こんな悩みをお持ちではないですか?
- 起業したいけど、自分にどんなことが向いているかわからない
- 自分が好きな事で起業したいけど、それが正しいかわからない
- 自分が熱意を持って続けられる起業方法を知りたい
自分に合っている事で起業したい!と考えていますか?それとも、自分が好きな事で起業したい!と考えていますか?もしくは両方ですか?
自分に合っていても、好きではない事ってありますよね。逆も然りで、好きなんだけど合ってない事もあります。
これから起業の内容を考えていく方も、なんとなくビジネスプランが見えている方も、自分の「適性(合ってるかどうか)」と「適正(好きかどうか)」について考えてみると、どっちの方向に進めばよいか、起業の方向性が見えてきます。
「嫌いな事」をイヤイヤやっても続かないんですよね。
同じように「合わない事」をやってもモチベーションが維持できないんです。
今回の記事では、自分の「適性(合ってるかどうか)」と「適正(好きかどうか)」について、徹底的に考えてみましょう!
もくじ
1. 適性(合ってるかどうか)とはどういうこと?
1-1. 適性という言葉の意味
「適性がある」とか「適性を欠く」というような使い方をしますが、適性という言葉の意味を確認しましょう。
適性とは、就学や就職など人の進路を決めるときに考慮されるべきその個人の適応可能性。将来の訓練によってその職業あるいは教育にとって必要な能力を習得することができるか否かがその目安とされ、体格、運動機能、感官機能、一般知能、特殊能力、性格などによって総合的に判定される。
引用元:コトバンク
簡単に言えば「性格や性質が、その物事に適しているかどうか。」つまり「あなたに合っているかどうか」ということです。
例えば、「物事を数字や理論で考えることが得意な人」は、「数値化できない芸術系のもの」は合っていないかもしれません。痩せている人は、相撲やラグビーといったスポーツには合っていないかもしれません。
「適性がある」つまり「あなたに合っている」方が、起業した事業を継続し、成功しやすくなるのはあきらかです。
1-2. 適性は4つに分類できる
「適性があるかどうか」つまり「合っているかどうか」は、4つの分類で考えることができます。次のその4つの分類で見ていきましょう。
- 性格的適性
- 能力的適性
- 身体的適性
- 価値観適性
1、性格的適性
明るい、根性がある、飽きっぽい、神経質など性格からくる適性です。あなたの性格によって適正があるかないかを判断したり、性格によって他人への接し方も変わるので、適正を知るうえではかなり重要なポイントです。しかし、身体的な特徴などと違い、目に見えないポイントなので適性判断テストなどで調べる必要があります。
2、能力的適性
記憶力、論理的思考、コミュニケーション能力などあなたの能力からくる適性です。先天的なものもだけはなく、後から付け加えて強みに出来る可能性を秘めている特性です。唯一成長させることが出来る適性と言えるでしょう。
3、身体的適性
背が高い、体が大きい、手が大きい、喘息があるなどの体にかかわる適性です。体は個性が強く出ますし、後から変えにくいものです。どうしても改善が必要な場合、他の能力で補うという考え方も含めて適性を考える必要があります。
4、価値観的適性
例えば、
かわいいものが好き → キャラクターコンテンツ制作
お金に細かい → 会計士
など、すこし抽象的な適性になりますが、その人がこれまで生きて得てきた価値観がそのまま適性になります。
これはなかなか変えることができませんので、価値観的適性がない起業アイディアを選択すると、あとあとかなり苦しくなります。そういう意味では、一番重視したい分類です。
一般的に「神経質な性格」はマイナスのイメージがあるかもしれません。でも適性を判断するうえではマイナスのイメージが必ずしもダメという訳ではありません。
「神経質な性格」な人は、「細かいことに気を配る」ことができるかもしれません。言い換えることで適性がみえてきたります。適性を考える時はあなたの良い所だけではなく、悪い所もすべてあげて、考えてみましょう。
2. 自分の適性(合ってるかどうか)を見つけるために、自己分析してみよう
「自分の適性」つまり「何が合っているか」を漠然と考えても何もわかりませんよね。
自分の適性を知る方法を4つ紹介します。能力の棚卸とも言いますが、難しく考えずにざっとこれまでの自分を見返してみてください。
- これまでの経験から、長所を探す
- 他人はできないこと、自分しかできないことを探す
- 適性テストを受けてみる
- 客観的な視点
