事業のはじめ方

結論は、株式会社と合同会社の2択!営利目的の4つの法人徹底比較!

こんな悩みはありませんか?

  • 個人事業の売り上げが増えたので、節税したい!
  • 自分の生活費を給与として経費にしたい!
  • 大手企業・老舗企業と取り引きしたい!

「法人」とは、「法律によって、いろいろな権利を認められた組織」のことを指します。

簡単に言えば「人として扱われる」ということです。

例えば「法人」は、「人」と同じように物を買ったり売ったりすることができ、財産を持つこともできます。裁判で当事者として訴えられることもあります。(もちろん、婚姻などに関する権利はありません)

 

こうした「法人」は、あなた個人とは別の「人(人格)」として、法律に則った手続きを踏むことで作ることができます。

この法人のうち、あなたがこれから事業を行う際に設立する可能性の高い「営利を目的とした4つの法人」について、徹底的に解説します!

1. 法人格の取得を検討する

事業の規模が大きくなっていくのは喜ばしいことですが、個人事業主のままだと不都合なこともだんだん多くなってきます。

法人格の取得(法人の設立)を検討するタイミングは、

  • 個人事業主を本業としている方は、年間売り上げが800万円~1,000万円くらいを超えたころ
  • 副業としている方は、本業の給料を超えたころ

が多いです。

さらに詳しく!

1-1. 個人事業主のデメリット

個人事業主は「個人で事業を行っている人」という意味です。所轄の税務署に開業届をだすだけで、簡単に「個人事業主」になることができます。

個人事業主は法人の設立とは異なり、登記や会社設立の手続きなども必要ありません。

 

始めるのが簡単な反面、個人事業主には以下のようなデメリットもあります。

  • 収める所得税が累進課税のため、売り上げが多くなるほど税率が高くなる(5% ~ 45%
  • (法人と比べ)節税効果が低い
  • (法人と比べ)社会的な信用が低い
  • (法人と比べ)大手と取り引きしにくい
  • (法人と比べ)資金調達がしにくい

逆に言えば、法人の方が優遇されている面が多いということです。

1-2. 法人格を取得するメリット

法人格の取得には、登記など会社設立に費用と労力がかかりますが、節税効果や資金調達の面でさまざまなメリットがあります。

  • 法人が納める税金は法人税
  • 法人税の計算は所得税よりシンプル
  • 認められる経費が個人事業主と比べ多く、節税効果が高い
  • 赤字の繰り越しは9年(個人事業主は3年)
  • (個人事業主と比べ)社会的な信用が高い
  • (個人事業主と比べ)大手企業と取引しやすい
  • (個人事業主と比べ)資金調達がしやすい

2. 営利を目的とした4つの法人

「営利を目的とした法人」を「営利法人」と言い、

  • 株式会社(かぶしきがいしゃ)
  • 合同会社(ごうどうがいしゃ)
  • 合名会社(ごうめいがいしゃ)
  • 合資会社(ごうしがいしゃ)

の4つの法人があります。

「株式会社」はご存知でしょう。最近は「合同会社」も増えてきましたね。「合名会社」「合資会社」は聞いたことがない方もいるかもしれませんが、2006年5月に施行された新会社法によって定められた新たな法人格です。

ここがポイント!

「有限会社」は新会社法(2006年)によって廃止されて新たに設立することができなくなり、現在残っている「有限会社」は新会社法施行前に設立されたものだけです。

2-1. 株式会社

最も知名度の高い法人格です。

設立の条件はそれほど高くはありませんが、「決算書の公開義務」や「役員の選任」などの制約も多い法人格です。

上場や株式の売却で利益を得ることもできる、一般的な法人格です。

2-1-1. 株式会社のメリット

  • 1人でも設立が可能
  • 制度上、出資金は1円でもOK(お勧めはしない)
  • 資金調達のため、「株式の売却」や「社債の発行」ができる
  • 社会的認知度が非常に高い
  • 融資などが比較的通りやすい
  • 上場することができる

2-1-2. 株式会社のデメリット

  • 損益配分が出資金額に応じて決まっている
  • 役員の任期が10年
  • 決算書の公開が必要

2-2. 合同会社

株式会社と比べて会社設立の手続きが簡単で、ランニングコストが低いというメリットがあります。最近は、合同会社の社会的認知度も少しずつ高まってきました。

株式の売却や上場ができない点は、株式会社と比べると場合によってはデメリットになるかもしれません。

簡単に法人格を得たい場合は、合同会社を選択するのも1つの手です。

2-2-1. 合同会社のメリット

  • 設立費用、ランニングコストが安い
  • 株式会社と同じく、節税効果がある
  • 自由に損益配分できる
  • 役員の任期が無制限
  • 決算書の公開は不要

