こんな悩みをお持ちではないですか?
- ライバル不在のブルーオーシャン市場を見つけたい
ビジネスを行ううえで、ブルーオーシャンを見つけて、市場を独占したいと思う方はいるでしょう。
ブルーオーシャン市場を見つけるには、当然ながら他の人と同じような発想・行動をしていては見つけられません。
この記事では、ブルーオーシャンの見つけ方と、ブルーオーシャンを見つけて成功した事例について解説します。
起業を目指す方や、会社の中でマーケティングや企画を担当する方は、是非最後までご覧ください。
もくじ
1. 全くのブルーオーシャンは存在しない
ブルーオーシャンとは、競争のない市場を指しますが、残念ながら今の時代は全くのブルーオーシャンは存在しません。
ニーズのある市場が誰にも見つからず、この時代まで残っている可能性は非常に低いのが現状です。
競合他社やライバルが全くいないということは、ニーズや市場も無いということです。
しかし、レッドオーシャンの中でもブルーオーシャン的な戦略を取ることで、差別化する道を探すことは有効です。
それは、レッドオーシャンの中で観点をズラす(差別化する)という観点です。
ターゲットや、ベネフィットを差別化することが、ブルーオーシャンを見つける手段です。
2. ブルーオーシャンを見つけるためには?作るには?
起業する方の中には、既存の売り方をマネすることがあります。
確かに、何でも模倣(マネ)から始まります。いきなりオリジナルは至難の業。でも100%マネすると、既存の企業とあなたの違いがまったくありませんよね?
それは自らレッドオーシャンに飛び込んでいるようなものです。レッドオーシャンは熾烈な価格競争・品質競争の世界。起業したてでは、資金面でも経験面でも優位に立てず、消耗戦には勝てません。
少ない資金、経験に加え、少ない労力で利益が出せる市場で勝負することに意識してビジネスをすることが大切です。
2-1. ブルーオーシャンにはイノベーション(改革)が必要
「市場は既にレッドオーシャンだらけだ!」「もうビジネスの海は開拓しつくされた」と感じていませんか?
自分はブルーオーシャンを見つけ出せる・作りだせるのだろうか?
不安になるかもしれません。でも実はそこまで悩むことではありません。なぜなら、ブルーオーシャンを見つけ出す・作りだす方法はいたってシンプル。既存の市場にはない、新しい要素を追加すれば良いんです。
ブルーオーシャンとは「お客さまを奪い合わない、競合がいない、自分だけしかいない市場」でしたね。
今あるの市場の考え方や商品がそのままでは、市場での差別化はなかなか難しいです。ブルーオーシャンを生み出すためにはイノベーション(改革)が必要です。
今ある市場であなたが不便に感じていること、疑問を感じている事、足りないと思っていること、古いなと感じている事。イノベーシンを起せれば、ブルーオーシャンに乗り出せたも同然です。
2-2. イノベーション(改革)を起こせますか?
イノベーションを起こせますか?多くの方は「そんなの無理」「ハードルが高すぎ」「それはプロの仕事で素人には出来ない」と考えるでしょう。
でも、起業を決めた、例えば素人のあなたでも、イノベーションを起こすことは可能なのです。むしろ、既存のやり方に捕らわれていないあなたの方が、起こしやすいかもしれません。
さきほどはイノベーションを「改革」としましたが、もう少し意味を確認しておきましょう。
イノベーションとは、語源は英語で「変革する」「刷新する」という意味の動詞innovateの名詞形innovation。経済活動において既存のモデルから飛躍し、新規モデルへと移行することを意味します。
日本語ではよく「技術革新」の同義語として使われますが、本来は新しい技術を開発するだけでなく、従来のモノ、しくみ、組織などを改革して社会的に意義のある新たな価値を創造し、社会に大きな変化をもたらす活動全般を指すきわめて広義な概念です。
引用元:コトバンク
・・・正直、辞書の書き方ではわかりませんね。
これだけ読むと「ものすごい事をしなければ!」「ゼロから始める大改革!」と感じてしまいますが、そんなに難しく考えなくて大丈夫です。
次に具体例を見てみましょう。
2-3. イノベーションはちょっとした思い付きから生まれる
国際機関のOECD(経済協力開発機構)の「オスロ・マニュアル」というガイドラインにイノベーションの指針があり、次の4つどれかに当てはまればイノベーションだとされています。
オスロ・マニュアル
- プロダクト・イノベーション
- プロセス・イノベーション
- 組織イノベーション
- マーケティング・イノベーション
1、プロダクト・イノベーション
新商品の開発によって他社との差別化を図り、競争優位性を生み出す方法です。基本的には「新技術」「新たな活用法」などにより生まれます。
