こんな方に読んで欲しい!
- サイト全体のページビュー(PV)やユニークユーザー(UU)が下降した原因が知りたい
- リライト対象の記事を効率よく見つけたい
- リライト対象の記事を見つける具体的な手順が知りたい
アナリティクスやJETPACKで、サイト全体のページビュー(PV)やユニークユーザー(UU)が下降したら、正しく対処できていますか?
サイト全体のPVやUUが下がることには必ず原因があり、それを即座に特定して対応しなければ、どんどん悪い方向にむかう可能性があります。
そこで今回は、次の要点について解説していきます。
- 記事修正のSEO効果
- 修正対象の記事3か条
- 修正する記事(クエリ)を見つける手順
- 記事を修正する際のポイント
この記事を読めば、リライト対象になる記事とクエリを見つける手間が大幅に削減され、記事作成に集中できます。
Googleアナリティクスで5分程度の作業で問題が見つかるので、記事を読んだら早速試してみてください。
それでは、本編をどうぞ!
記事を修正するとSEO効果がある
記事を修正する目的は、当たり前ですが検索上位を狙うことです。
では、記事を修正することと検索上位を狙うことに、どんな関係があるのでしょうか。
ユーザーの満足度が上がる
Googleのアルゴリズムには「QDF(Query Deserves Freshness)アルゴリズム」や「フレッシュネスアルゴリズム」といった情報の新鮮さ・鮮度を評価するアルゴリズムが存在します。
これらのアルゴリズムは、トレンド性の高いクエリのランキング要因になっているため、トレンド性の低いクエリではあまり関係はありません。
しかし、アルゴリズム上の評価がなくても、新鮮なページはユーザーの満足度に大きく関わってきます。
例えば、サーチコンソールの使い方を調べているユーザーがいるとしましょう。
サーチコンソールは、2021年6月に「Search Console Insights」をリリースしたり、機能やデザインも定期的に見直されていますよね。
仮に5年前の情報のままアップデートされていないページが検索1位だったら、、、おそらくサーチコンソールの画面(UI)や操作は今とかなり違うため、そのページを見たユーザーは不満を感じ離脱してしまいます。
公開してから日が経ったページは、定期的にリライトをして新鮮さを保つことでユーザビリティが高まります。
単純な記事更新にはSEO効果がない
新鮮に保つことは重要ですが、ただ更新頻度を早くしてもSEO上の効果はありません。
記事の更新日や投稿日などの日付(更新日時)だけを最新にしたり、数文字や一行、一部の画像やリンクだけ差し替えたりと、ちょっとした手直しをするだけでは、全く意味がなく、場合によってはブラックハットSEOとみなされる可能性があります。
アクセス(インプレッション)が下落した記事をリライトをする際には、なんのクエリで順位やインプレッションが下がったのかを分析した上で、対策していきます。
修正対象の記事3条件
修正の対象となる検索順位が下がった記事は、以下の3つの条件全てに当てはまるものです。
- 公開後3ヶ月以上が経過
- 月間表示回数の変化率が-10%を以上のコンテンツ
- 月間検索ボリュームが500件を超える
この条件に当てはまる記事の中から、優先的にリライトをする記事を探していきます。
それでは、実際にリライト対象の記事を選ぶ方法を次の章で解説します。
公開後3ヶ月以上が経過
記事を修正するタイミングは新規公開してから3ヶ月~半年後が1つの目安です。
一概には言えませんが、Googleに評価されて結果が出るまでには時間がかかるため、3ヶ月未満は情報が不足しています。
月間表示回数の変化率が-10%を以上のコンテンツ
調べ方は後ほど解説しますが、月間表示回数(インプレッション)が前月から-10%になったコンテンツが修正対象です。
月間表示回数が減る理由は主に次の2つです。
- クエリの検索数が単純に減った
- 検索順位が下がった
2つの理由のうち、前者は仕方ありませんが、後者が問題です。
検索順位が下がってしまった場合は、上位奪還に向けて記事の修正を行いましょう。
月間検索ボリュームが500件を超える
月間平均検索ボリュームが500件であれば、検索1位でおおよそ月間100PVは狙えます。
サイトの規模によって変わりますが、はじめたてのブログには十分価値のあるアクセスとなるので、ひとつの目安としてください。
月間平均検索ボリュームが500件以下だと、時間をかけて記事を修正しても大してアクセスが増えないので、費用対効果が低いでしょう。
修正する記事(クエリ)を見つける手順
アクセスが下がった記事やクエリを見つけるには、GoogleAnalytics(アナリティクス)を使います。
手順1. Googleアナリティクスで絞り込む
まずは、Googleアナリティクスを開いて、[集客]>[Search Console]>[ランディングページ]の順にチェックをいれます。
続いて、期間は過去30日間と、その前の30日間を比較します。
以下のように、水色とオレンジの線が出てきたら設定できています。
手順2. Googleアナリティクスで絞り込む
ランディングページの「表示回数」をみて、上から順に見て-10%以上アクセスが減っている記事を見つけます。
変化の激しい記事を見つけたら、青字になっている記事のURLをクリックします。
すると、該当する記事のクエリごとの表示回数の変化率がでてきます。
その中で、表示回数が多く、変化率が大きくマイナスに後退している記事から優先して編集します。
手順3. Google検索でライバルチェックを行う
表示回数が大きく減ったクエリが見つかったら、ライバルチェックをします。
検索順位が下がった場合は、上位にきたページのドメインパワーが強すぎないか確認してください。
上位にきたページのドメインパワーが強すぎる場合は、諦めるのも選択肢のひとつです。
SEOキーワードによってまちまちですが、上位10記事が全てMOZBarでPA20・DA20以上の場合はライバルが強力となる一つの基準です。
あわせて読みたい!
記事を修正する際のポイント
記事を修正する際には、「オリジナリティ」と「ユーザービリティ」を意識して記事を修正してみましょう。
オリジナリティ
2019年9月にGoogleは、オリジナリティのある記事を優先するアルゴリズム変更を発表しました。
つまり、その記事でなければ知り得ない1次情報を提供する記事が、高く評価されるようになったのです。
An important element of the coverage we want to provide is original reporting, an endeavor which requires significant time, effort and resources by the publisher.
翻訳:私たちは、出版社(情報発信者)による多大な時間、労力、およびリソースを必要とするオリジナルの報告の発信を重要視しています。
記事を修正する際は、自身の経験に基づいた1次情報を加えることで、情報の信頼性が格段にあがります。
ユーザビリティ
修正対象の記事をみつけたら、修正する前に一度読んでみましょう。
できればPCとスマホ両方で、表現方法や改行・文字装飾、見出し構成などをみてみるといいでしょう。
PCでは問題なく読めていても、スマホで見ると改行が少なく窮屈な印象があったり、表が崩れているなんてこともあります。
数カ月ぶりに読む自分の記事は、ある程度客観的に読めるのでユーザーが読みやすいページに改良していきましょう。
参考:【文章デザイン】今すぐ確認!文章が読みやすくなる7項目を推奨値を含めて徹底解説!
まとめ
今回は、検索順位が下がった記事やクエリを簡単に見つける方法を解説しました。
やり方は簡単で、Googleアナリティクスを使って、直近1ヶ月とその前の1ヶ月で、変化率が-10%以上のクエリを見つけるだけです。
対象のクエリが見つかったら、簡単にリライトするだけでなく、最初から一本書き上げるのと同じくらい気持ちを込めて更新しましょう。
リライトのコツはこちらの記事で解説していますので、併せて読んでいただければと思います。
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