2-2-2. 合同会社のデメリット

  • 資金調達が株式会社と比べると難しい
  • 社会的な認知度がまだ低く、認知度が低いため信頼性も低め
  • 利益配分が固定されないため、対立する可能性がある
  • 上場できない

2-3. 合資会社と合名会社

「合名会社」「合資会社」の認知度は、他の2つに比べて圧倒的に低いです。

また、「合名会社」「合資会社」を選択しない理由の1つに「無限責任」があります。

「無限責任」とは、会社が破綻した場合に、出資した金額にかかわらず債務者に対してすべての弁済を負う責任のことです。例えば、倒産時に負債が10億円あった場合、個人の財産を持ち出してでも弁済しなければなりません。

株式会社と合同会社が有限責任で会社設立できるのに対し、「合名会社」「合資会社」は責任が重く、他の要件を考えても選択するメリットはありません。

3. 結局4つの法人格ならどれがいいの?

結論からいうと、簡単に設立し、スモールビジネスで続けるなら「合同会社」中長期的に安定した会社運営を望む場合は「株式会社」が適しているといえます。

4つの法人格のどれを選んでも節税効果は変わりませんので、比較するなら節税効果以外の部分に注目しなければいけません。

4つの法人格を「会社の設立時のコスト」と「運営条件」で比較します。

3-1. 会社設立時のコストで比較

下記は4つの法人格を会社設立時の運営コストで比較した表です。

株式会社とそれ以外の法人格では約19万円の違いがあり、いかに合同会社の設立が簡素化されているかがわかります。

 株式会社合同会社合名会社合資会社
定款認証50,000円不要
登録免許税150,000円60,000円
資本金1円~0円~
定款収入印紙代※10円
定款認証料50,000円定款認証なし
定款謄本代2,000円定款認証なし
設立手数料税理士によって違う
合計25万2千1円6万1円6万円

ここがポイント!

※1.定款収入印紙代は本来4万円かかりますが、電子定款にした場合収入印紙代がかかりません。

3-2. 運営条件で比較

運営条件で注目したいのは、資金の集めやすさと意思決定です。

合名会社と合資会社は責任の範囲が「無限責任」なので、法人格の比較としては事実上「株式会社」と「合同会社」の二つです。

 株式会社合同会社合名会社合資会社
設立に必要な人数最低1名最低2名
意思決定出資割合に応じた議決権割合関係なし。一人一票
代表者の名称代表取締役代表社員
役員の任期最長10年無期限
株式の公開可能株式がないため不可
社会的信用力高いやや低い低い
決算の公告義務ありなし
責任の範囲有限責任無限責任

ここに注意!

役員の任期は株式を公開している場合は2年、非公開なら定款を規定すれば最長10年まで伸ばすことができますが、役員を交代する場合に登記手続きが必要なため登記費用がその都度かかります。

3-2-1. 資金の集めやすさ

株式会社は株式の公開により資金を集められる上に社会的信用力が高いため、銀行からの融資もおりやすいというメリットがあります。

合同会社は手続きが簡素なため組織力が低いと評価されることが多く、社会的信用と認知度が低いので株式会社と比べると銀行からの融資がおりにくいというデメリットがあります。

ここに注意!

銀行からの融資は経営状態が最も重視されるので、法人格の違いだけで判断することはありません。

3-2-2. 意思決定

株式会社は出資割合に応じた議決権が株主に割り振られていますので、株式を売却して(公開して)資金を集めた場合は事業内容の意思決定に株主も参加します。

合同会社は「出資者=社員」で構成されているので、事業内容の意思決定は会社の構成社員のみで決定できます。

4. まとめ

「株式会社」「合同会社」の2つと比較すると、「合名会社」と「合資会社」は「無限責任」であることもあり選択するメリットがありません。これから法人を設立するあなたが、あえて選択する必要はありません。

結論としては、「株式会社」と「合同会社」の2択です。

  • 中長期的に安定した会社運営を望む場合は「株式会社」
  • 簡単に設立し、スモールビジネスで続けるなら「合同会社」

大きな違いは資金調達(株式による資金調達が可能かどうか?)です。

 

もちろん、合同会社から株式会社への組織変更は可能ですが、時間とお金がかかります。後から株式会社に変更するくらいなら、最初から株式会社で設立しておくべきです。

あなたが想像する事業の未来を考えて、選択しましょう。

\参考になったらポチッとお願いします!/

-事業のはじめ方
-, , , , , , ,

© 2020 インターネットビジネスラボ