2-1. これまでの経験から、長所を探す
まずは、あなたのこれまでの経験から、長所を探すことです。特徴と言っても良いでしょう。
仕事でもプライベートでも、得意なこと、好きなことをどんどん書いてみてください。
- エクセルの関数が得意
- 人の顔と名前を一発で覚えられる
- 計算が早い
- 背が高い
- 仕草や細かな表情、言葉の強さなどから、その人の感情を読み取れる
- お菓子作りが得意
- 車の運転が好き
- 節約することが生きがい
- 腕相撲で負けたことが無い
なんでも構いません。思いつくままに書いてみましょう。
次に、10~15個くらい出てきたら4つの適性に当てはめて考えてみましょう。
例えば「エクセルの関数が得意」であれば「論理的思考(能力的適性)」があなたの適性かもしれません。「腕相撲で負けたことが無い」は「身体的適性」の1つとして考えられますね。
2-2. 他人はできないことを探す
仕事やプライベートで、「自分にしか出来ないこと」「自分しかわからないこと」があったら、そのことに適性があるかもしれません。他の人比べることで自分の能力を見つけ出しましょう。
2-3. 適性テストを受けてみる
就活サイトや職業検索サイトには「適性テスト」とか「適職診断」のようなテストがあります。第三者視点で適性を診断してくれるので、ぜひ試してみましょう。あなたが考えた適性とは違う、客観的に判断されたあなたの適性が見えてきます。
適職診断ですが、参考までリンクを貼っておきます。
ここに注意!
「適性テスト」や「適職診断」は、信用しすぎるのはダメです。web上のテストは、あなたのために作られたものではなく不特定多数を対象としたものなので、あなたの適性を完全に把握できるものはありません。あくまでも参考にする程度にとどめましょう。
2-4. 客観的な視点
自分で自分の適性を探すとき、楽観視してはダメです。自分のことなので、ポジティブに捉えることも多いと思いますが、公平性がなくなり、「他者から見た自分の評価」と「自分から見た自分の評価」に大きな差が出てしまいます。
よくわからなくなった時は、友人・知人から評価してもらいましょう!付き合いが長ければ長いほど「自分の知らない自分」を知っているかもしれませんよ。
3. 自分の適正(好きかどうか)を考える
自分の適性を見つけたとしても、それがに自分にとって「適正かどうか」、つまり自分が「好きかどうか」は別問題です。
次に「適正」について解説します。
3-1. 適正という言葉の意味
さきほどまでは「適性」について見てきましたが、今度は「適正」です。読み方が一緒なので、混乱しないように注意してくださいね。
適正とは、適当で正しいこと。また、そのさま。「適正な運用」「適正な価格」
引用元:コトバンク
シンプルですね。正しいか、正しくないか、それだけが基準にになります。
例えば、背が高くて、走るのが早く、体力もある人がいたとします。「身体的適性」を考えたら、きっとバスケットボールは合っていると考えられます。
でも、その人はバスケットボールが好きではありませんでした。この状態は「バスケットボールの適性はあっても、彼にとって適正ではなかった」ということになります。
その人に適性があり、その人にとって適正であれば、それは天職となるでしょう。「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが、この「適正」が充実感やモチベーションやストレスに直結します。楽しければ言われなくても進んでやりますよね?
とは言え、「その人に適性があり、その人にとって適正」なことで起業できるのは、ごくごく少数派。そこに「ビジネスに成りうるか」という新たな視点を加えて、また考える必要があるからです。
起業するからには、自分にとって「適正」でない(つまり好きではない)業務もあります。「ビジネスに成りうるか」もっとかみ砕いて書けば「ごはんを食べていけるのか」を考えると、「好きではないこと」もしていかなければなりません。
「適性」があることを前提に、「適正」と「ビジネス」のバランスを追求することが重要です。
4. まとめ
「適性」と「適正」について解説しました。今回の記事で大事なことをまとめると、
- 自分で適性を考える
- 友人や知人に客観的な立場で適性をあげてもらう
- 起業は、「適性」があることを前提にする
- 「適正」と「ビジネス」のバランスを追求する
この4点です。
適性や適正を知って始めるのと知らないで始めるのは、モチベーションは天と地の差。少しでも不安を減らし、仕事に対して自信をもってポジティブにビジネスを始めましょう!