り替えてきました。検索結果の平均応答時間は 1 秒足らずです。Google が新しいサービスをリリースするときには、常にスピードを念頭に置いています。」と書いてあります。
つまり私たちが運営するサイトも、少しでも読み込みを早くする方がGoogleに評価されるということです。Wordpressでは、サイトの読み込みを早くするプラグインが存在していますので、そのようなプラグインを活用してサイトの読み込みを早くするよう意識してみてください。
ウェブ上の民主主義は機能する。
事実4の説明文に「Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。」という補足文章があります。
つまり、あなたのサイトを見たユーザーが参考になるから、自分のサイトで紹介したり、SNSで紹介したりすることも評価基準になるということです。このように、他のサイトに、自分のサイトのリンクが貼られ紹介されることを被リンクと呼びます。
被リンクが増えることで、他のサイトがあなたのサイトを評価しているとGoogleが判断するため、SEO評価基準にも影響します。
しかし、アクセスのほとんどないWebサイトからの被リンクや、全くテーマの関係ないWebサイトからの被リンクは逆にWebサイトの評価を下げることになります。
Google Search Consoleを使えば、どこに被リンクされているか調べることができます。被リンクされているドメイン情報を定期的に調べておきましょう。
情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
近年はパソコンで検索するよりも、スマホやタブレットを使うユーザ―のほうが圧倒的に多くなっています。2015年4月にGoogleが、ウェブサイトのモバイルフレンドリーアルゴリズムの導入を行いました。つまりスマホ最適化に関するルールをもうけ、スマホ最適化しているサイトをより優遇するようになったのです。
そのため、サイトを構築する際にはスマホ向けを意識して構築することが大切です。
スマホ向けにサイトを構築する際には、以下の2つの方法があり、そのどちらかを選択するといいでしょう。
スマホ対応
スマホ対応とは、簡単にいえばPCサイトとは別のスマホサイトを作ること言うことです。この場合、サイト自体がPC用とスマホ用で異なるので、、
PCサイト:https://sideconsulting.jp/
スマホサイト:https://sideconsulting.jp/sp/
このように別のドメインを持たせることになります。この場合、サイトが異なるので2つのサイトを構築しなければいけない負荷がある上に、アクセスが分断され、SEO的には不利な側面もあります。
レスポンシブ対応
レスポンシブ対応とは、PCやスマホなどの複数デバイスに応じて、自動でCSSを切り替えてひとつの記事で複数の見せ方をすることです。スマホ対応のように別々のURLを作る必要がなく、1つのURLで複数デバイスに対応できることから、アクセスもばらけずSEOにも効果的です。サイトURLも以下のように、同じURLになります。
PCサイト:https://sideconsulting.jp/
スマホサイト:https://sideconsulting.jp/
もちろんレスポンシブ対応にもデメリットはありますが、SEO的にも運用的にもメリットが大きいので、レスポンシブ対応をおすすめします。
悪事を働かなくてもお金は稼げる。
悪意のあるサイトとは、例えば誹謗中傷するサイトや、アフィリエイト広告を必要以上に貼っているサイト、ポップアップ広告などサイトとは関係なくユーザーにとって不便で気持ち良くないサイトなどを指します。
このようなサイトは、Googleからマイナス評価を受けてSEOの評価も下がるので、正しく真っ当にサイト運営することが最良だということです。
世の中にはまだまだ情報があふれている。
これは直接SEOに関係ないかもしれませんが、世の中に正しい情報を正しく発信することがサイト運営者には求められるということを意味しています。
繰り返しになりますが、正しく真っ当にサイト運営することが最良です。
情報のニーズはすべての国境を越える。
あなたの運営するサイトは日本語向けに構築されているかもしれませんが、何も日本人限定に情報を配信する必要はありません。
英訳した記事を載せれば、日本にいながら世界中であなたのサイトが見られるかもしれません。
また、海外に住みながら、日本語サイトを運営している方もいるように、世界中から日本人向けに情報発信することだってできます。
スーツがなくても真剣に仕事はできる。
こちらもSEOにはあまり関係ないかもしれませんが、Google社員が既成概念にとらわれず柔軟に新しいことに挑戦していく姿勢を表しています。
この姿勢は、Googleが「検索エンジン」に関しても、常に最良な仕組みを検討しており、適宜アップデートしていく姿勢を表しているといえます。
事実6の通り悪意のあるサイトはまだまだ存在しますが、Googleがアップデートする度に、そのようなサイトは排除され、良質なサイトはますます評価されるでしょう。
「すばらしい」では足りない。
事実10の説明文に「Google にとって一番であることはゴールではなく、出発点に過ぎません。Google では、まだ達成できないとわかっていることを目標に設定します。」という補足文章があります。
こちらも事実9と同様に、Googleのスタンスを明示しています。サイト運営者も、自分がすばらしいと思うサイト以上に作り込むことが必要です。
言葉1つとっても「この言い回しで伝わりやすいか?」「もっといい単語はないか?」と、すばらしいでは足りないというスタンスでサイトを構築してみましょう。
まとめ
今回は「Googleが掲げる10の事実」をもとに、どんなサイトを構築すべきかを説明しました。
まとめると、ユーザーにとって価値のある情報を正しく配信することこそ、SEO上有利になることがわかりました。小手先のテクニックで検索順位を上げようと下心を出さずに、真っ当に価値のあるサイトを構築することが何よりも大切だということです。
「急がば回れ」という諺(ことわざ)の通り、時間をかけて丁寧に作り上げたサイトが、やがて大きな価値を生み出す資産になるといえるでしょう。
続いて、SEO対策で重要度が高まりつつあるE-A-Tについて、併せて読んでみてください。
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