例えば、ポストイット。ポストイットは強力な接着剤を開発中にたまたま粘着力がとても弱い物質を見つけ、「すぐにはがせる紙」の需要を考えて誕生しました。
2、プロセス・イノベーション
工程革新や製法革新と呼ばれるもので、新たな製造方法や、工程の改良によって「コストダウン」を図り、競争優位性を生み出す方法です。
例えば、QBハウス。QBハウスは、作業工程の改良を行い10分1000円という短時間・低価格なサービスを実現し、2019年に567店舗まで拡大しています。
3、組織イノベーション
組織や制度などの革新的な仕組みを新たに作ることを指します。小さい組織で機動力があるからこそ他社ない組織・制度を作り経費を下げ、利益を上げることが出来るかもしれません。
例えば、働き方改革の一環で、在宅ワークが広く認められる会社が増えてきました。これも組織イノベーションの1つです。
4、マーケティング・イノベーション
製品計画をもとに販売経路、販売促進努力などの活動を変えることを指します。特に今はインターネットも十分に普及し様々な方法を選べるので、利益を追求出来る可能性はまさに無限大です。
例えば、宣伝広告の方法。テレビはたくさんの人が見ていますが、その分、テレビCMはある程度までしかターゲットを絞り込めませんでした。インターネットが発達し、googleやfacebookなど誰でも気軽に広告を出せるようになり、さらにピンポイントでターゲットを絞り込むことができるようになりました。
必ずしも劇的な改革ではなく、もとからあったもののかけ合わであったり、少しアレンジしただったりします。これでも十分にイノベーションになる可能性があります。
このように既存のビジネスの中にイノベーションのヒントがあります。普段の生活の中でも、ちょっと思いついたことがあれば、それがブルーオーシャンを見つける手がかりになるのです。
3. ブルーオーシャン戦略の事例
ブルーオーシャン戦略がはまった理髪店「QBハウス」を例に出し、ブルーオーシャン戦略について考えます。
「QBハウス」は、10分の身だしなみをテーマに、一般のサロンで行うシャンプーやブロー・シェービング等はサービスに含まず、カットのみに特化したサービスを提供するヘアカット専門店です。
ヘアサロン業界自体はもともと存在していますが、カット以外の全てを省き、10分で仕上げる速さと、税込み1,200円の安さを売りに店舗を拡大しています。
特に、時間がなくおしゃれの優先順位が低い30代~50代のサラリーマンがメインターゲットとなっているため、駅中を中心に店舗を構えています。
1人1,200円でも1時間で6,000円の売り上げとなるため、世田谷区や原宿青山周辺のカット料金が高い地域にも見劣りしない時間当たりのカット売上になります。
ターゲットをずらして、ターゲットのニーズをとことん追求したことで、ブルーオーシャンを見つけることができた事例です。
4. ブルーオーシャンの落とし穴
ブルーオーシャンを見つけたり、作りだしたりできれば最初のニーズを獲得出来ます。でも、それで未来の利益が約束されるわけではありません。
ブルーオーシャンを見つけたり、作りだすことができても、すぐに他社が真似をして同じ市場に参入してきます。お客さまは、競合他社との競争によって奪われていきます。あくまでもブルーオーシャンはスタートダッシュとして有効なだけです。
どんな市場にも成熟段階があります。冒頭の通り、市場の大きさが知れれば競合他社が乗り込んできますし、その商品やサービスが定番化されれば価格競争が始まります。つまりレッドオーシャン化します。これはどんなビジネスでも往々にしてあり得ることで、避けられないものです。
成熟期には「レッドオーシャン」になる、その時に向けて今から対策することを考えてビジネスを進めましょう。
またレッドオーシャン化させないために、ブルーオーシャンの段階でも常にイノベーションを考え実行していきましょう。
5. まとめ
今回はブルーオーシャンについて解説してきました。大事な点を3つあげておきます。
- ブルーオーシャンは、イノベーション(改革)することで見つけ出したり、作りだすことができる
- もとからあったもののかけ合わであったり、少しアレンジしたけでもイノベーション(改革)になりうる
- ブルーオーシャンはいずれレッドオーシャンになる。それを考慮してビジネスを進める
既存のやり方では、既存の企業や事業者に勝つことはできません。資本(お金)も経験も劣っているからです。イノベーションで競合他社より優位に立ち、さらにブルーオーシャンを作りだしましょう。
そうすればスタートダッシュを有利に進めることができます。
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